京阪電気鉄道株式会社では、2017(平成29)年度から、大津線(京津線、石山坂本線)全車輌のカラーデザインを順次変更する。 カラーデザインには、京阪線一般車輌と同様のものを採用し、成長・発展・若々しさといった京阪電車の企業カラーを象徴する伝統色「緑色」に白色を織り交ぜることで、現代的感覚をプラスしたカラーデザインとなっている。現在大津線には、若草色(ライト・グリーン)と青緑色(ダーク・グリーン)のツートンカラーの600形、700形と、びわ湖の水面をイメージしたパステルブルーと日本の伝統色である灰白、刈安(イエロー)の3色を用いた800系があるが、今回の変更により、京阪線と大津線の車輌イメージが統一されることになる。 これと同時に、新たに京津線、石山坂本線の路線識別マークを設定。行先表示器と並べて表示することで、両路線を識別しやすくし、利便性を高めている。 今回の大津線車輌のカラーデザイン変更や2018(平成30)年3月に予定している大津線4駅の駅名変更などにより、「大阪、京都、びわ湖を結ぶ京阪電車」としてのイメージを訴求し、観光客のさらなる誘致を図っていく予定。【車輌デザイン概要】・京津線(1)該当車輌 800系(2)車輌数 32輌(3)配色 上部:濃緑色(レスト・グリーン) 帯線:黄緑色(フレッシュ・グリーン) 下部:白色(アトモス・ホワイト)(4)コンセプト 緑色は、緑あふれる沿線風景に重なるとともに、成長・発展・若々しさといった京阪の企業カラーを象徴する。京阪の伝統色であるグリーンに白色を織り交ぜることで、現代的感覚をプラスするカラーデザインとする。・石山坂本線(1)該当車輌 600形、700形(2)車輌数 600形 20輌、700形 10輌(3)配色・コンセプト 京津線と同様【路線識別マーク概要】 800系(京津線)と600形、700形(石山坂本線)が同じ配色となるため、2017年6月より路線識別マークを設定し、両路線を識別しやすくする。・京津線 コンセプト:山を越えて東西へ 山を越えて東西に走る路線を抽象化したデザイン。山をイメージした三角形の下の破線は、京津線を走る4輌編成の車輌を抽象化し、色は、自然豊かな沿線の緑を感じる色とした。・石山坂本線 コンセプト:湖のほとりを南北へ 湖のほとりを南北に走る路線を抽象化したデザイン。びわ湖をイメージした三角形の左の破線は、石山坂本線を走る2輌編成の車輌を抽象化し、色は、沿線に点在する歴史的な寺社仏閣の歴史を感じる色とした。【変更時期】 2017(平成29)年4月から順次塗装工事に取り掛かり、1編成目(700形)が6月から営業運転を開始するのを皮切りに、2020(平成32)年度までに全車輌の塗装変更を完了する予定。 2017(平成29)年4月 塗装工事着手 6月 1編成目(700形)の塗装変更完了、 営業運転開始、路線識別マークの運用開始 2021(平成33)年3月 全車輌の塗装変更完了●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●京阪電気鉄道 ウェブサイト