西武秩父線開業に際し、25‰の正丸越えにおける石灰石輸送用に製造した、私鉄としては前代未聞の、国鉄EF81の技術を導入したと言われる大型電気機関車。国鉄形とは異なり、側面に丸窓を配置するなど、従来の西武のイメージを一新する姿は、多くのファンの人気を集めた。石灰石貨物輸送の廃止に伴い、お別れ運転として、JRから12系客車を牽引するというイベントが実現した。最終日の上り列車は重連で、4つのパンタグラフを上げて横瀬から正丸峠に挑んだ。現在も一両が保管されている。 ’96.5.26 西武鉄道 秩父線 P:永野晴樹