西武鉄道371系2輌を西武廃車後の’76年に譲渡。車号はモハ311(=元クモハ374)、クハ511(=元クモハ371で大井川入線後に電装解除)のMT2輌編成。車体は3扉17m級半鋼製車体、元を質せば旧国鉄11形400番代。台車や性能はTR10系、CS5主制御器など旧国鉄時代の装備品そのまま。ワンマン化などが行われるも塗色以外の車内外は西武時代そのままの雰囲気であったが、’88年に中間扉を撤去し2扉化、同時に中古の転換座席を装備しかつての14形の雰囲気を髣髴とさせるスタイルで活躍するも車体・主要機器の老朽化に加え、冷房付の譲渡車輛の投入により’98年引退、廃車。 ’89.9.1 大井川本線 新金谷─金谷 P:梶村昭仁