2015(平成27)年は、高知に路面電車が走り始めて111周年となる。これを記念して高知の電車とまちを愛する会では、1952(昭和27)年に製造された207号を登場時の金太郎塗りに復元して、とさでん交通で運行する。 金太郎塗りとは、電車の正面が金太郎の前掛けに似ていることから付けられた名称で、1949(昭和24)年に当時の国鉄で登場。斬新な塗装で、全国各地の鉄道でも金太郎塗りが採用され、高知の路面電車においても、昭和20年代後半に登場した200形電車に使用されていた。 今回、金太郎塗りを施した207号は、床が登場時のままで木の板張りになっており、信鈴(車掌さんがチンチンとならすもの)についても音が鳴るように修復された。 なお”金太郎電車”は、高知市のとさでん交通桟橋車庫において、111周年に合わせて1月11日(日)の11時11分に高知駅に向けて出発する。当日は10時45分より出発式が行われ、11時50分頃からは、運行当時の懐かしい方向板等も取り付け撮影会も実施される。通常運行では付けられない方向板のため、撮影はこの日だけの限定となる。 また、先着20名につき事前申し込みで、207号を使用して車内で弁当を食べながらの運転会が実施される(参加費は運賃・弁当込で3,000円)。■問い合わせ・運転会の申し込み先 高知の電車とまちを愛する会 事務局 TEL:088-874-1089(10:00~18:00のみ) WEB http://www.kochi-tramtown.sakura.ne.jp/ ブログ http://toden.exblog.jp/▲(写真左)塗装をする高知の電車とまちを愛する会メンバー。 (写真右)現役時代の土佐電鉄金太郎塗装。 撮影:谷澤潤二氏 1954年頃撮影 画像提供:高知の電車とまちを愛する会