’69年に伊勢崎線急行「りょうもう」号用として2M2Tの4輌編成6本でデビュー。ローズレッドに窓下太白帯と窓上細白帯の端正な車体色を採用。性能は増備途上の8000系と同様VMC制御、制動装置は発電制動なしのHSCも同様であった。一車に1扉(モハ1830形のみ2扉)、広窓を配置し整ったスタイルであった。前面は非貫通で窓下に横長愛称表示板、その両側に前部・後部丸型標識灯を横並びに配置、前面窓は当初、桟付のパノラマウインドウを採用していたが、後に増備の1819Fと同様、桟なしパノラマウインドウに改造された。’73年に2編成が増備、さらに79年からは旅客増から中間増結車(MT)が組込まれ、3M3Tの6輌編成となる。空調装置は当時の旧国鉄特急車が乗せて居た通称:キノコ形を小型化した様なスタイルのTAC11T2形(4500kcl/h)を6台、先頭車のみ小型(2250kcl/h)のものを載せていた。’87年に現在も残る1819Fが増備され好調裡に運用されるも、200系の新製、増備により急行「りょうもう」号運用から徐々に引退。’69、’73年製造の云わばオリジナルスタイルの8編成は、急行運用から’99年にまでに撤退、一部が’91~’92年に、300・350系(24輌)化、残る編成が一般車格下げ(12輌)化され、それ以外の余剰車を含め、’07年までに廃車となった。 ’89.3.9 東武鉄道 伊勢崎線 東武動物公園-姫宮 P:梶村昭仁