1975(昭和50)年まで東急池上線で活躍していたデハ3300形の成れの果てである。京福福井支社では南海電車を大量に導入したが、手動扉の電車や小型車を置き換えるため、さらに東急からの4輌が登場した。ただし京福福井支社の電圧は600Vのためか、台車などは京福の在来車のものを流用した。写真のモハ284は東急時代中間につながれていたため、当初は貫通幌を装備していたが、後に撤去。正面窓も一部Hゴム化されている。同系車ではノーシル・ノーヘッダーに改造した電車も存在したが、まもなく阪神の中古車が大量に出現するに伴い、姿を消した。 ’83.7 越前本線 福井口 P:永野晴樹