富山地方鉄道株式会社では、観光列車の第2弾として、沿線の立山連峰など富山の雄大な大自然を二階席からパノラマで楽しめる二階建て車輌1輌を導入する。
二階建て車輌は、全国的にも珍しく、地方の鉄道では初めての試みとなる。
■購入先
京阪電気鉄道株式会社
■導入車輌
ダブルデッカー8831号車(京阪電車旧3000系特急 二階建て中間車輌)1輌
■運用開始
平成25年8月中旬の運用開始を計画。
■運行路線
鉄道全線
【京阪電車旧3000系特急車と富山地方鉄道の関わりについて】
・「旧3000系」は、赤色とオレンジ色のツートンカラーをトレードマークとした京阪電車の特急専用車輌。
・京阪電車ではダブルデッカー8831号車を含む旧3000系車輌は今年3月末に全て引退。
・富山地方鉄道では平成2~5年に16輌を譲り受け、現在も主力として運用中。
・富山地方鉄道では昨年4月に1編成2輌を京阪オリジナル色に塗り直し鳩マークを復刻。
・ダブルデッカー8831号車は、平成7年に京阪電車自社工場にて大改修の末誕生した貴重な車輌。
・京阪電車と、旧3000系車輌を譲り受け運行している富山地方鉄道、大井川鉄道の3社では、昨年度、共同1日フリー乗車券発売やスタンプラリー等の連携企画をおこなった。
・富山地方鉄道では、ダブルデッカーを前述の京阪色2輌の中間に連結し、3輌編成の観光列車として運行する計画。
・ダブルデッカーの車体を輸送後、富山地方鉄道の線路幅に合わせる台車交換等の改造工事を行った後に運行を開始する。
【座席について】
・階上部は、集団離反式シート2人掛け+2人掛けの合理的な4列配置。通常の車輌に比べて視点が約110cm高く眺めが良くなっている。
・階下部は、同じく集団離反式シートだが、独立1人掛けと2人掛けの3列配置でゆったりとしている。視点の高さは通常車輌に比べて約100cm低くなっている。
・座席数は69席(階上席28、階下席19、一般席22)、車輌定員は128人。
▲ダブルデッカー8831号車 外観
P:富山地方鉄道ニュースリリースより