modeling & text:瀧口宜慎(RMM)
photo:RMM
▲東海道線を上るE6系甲種輸送列車。吹田貨物ターミナルから新鶴見信号場まで東海道区間は新鶴見機関区のEF65が担当。E6系からしたら「二度と通ることはない」線路をゆく珍客を連れての道中となった。
2013年3月にE6系が運行を開始してから早いもので今年で9年。当時は従来のE3系「こまち」と差別化するために「スーパーこまち」の愛称で運用されていました。そんなE6系導入の裏側には、在来線を使った輸送劇が繰り広げられていました。通常、陸路や航路を使っての輸送となる新幹線車両ですが、E6系をはじめとしたミニ新幹線車両は、規格が在来線サイズに収まっているため、在来線を利用しての輸送が可能です。
最新鋭新幹線車両が、お馴染みの機関車に牽かれて二度と通ることのない線路をゆく…。そんな姿を今回はNゲージで再現してみました。
▲羽越本線を行くE6系甲種輸送列車。富山機関区のEF81が担当した。EF65と同じく、最新鋭の新幹線と見慣れた国鉄型電機の組み合わせはなんとも妙であり、模型で楽しみたい編成でもある。
▲川崎重工を出場してきたE6系。DE10には誘導員が添乗している。
▲E6系の甲種輸送ルートでは最大の難所となった上越線を控え、この区間は高崎機関区のEH200が担当。唸りを上げて上越国境を行く。
今回はKATO製NゲージE6系を使って、その甲種輸送の再現を試みました。運転会などで注目間違いなしの編成、ぜひ皆さんも「輸送風景」を再現してみるのはいかがでしょうか?