くま川鉄道では、2009(平成21)年4月1日予定で、KT-100形並びにKT-200形をリニューアルした“KUMA-1”と“KUMA-2”の運行を開始する。
▲“KUMA-1”及び“KUMA-2”の前面外観イメージ。イラスト:くま川鉄道 新着情報より(下画像3点とも)
▼車体側面の外観イメージ。左が“KUMA-2”で右が“KUMA-1”。
“KUMA-1”はKT-200形を改造。座席定員は32名で、人吉球磨地方の自然、博物館をモチーフにした「球磨の自然」列車。
客室内の床は木製の床とされ、壁や天井はシート貼りや塗装で美しく仕上げられる。また腰掛は1席ごとの木製セパレートタイプとなる。このほか球磨盆地の植物や球磨川の魚を「アクリル封入標本」で紹介するミニミュージアムや、球磨盆地の博物誌に関わる古書などを常備するミニ・ライブラリーを設置する。
一方、“KUMA-2”はKT-200形を改造。座席定員は47名で、こちらは人吉球磨の見所をイメージした「球磨の観光」列車。
腰掛はすべてオリジナルベンチ型シートと木製ソファー型シートとされ、オリジナルのモケット張りとし、オリジナルのカーテンも設けられる。
また壁面には球磨盆地の寺社仏閣など、歴史的遺産や絶景ポイントを写真、イラストで紹介するグラフィックボードを設置する。
なお、デザインは水戸岡鋭治氏+ドーンデザイン研究所が担当。
▼(左)“KUMA-1”の客室内イメージ。(右)“KUMA-2”の客室内イメージ。
運行区間は人吉―湯前間で、基本的に毎日の運行を予定。運転時刻はJR九州の〈SL人吉〉にあわせて連絡する予定となっている。また“KUMA-1”と“KUMA-2”には、くま川鉄道の運賃のみで乗車することができる。