■~房総ノスタルジー~ 響けDMH17形エンジン
キハ200形は小湊鐵道で活躍している気動車であり、国鉄キハ20形に準じた2扉車体と京成3100形(初代)に準じたシールドビーム2灯の前面デザインを持ち、車内はオールロングシートとなっている。エンジン・液体変速機は振興造機製DMH17CとTC2A液体変速機、台車はキハ58系列と同じDT22・TR51形と同型のものを装着した。なお、キハ58のエンジンはDMH17Hであり別タイプとなっている。
キハ200形は1961〜1977年に14輌が製造された。このうち車齢50年を越えているのはキハ201〜206で、側窓の四隅が丸いことと、乗降扉がプレスドアとなっているのが外観上の特徴となっている。なお、1970年製造のキハ207〜210は、乗降扉が平面となっており、1975年以降の製造車はさらに側窓がユニットサッシとなり、四隅に角があるため、容易に識別可能だ
現在は保留車のキハ209を除いた13輌が現役であるが、2020年5月には只見線で運用されていたJR東日本のキハ40が2両譲渡されており、今後キハ200にどのような動きがあるのか非常に気になるところである。
▲小湊鉄道キハ200形 今やDMH17形エンジンのサウンドを日常的に聞くことができるのは小湊鐵道だけとなった。 小湊鉄道 上総川間~上総牛久 2017.11.4 P:寺尾武士
本文:RM 要約・再構成:RM レイル・マガジン437号より