鉄道ホビダス

2009年7月アーカイブ

今回紹介するのは塩化メチレン輸送用のタンクコンテナでS4707富士重工製です。約一年前に作られたUT1-51を増備したもので、ステンレス製のタンク体は細身で踏板と梯子は反対側にあります。なお妻面の液出管部分ある門型のプロテクタは、どうやら後天的に追加したもののようです。

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所有者は旭硝子ですが、当時のメモにはパシフィックリースと書き込みがあるので、どこかに標記があったのかもしれません。

昭和50年代も末になると原油価格の値上りで燃料用重油の需要は激減、大量の石油類タンク車が余剰となりました。このため多種多様の転用車が計画され、濃硫酸専用車はタキ46000形として実現したのは皆様ご存知の通りですが、計画に留まった車種も多数存在します。

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今回ご紹介するのはタキ45000形をセメント専用に改造する案です。車体が長い分だけ構造は冗長となり、タキ1900形並の積載は出来ず荷重は37トンに留まりはした。
企画された頃にはセメント自体に余剰車が発生したので、結局実現することなく終ったのは残念なことです。

私有コンテナも保安度向上の波が押し寄せ、タンクコンテナも「タンクコンテナ構造基準」により管理されることになりました。

これは積荷により七段階のグレードに分類するもので、グレード毎に満たさなければならない構造が定められていました。

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今回のコンテナはグレードⅢで、周囲に枠状のプロテクタを設置しています。
色は青緑色のタンクにオレンジの枠で、目立つコンテナでしたが、今はどうしているのやら。

台湾向大物車の図面

台湾向けに製作された大物車の図面です。

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シキ40形式のそっくりさんですが、台車は短軸のTR20形を履いています。
汚れで形式が読めないのが悲しいですね。

今回は初登場のホッパコンテナをご紹介しましょう。

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その昔、国鉄コンテナにもホッパコンテナがありました。その中で最多数を誇ったのがH10形で、塩化ビニル樹脂の輸送用でしたが、このコンテナはこれの私有コンテナ版と言って良いでしょう。

荷役装置はH10形と同じで、底板部にエアスライド装置が設置されており、このままでは傾斜が足りないので、荷卸しの際はコンテナ全体を傾けます。H10形ではトラックごと斜面に乗り上げて荷役している写真がありましたが・・・

なお構体のサイズはH10形と異なり、C20形並の二種規格に大型化されています。

以前、このブログで華中鉄道のワキを紹介しましたが、今度はチキの図面をご紹介しましょう。

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国鉄チキ1500形のそっくりさんですが、車幅は250mm広くなっています。流石に広軌の鉄道の限界は広いなあ・・・。

今回紹介するコンテナはプラスチック製のタンクを持った珍コンテナです。

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タンク体は不飽和ポリエステル製で、塗装せず使用していたので、地肌は薄茶色の透き通った感じのものでした。フレームは鋼製で、塗色は緑色です。

所有者の本町化学工業で、積荷は次亜塩素酸ソーダで、実はUT1-89が一号機で、このコンテナは二号機です。S48日車製でした。

図番の付け替え

図面番号は人間の氏名と一緒で、素性を示す大事なデータのひとつです。
今回紹介するのは、その図番が変わってしまった例。

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ワキ10000形はトップの10000が試作された後、大幅に設計変更された10001以降が量産車として製作されました。この図面はワキ10000試作車の図面で、XVC0354と試作の図番を持っていましたが、量産車が製作されるに及んで、VC03779に改番されています。

なお流石に手抜きだと思ったようで、その後VC03779の図面は新しいものに差し替えられ、XVCからの改番の痕跡は残っていません。多分、形式図集の図面はこちらになっているのでは?

2009年7月   

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