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日本全国に約33000箇所以上存在する「踏切」。その膨大な数から、普段日常的に目にする機会の多い鉄道設備の一つと言えるでしょう。ですがさすがにこれだけ数が多いと「変なヤツ」が紛れているもの。今回はそんな「変わった踏切」をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
■列車はもう来ない踏切
かつて存在した国鉄足尾線(現在のわたらせ渓谷線)の間藤駅から先、貨物駅の足尾本山まで伸びていた線路にある踏切跡です。レールは撤去されているものの、警報機本体部分がそのまま残っています。この踏切以外の路盤や鉄橋は朽ちてはいますがレールが残っており、今にも貨物列車やトロッコ列車が走って来そうな雰囲気をしています。現役時代を想像し、鉄道模型で再現すると面白そうなスポットです。
■列車は来ないけど…?
踏切、と言っていいかはわかりませんが、BRTと一般道路が交差する場所には、BRTの方に遮断桿が設置されています。これは一般の車がBRTの専用道に入らないようにするためのものです。
■分かれ道に踏切
これは東京都は目白にある西武池袋線の踏切です。閑静な住宅街にあるこの踏切の特徴はなんといっても分かれ道になっていることで、警報機がちょうどその分岐点の真ん中に設置されています。なんだか重大な岐路に立たされた気分になる…かも?
■神社仏閣を横切る踏切
これは西濃鉄道に存在する神社の境内にある踏切。神社仏閣を横切る踏切は日本各地にいくつか点在しています。このような場所が存在する理由の一つとして、神社仏閣に対して鉄道の歴史は新しく、敷設する際に様々な事情が重なった結果、このようなルートを取らざるを得なくなったことが考えられます。模型でこのような印象的な踏切をテーマに情景工作をするのも楽しいでしょう。
さて、今回紹介した踏切は全国に33000ある踏切の中のごく一部に過ぎず、他にも魅力的な踏切はまだまだ存在します。意外とみなさんの近くにも、変わった踏切が潜んでいるかもしれませんよ。
↓まだまだあります!変わった踏切↓
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