富士急行株式会社では、河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイにて新型ゴンドラの運行を、2015(平成27)年4月29日(水)より開始する。1959(昭和34)年のロープウェイ開業以来3代目のゴンドラで、34年ぶりの新車輌導入となる。 カチカチ山ロープウェイは、全長460m、標高差219mを約3分間で駆け登り、車窓からは富士五湖の1つ河口湖の全景を一望することができる。 新型車輌は、この「世界遺産富士山・河口湖の眺望と富士五湖の大自然を体感できる展望車輌」を意識して、前面には大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用し、河口湖の自然を今まで以上に大パノラマで体感できるようデザインされている。 また、内装も日本的な吉祥文様で、海外から来た方にも日本らしさを味わっていただける。車体の屋根には天上山が舞台とされる昔話「かちかち山」に出てくる”たぬき”と”うさぎ”が駕篭を担いだモニュメントを設置している。 車内アナウンスは日本語と英語の2ヶ国語で対応し、新たに車内に設けたモニターの映像でも多言語案内を行うことできる。 ▼ゴンドラ1号車(上)と2号車(下)。 画像提供:富士急行株式会社1.ゴンドラ詳細(1)車輌数 2編成(1号車・2号車)(2)車輌寸法 幅1.6m×長さ4.5m×高さ2.35m(3)車内寸法 幅1.49m×長さ4.3m×高さ2.1m(4)定員 36名 (5)特徴○眺望性 車輌の前後方および側方の壁面の約8割がガラス面であるため、美しい河口湖や富士山の絶景がどの席からも楽しむことができる。特に車輌前後方のガラス窓は横幅約145cm、高さ約160cmと大型で、視界を遮ることなく景色を楽しむことができる。○安全性 乗降ドアが120cmと以前より約20cm大きくなり、乗降しやすい設計となっている。○多言語対応 景色や周辺の観光案内の車内アナウンスは日本語と英語の2ヶ国語で放送する。また、車内モニターを新たに設け、映像でも多言語案内を行う。2.デザイン(1)コンセプト「富士山詣駕篭(ふじさんもうでかご)」 「富士山にお参りするための駕篭」をイメージし、富士山を正面から望むことのできる展望台まで「駕篭」に揺られている気分を味わうことができる日本らしいデザイン。(2)車輌 1号車は赤を基調とし、ゴンドラ壁面には麻の葉紋様をあしらい、屋根部にはうさぎが駕篭を担いだモニュメントを設置。2号車は、金を基調とし、ゴンドラ壁面には青海波紋様をあしらい、屋根部にはたぬきが駕篭を担いだモニュメントを設置。(3)内装 伝統的な吉祥紋様の壁紙を使用し、日本らしい雰囲気を演出。3.ロープウェイ運行概要(1)索道方式 複線交走式(2)運行路線 河口湖畔(標高856m)~富士見台(標高1075m)(3)線路傾斜長 全長460m 水平長405m(4)勾配 平均勾配28° 最急勾配34°(5)運転速度 3.4m/s(12.4km/h)(6)所要時間 3分間(7)運転間隔 5~10分間隔4.「富士山詣駕篭」乗車手形販売 新型ゴンドラ「富士山詣駕篭」の運行開始に合わせ、新たなオリジナルグッズを販売する。○名称 「富士山詣駕篭」乗車手形○販売価格 500円(税込)○販売場所 たぬき茶屋5.河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイ営業案内 河口湖の東岸に位置する富士五湖で唯一のロープウェイで、標高856mの河口湖畔駅から1,075mの富士見台駅までを約3分間で結ぶ。展望台からは山頂から裾野まで見渡せる絶景の「世界遺産 富士山」と河口湖を望むことができる。○営業時間 9:00~17:00 ※季節により変更あり○料金 大人 往復720円(片道410円)、小人 往復360円(片道210円)○住所 山梨県南都留郡富士河口湖町浅川1163-1○アクセス 車:中央自動車道河口湖I.Cより約15分 電車・バス:JR中央本線大月駅で富士急行線に乗り換え 河口湖駅下車徒歩10分、河口湖周遊バスで5分○問合せ TEL 0555-72-0363●富士急行 ウェブサイト