平和祈念展示資料館(東京・西新宿)では、現在、企画展「写真の記憶:残された満州の姿」を開催している。
終戦前、満州(現・中国東北部)に暮らしていた約155万人の日本の民間人は、昭和20年8月9日、ソ連軍の突然の侵攻を皮切りに、様々な困難に見舞われた。
今回の企画展では、このような満州における人々の苦難をよりいっそう理解してもらうために、その前史である満州発展の姿を実物資料とデジタルフォトフレームを使った写真資料により紹介している。
期間中は、同館学芸員によるギャラリートークも行なわれるほか、特設展示コーナーでは、兵士と同様に軍務にあたっていた動物達の姿を併せて紹介している。
■会期
平成23年7月10日(日)まで 11:00~17:00(入館は16:30まで)
※開館時間は変更になる場合がある
■会場
平和祈念展示資料館企画展示コーナー
(東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル48階)
■入場料
無料
■内容
~写真の記憶:残された満州の姿~
昭和7年の満州国建国以降、日本の慢性的な不況を打開する「新天地」として注目された、満州。満州発展の姿を実物資料と世界水準を目標に開発された満鉄の特急「あじあ号」等、デジタルフォトフレームを使った写真資料で紹介(展示資料数:59点)。
「あじあ号、新京ニテ」
P:平和祈念展示資料館 ニュースリリースより
~ギャラリートーク~
同館学芸員がエピソードなどを交えて展示資料を解説。
○6月19日(日)14:30~15:00 予約不要
~同時開催 「戦争と動物」~
軍犬や軍鳩の一部は、一般家庭や学校で飼育された後、軍に徴発・献納された。ここでは馬をはじめ、戦争に駆り出された動物の様子を紹介。
■問合せ先
平和祈念展示資料館
TEL:03-5323-8709