キヤノンは26日、最先端のキーデバイスを搭載し、基本性能のさらなる向上を実現した高性能なミドルクラスのデジタル一眼レフカメラ“EOS 50D”を発表した。発売は9月下旬。
▲(左)9月下旬発売のEOS 50D(EF-S 17-85mmmm F4-5.6 IS USM 装着時)。
(右)マルチコートを施した約92万ドットの3.0型大型クリアビュー液晶が特長の背面。
“EOS 50D”は新たに自社開発された約1510万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)と新世代の映像エンジン「DIGIC 4」を搭載し、さらなる高画質と高速画像処理を実現している。特に「DIGIC 4」はこれまでの「DIGIC 3」よりも処理速度が30%アップしている。ISO感度は常用設定で100~3200(拡張設定にISO6400、12800を用意)とされ、幅広い撮像領域に対応。
シャッターは最高1/8000秒・ストロボ同調1/250秒の高性能シャッターユニットとされ、シャッター速度は1/8000秒~30秒、バルブ。作動耐久約10万回の高信頼性を確保している。
連写は最高約6.3コマ/秒で、UDMA対応のCFカード使用時には約90枚、RAW画像では約16枚の連続撮影が可能で、“EOS 40D”の約1.5倍の画素数でありながら、ほぼ同等の書き込み時間を達成。
背面の液晶は約92万ドットで上下左右とも視野角160°の広視野角を備えた3.0型大型クリアビュー影響を搭載。液晶カバーにはマルチコートが施され、明るい屋外での視認性を向上している。
ライブビューモードも搭載し、ライブビュー撮影のAF機能は“EOS 40D”で採用した「クイックモード(位相差AF)」に加えて「ライブモード」と「顔優先ライブモード」を追加、計3種類より選択ができる。「クイックモード」は、ライブビューの表示を一瞬中断して素早くピントを合わせを行なう方式で、「ライブモード(コントラストAF)」は、ライブビュー表示のままAFを行なうことが可能な方式。「顔優先ライブモード」は、フェイスキャッチテクノロジーを活用し、検知した顔に対してピントを合わせることができる方式である。
センサーダスト対策も進化しており、“EOS 50D”ではCMOSセンサー前面に配置したローパスフィルターにフッ素コート加工を施すことでさらにゴミの付着を低減している。もちろん超音波振動を利用して、ローパスフィルターの表面に付着したゴミを振るい落とし、センサーユニットの周辺に配置された吸着部材に振るい落とされたゴミを吸着させる「セルフクリーニングセンサーユニット」を搭載している。
さらに同ユニットでは除去できなかった粘着性の高いゴミなどによる画像への影響を軽減するために、付属ソフトウェアを使用して簡単にゴミを目立たなくする「ダストデリート機能」もある。
このほか、デジタル家電向けのインターフェースとして採用が広がるHDMI端子(ミニ端子 タイプC)を装備。フルハイビジョン対応のテレビに接続すれば、フルHD画質で画像を楽しむことができる。
“EOS 50D”はボディのほか、同時発表のEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISをセットにした「キヤノン EOS 50D EF-S 18-200 IS レンズキット」とEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMをセットにした「キヤノン EOS 50D EF-S 17-85 IS U レンズキット」が用意される。価格はオープン価格だが、ボディは想定¥150,000前後、「キヤノン EOS 50D EF-S 18-200 IS レンズキット」は想定¥220,000前後、「キヤノン EOS 50D EF-S 17-85 IS U レンズキット」は想定¥200,000前後を予定している。
←同時発表された手ブレ補正機構搭載の高倍率ズームレンズのEF-S 18-200mm F3.5-5.6 IS。約11倍のズーム比で、35mm換算で29-320mm相当。2枚のUDレンズと2枚の高性能ガラスモールド非球面レンズにより、諸収差を良好に補正し、ズーム全域での高画質を実現。また手ブレ補正機構により、手持ちでも安定した撮影環境を実現。
9月下旬発売で価格は¥89,000(税別)