1953(昭和28)年、後ろ扉を中央に、窓は大きく台車はD18で乗り心地のよい新しいスタイルで登場した。7000形は総勢93輌あり、写真は7001~7030の1次車で、7020は特殊車、7021~7030までは改造車であった。7001~7019までは新造車グループで、正面2枚窓、直接制御式で登場したが、KR8形直接制御器が大きく正面2枚窓では中央柱が支障することから、昭和40年代に入ってから3枚窓に改造された。このグループは最終的に錦糸町車庫(境川車庫は錦糸町車庫の出張所扱い)と柳島車庫に転属され、1972(昭和47)年の下町5系統と共に廃車された。なお、境川車庫は数ある都電の車庫の中、唯一トラバーサーのない車庫で、すべてポイントで車輌を入換えた。 ’71年頃 境川車庫 P:田中健吉