キハ85系に続き、JR東海オリジナル車として1989年キハ11が新製された。キハ85と同じカミンズ製エンジン(C-DMF14HZA、但し330PSにデチューン)を搭載する。これにより従来の国鉄型気動車と比較して最高速度を除き大幅に走行性能が向上した。室内は車体中央に6組のボックスシートを配置したセミクロスシートである。写真の先頭車がキハ11-6、1989年2月伊勢車両区に新製配備された暖地向け便所無し車である。当初の運用区間は、紀勢本線(亀山~多気)・参宮線・名松線であった。1999年3月に便所付きキハ11-300番代が増備、これとペアを組んで紀勢本線多気以南~新宮まで運用区間を増やした。2015年3月ダイヤ改正にて美濃太田車両区より撤退した検査期間が長く残っているキハ11と交代する形で運用を離脱、ミャンマーに譲渡されることになった。 ’10.11.28 紀勢本線 松阪-徳和 P:楢井勝行