大阪市交通局では、6月25日、大阪市営地下鉄の車内を、各路線の特徴や沿線の魅力を取り入れた車内デザインに一新することを発表した。 今後、「明るさ・親しみ・楽しみのある車内」をコンセプトにした車輌を順次導入する予定。【取組みの背景】 大阪市交通局では、これまで、地下鉄車輌の寿命を40年と設定し、その中間時点(約20年)で、主要機器などの更新を順次行っている。 その際に、車内についても、「お客さま第一主義」の理念のもと、新造時の鮮やかさを取り戻す美装化に取り組むとともに、座席のバケットシート化や手すりの増設などのリフレッシュ改造を行ってきたが、利用者の視点から見た車内のデザインは、「大きく代わり映えしない」というのが実情であった。 こうしたことから、これまでにない新たな発想で、利用者に「楽しく」「喜んでいただけるものを」と考え、今後リフレッシュ改造を行う車輌(131編成中86編成が対象)について、車内デザインを一新することとした。【各路線共通デザインコンセプト】 「明るさ・親しみ・楽しみのある車内」をコンセプトに、車内デザインに「路線の特徴」「沿線の魅力」「路線ごとのカラーイメージ」を取り入れる。【導入について】 2015(平成27)年度は、7月下旬頃から長堀鶴見緑地線で1列車目が運行を開始し、続いて、堺筋線、中央線、御堂筋線、谷町線の順で導入する。【路線ごとの車内デザインコンセプトと車内イメージ】・御堂筋線 御堂筋線の号線カラーでもある「赤色」(連結ドア・床)で「大阪市営地下鉄の大動脈」を表し、御堂筋の伸び行く「新緑のイチョウ並木」(イチョウ柄の乗降ドア、イチョウ並木をイメージした木目柄)で大阪の「にぎわい」を表現している。・中央線 「朝日の昇る生駒山」から「夕日の沈む大阪港」へ、号線カラーの「グリーンベルト」(床)でつなぎ、その周りをかわいい「さかな」(乗降ドア・座席仕切をさかな柄)が泳ぎ回るデザインで「明るく」「かわいい」車内を表現している。・堺筋線 沿線には、大阪らしい観光施設が多くあり、その中で開園100周年を迎えた天王寺動物園のどうぶつたちをデザイン(乗降ドア・仕切り戸・連結ドア)して、車内に「楽しさ」を表現している。・長堀鶴見緑地線 沿線には、大阪を代表する公園である鶴見緑地公園と大阪城公園があり、また、長堀通の持つ華やかなイメージから、車内に咲き誇る「さくら」(吊り手・さや・乗降ドア・床・外観)で、「華やいだ」空間を表現している。●詳しくはこちらを参照●大阪市交通局 ウェブサイト