京阪電気鉄道では、2011(平成23)年5月28日(土)より京阪線のダイヤを一部変更する。
このダイヤ一部変更は、同日より実施の淀駅付近立体交差化事業における上り線高架化に伴ない実施するもので、淀屋橋―出町柳間直通特急の10分ヘッド運転時間帯拡大、中間時間帯の淀屋橋―樟葉間急行の新設、京橋駅における緩急接続の改善による中之島線―京都エリア間の速達性向上など、平日昼間時間帯以降と土休日を中心にダイヤを一部変更する。
概要は次のとおり。
■変更日
2011(平成23)年5月28日(土)
■対象線区
京阪線(京阪本線・鴨東線、中之島線、宇治線、交野線)
■ダイヤ一部変更の主な点
淀屋橋―出町柳間直通特急の10分ヘッド運転時間帯の拡大
快速特急・特急による運転内容を見直し、淀屋橋―出町柳間直通特急による10分ヘッド運転時間帯を大幅に拡大する。
平日では、上り(京都方面)は現行・淀屋橋6:40発~7:50発を淀屋橋6:40発~22:00発(淀屋橋8:00発は三条行、8:10発は樟葉行)に変更。下り(大阪方面)では、現行・特急の10分ヘッド運転未実施のところを変更後は出町柳9:04発~21:04発で実施。
土休日では、現行・上り下りとも10分ヘッド運転未実施のところを、変更後は上りでは淀屋橋7:20発~21:00発、下りでは出町柳8:24発~20:04発で実施する。
なお、平日夕ラッシュ時間帯以降に運転の快速特急は特急に変更するとともに、昼間時間帯(平日・土休日)に淀屋橋―枚方市間で運転の特急(毎時2本)を淀屋橋―出町柳間に運転区間を延長する。
急行の大幅増便と、土休日の一部時間帯における発着駅変更
平日ダイヤでは、昼間時間帯の淀屋橋―出町柳間準急を淀屋橋―樟葉間急行に変更し、毎時4本設定する。また、夕ラッシュ時以降に樟葉発淀屋橋行急行を11本新設する。
土休日ダイヤでは、平日ダイヤと同様に昼間時間帯の淀屋橋―出町柳間準急を淀屋橋―樟葉間急行に変更して毎時4本設定。また、淀屋橋8~10時帯発上り急行のうち3本を淀行に延長するとともに、樟葉16~17時帯発下り急行のうち3本を淀発に延長する。
中之島線―京都間の所要時分短縮
昼間時間帯(平日・土休日)の中之島発着の電車を、快速急行(毎時2本)・区間急行(毎時6本/土休日は毎時4本)から準急(毎時2本)・普通(毎時4本)による10分ヘッド運転に整理するとともに、京橋駅での特急との緩急接続を改善することで速達性を向上する。
これにより、中之島―出町柳間は現在の快速急行利用の場合と比較して約3分短縮する。
■時間帯ごとのダイヤ一部変更の主な内容
★平日ダイヤ
①昼間時間帯(9:00頃~17:00頃)
利用状況を考慮しつつ、利便性の向上と新たな需要喚起を図るという観点から、列車種別(種別、発着駅、本数など)を見直す。
※淀屋橋発着の普通は、淀屋橋―萱島間(毎時4本)・淀屋橋―出町柳間(毎時2本)から、淀屋橋―出町柳間(毎時2本)に変更
②夕ラッシュ~深夜時間帯(17:00頃~終電)
・淀屋橋発出町柳行快速特急全14本を特急に、出町柳発中之島行快速急行12本を淀屋橋行
特急にそれぞれ変更、淀屋橋20時帯発樟葉行特急3本を出町柳行に延長し、淀屋橋―出町柳
間特急6本/時による10分ヘッド化
・出町柳21時帯発中之島行快速急行3本を淀屋橋行に変更
・樟葉発淀屋橋行急行11本を新設
・中之島発出町柳行・三条行快速急行全11本を樟葉行に変更
・淀屋橋発枚方市行準急4本を樟葉行に延長
・中之島発萱島行区間急行10本を削減
・中之島発私市行快速急行「ひこぼし」2本を削減
③早朝~朝ラッシュ時(始発~9:00頃)
・私市発中之島行通勤快急「おりひめ」1本を削減
・中之島―萱島間区間急行及び普通を2往復削減(5時帯及び7時帯)
・中之島行準急及び通勤準急と淀屋橋行普通2本の行先を交換
★土休日ダイヤ ※原則として昼間時間帯は平日と同じ
・出町柳20~21時帯中之島行快速急行6本を淀屋橋行に変更
・競馬輸送対策として、淀屋橋8~10時帯発急行樟葉行5本を淀行に延長、また樟葉16~17時帯
発急行淀屋橋行3本を淀発に延長