’64年に4輌が東急車輛で製造。14m級3扉の路面用車輌としては大型車。耐候性高抗張力鋼を使用、窓下側板にSUS車並みのコルゲーションを持ち、当時の鉄道線の思想を採用した意欲作。前面2枚窓に腰部前照と標識灯を組込んだケーシング2灯式、額部に字幕と標識灯、屋根上FRP通風口と当時の7000系類似に。側窓1段下降式。両運車だったが、「連結2人乗」改造後、連結部は使用されず、後の更新で撤去、客室化。性能は吊掛式HL制御(TDK540 60kW)、SME制動と平凡だった。登場時グリーン濃淡ツートンだったが、’69年以降現色に。’83~’84年に更新工事で上部標識灯撤去、片運化等以外原型を保ち、近代化による新車投入で’01年引退。 ’97.6.27 東急世田谷線 松原─山下 P:梶村昭仁