止後何輌かの保存予定車があったようだ、写真の8000形もその1台で錦糸町車庫裏の公園に台車と共に置かれていたが、心無い者によりガラスと言うガラスは全て割られて、ついに正式に保存されることもなく解体された。8000形は総数131輌あり幾つかのバリエーションがあった、初期型は系統版が鉄製の物を使用するタイプで、後期形は行灯(アンドン)式に変更された、この行灯式の車輌は正面番号が中心よりやや左に寄っていた、また製造所によりワイパー付近の造作やユニット窓(日車製)、方向幕の左右上部に変化があった、またほとんどど見えないが台車は通常D21であるが約10輌はD25を使用されたようである。8000形は軽量車体コストダウンされた車両であるが殆どの線区で見られた、耐用年数10~12年と設定されていたため、一部を除き車庫の廃止と運命を共にした。 ’72年 東京都墨田区 P:田中健吉国鉄時代vol.13 好評発売中!詳細はこちら>■お立ち台通信vol.1 好評発売中!全241ポイント収録 定価1,200円(税込)特集:中央西線EF64徹底ガイド