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特集・コラム

検証!Nゲージをタタミ1畳分の広さで存分に楽しむプラン!

2022.02.24

text & photo:根本貫史

 「6畳間で楽しめるプラン!」や「1畳程度のスペースがあれば楽しめます!」という紹介はしていましたが、実際には家具があるため6畳もスペースが取れなかったり、そもそもフローリングで「1畳」がどの程度の広さかわからなかったり、実際には結構厳しいのも事実。そこで今回は「1畳」分でも楽しめるNゲージフロアレイアウトプランをご紹介します!

■検証は6畳間の和室!実際のタタミのサイズを確認する。

▲この検証ではタタミ一畳のスペースを明確にするために赤いテープを貼ってスペースを囲った。

▲計測すると、875×1760mm。標準より僅かに小さい江戸間サイズであることがわかった。

●タタミの主な寸法と規格

 標準(中京間):910×1820mm
 江戸間:880×1760mm(※今回のサイズ)
 京間(本間):955×1910mm
 安芸間:925×1850mm
 佐賀間:940×1880mm
 団地間:850×1700mm

■ベーシックプラン(単線エンドレスの場合)

 まずはレイアウトの基本である単純な単線エンドレスを配置しました。検証ではTOMIXのベーシックセットのレールパターンAを配置しました。曲線はC280を使用しており、レイアウトサイズは560×1120mm。この大きさであれば4両編成程度の車両が適しているでしょう。

■列車交換設備の追加

 続いてベーシックプランにポイントを追加して列車交換設備を追加しました。TOMIXのレールセットの場合、レールパターンB(引込線セットまたは待避線セット)を追加することで簡単に展開できます。さらに島式ホームと橋上駅舎を追加すればより近代的なローカル線の雰囲気になります。レイアウトサイズは560×1680mmで、タタミ一畳に十分収まる範囲です。

▲路線のテーマを「相模線」と設定して、同一形式2本を交互に運転するのも実感的で面白い。

■ワイドPCレールによるエンドレスプラン

 続いてはTOMIXのワイドPCレールを使った単線〜複線の展開プランです。ここでは「カント付レール小円セット(レールパターンCA-S)」を使いました。ちなみに複線化する場合は同セットをもう1箱追加します。単線のレイアウトサイズは685×1268mm、複線の場合は733×1293mmとなります。まだまだ余裕で広げられます。

▲単線でも曲線にカントがついているので、シンプルなレイアウトながらリアルな走行シーンが楽しめる。

■複線駅セット(CB-D)追加パターン

 上の複線パターンに、複線駅セット(CB-D)を追加することで、簡単に駅が設置できます。複線駅セットには島式ホームと橋上駅舎が含まれているので、買い足すのはこのセットのみとなります。レイアウトサイズは733×1853mmで、長手方向がわずかにはみ出しますが、このプランから直線S280を1本分減らせば収まります。

■複線線路セット(V11)のレイアウトプランの場合

 最後にKATOの複線線路セット(V11)で検証しました。セット推奨プランだと大きくはみ出してしまうので、パッケージに載っているV11バリエーションプラン2を組みました。これなら長手方向へわずかにはみ出しますが、「タタミ1畳」とギリギリ呼べる範囲内かと思います。

▲相鉄をテーマに運転した例。10両編成でもゆったりした運転が楽しめる。カントが効いているので車体を傾かせながら走る姿が実感的で、ずっと眺めていても飽きない。

 タタミ一畳というスペースは、Nゲージの運転をシンプルに楽しめる最適サイズということが改めてわかりました。ホーム設置時の走行可能編成は4両(ホーム有効長より)が適正のようです。ホーム有効長を気にしないというのであれば、最大10両編成まで楽しめるサイズとなります。

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