鉄道ホビダス

2009年11月アーカイブ

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▲待ちに待った瞬間、錦秋の里山をバックに「門デフC58」が駆け抜ける。前原さんもひさしぶりに押すシャッターに思わず力が入る。'09.11.28 波久礼-樋口
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すでにテレビニュースでご覧になった方も少なくないかと思いますが、28日の土曜日、前原さん、いや前原国土交通大臣が秩父の地を訪れ、門鉄デフに改装されたC58 363号機との対面を果たされました。

091130n0204.jpg今回のC58 363号機の門鉄デフ化は、実は計画段階から前原さんもご存知で、「門デフ」にほかならぬ思い入れをお持ちの前原さんとしては、完成の報を受けてぜひ一度実物を見たいものと希望されておられました。折り良く秩父夜祭を目前にして、観光庁を所管される国土交通大臣として秩父地方の観光振興視察もかねて現地を訪れられるはこびとなり、待望の対面が実現することとなったものです。
▲秩父鉄道さんがあらかじめ用意した撮影ポイントに到着。SPに護られながら三脚をセット。'09.11.28 波久礼-樋口
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▲こうやって線路端で待っている時が一番楽しいですね…と前原さん。テレビで見る姿とはうって変わって一人のレールファンとしての笑顔。'09.11.28 波久礼-樋口
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せっかく現地に行くからにはぜひとも沿線撮影も…と秩父に向かう道中で5001レを撮影することとなりましたが、いまやわが国の中枢を担う大臣とあって、かつての野党時代のプライベートな撮影行(アーカイブ「前原さんと磐越西線へゆく」参照)のようなわけにはゆきません。警備上の問題もあり、事前に秩父鉄道さんが入念に準備を整えられてその日を待つこととなりました。

091130n0214.jpg幸いまたとない秋晴れに恵まれた28日朝、SP車に前後を警護されながら到着した前原さん一行を秩父鉄道の荒舩社長らとお迎えし、波久礼-樋口間に用意された撮影ポイントへ。突如として現れた黒塗りの車列と場違いなスーツ姿の一行には先客の何人かのファンの方々もびっくり。それでも“仲間”の前原さんとわかると、現場は一気に歓迎ムードに包まれました。次から次へとリクエストされるツーショット写真のカメラマン役は私。渡されるカメラや携帯でしばしの記念撮影タイムです。
▲何度も何度もアングルを確認する。長年のフィルム派だった前原さんも、昨年デジタル一眼に変更されている。'09.11.28 波久礼-樋口
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▲今日ばかりは露払い役の貨物列車が通過。ひさしぶりに耳にする貨物のジョイント音に思わず笑みがこぼれる。'09.11.28 波久礼-樋口
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ところで、のべ15輌を数えた切取式除煙板装備のC58ですが(『門鉄デフ物語』参照)、最後まで残った33号機の後藤式デフ(北見区/1975年6月廃車)を除くと、その現役時代をご覧になった方は決して多くはありません。というのも小工式の門鉄デフ装備機は志布志に残された112号機と277号機の2輌がラストで、場所柄なかなか訪ねにくかったのです。そんななか、前原さんはこの112号機と277号機の両方を撮っておられるのですから恐れ入ります(『国鉄時代』vol.4所収「親父と罐へのレクイエム ~九州に憧れの蒸機を求めて~」参照)。今回の撮影現場でも、先端が斜めに切れてスタイリッシュな112号機のデフも良いですね…と語られる前原さんの“深さ”にはあらためて脱帽でした。

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▲撮影ポイントには何人かのファンの皆さんの姿も…。気軽に記念撮影にも応じられ、和気藹々の時間が流れた。5001レの通過はもうすぐ。'09.11.28 波久礼-樋口

11時13分過ぎ、磨きぬかれたC58 363号機は門鉄デフを輝かせながら現場を通過、前原さんも確かな手応えがあったようです。通過後かぶさってくる煙に顔をしかめるSPの方に、これが良いんだよ…と返される前原さんの顔は満面の笑みに包まれていました。

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▲鉄ホビ・ヤードの入口。弊社一階エントランスすぐ左手が鉄ホビ・ヤードのショップエリア。'09.11.27

すでにご存知の方も少なくないかとは思いますが、一ヶ月ほど前より、弊社一階に鉄ホビ・ダイレクトのアンテナショップとも言える「鉄ホビ・ヤード」がオープンいたしました。ご好評をいただいている鉄ホビ・ダイレクトでは、これまで倉庫業者に委託して在庫管理や出荷業務を行なってまいりましたが、きわめて専門性の高いジャンルでもあり、業務の一貫性を高めるためにも、あえて社内にスペースを確保することとなりました。

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▲16番のレイアウトセクションを展示中。今後はジオラマをはじめ、RMモデルズ掲載の作品等も展示する予定。'09.11.27

いっぽう、ウェッブ・ショッピングをお楽しみいただきながらも、品物を実際に手に取って検討してみたいというご要望も多く寄せられており、いわばストックヤードとして機能しているスペースの一部を開放して、その名も「鉄ホビ・ヤード」と名付けたものです。

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▲カウンターにはウェッブにはアップされていない珍品も…(左)。もちろん弊社出版物はすべて取り揃えている(右)。'09.11.27

鉄道模型&鉄道グッズ、そしてもちろん弊社発行の各種雑誌、書籍を取り揃えておりますが、今後はそれのみならず、情報発信基地としてどんどん飛躍してゆく予定です。誌上を飾った模型作品の展示はもちろんのことながら、工作教室のような体験型イベント、写真展、さらには会議室を利用しての講演会等も視野に入っており、ウェッブと紙媒体の橋渡し役を担うリアルショップ=情報発信基地となれればと夢描いております。

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▲鉄ホビ・ヤードはその名のとおり基本はストックヤード。こんなストック棚の間も自由に歩いていただける趣向。'09.11.27

オープン当初はウイークデーのみ12時から19時までの営業時間でしたが、今月14日から、土曜日・日曜日も11時から17時まで営業することといたしました(そのかわり毎週水曜日・木曜日はお休み)。倉庫機能を中心とした店舗ですのでお見苦しい点も多々ありますが、ぜひ一度、おいでになってみてください。ちなみに店長は「B滝」こと滝澤隆久が務めております。トワイライトな趣味のご相談(?)にものりますので、お気軽にお声をかけていただければと思います。

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▲模型のみならず古書等の掘り出し物や委託品も取扱い中。ぜひお運びを。'09.11.27

■鉄ホビ・ヤード
平日(水曜日・木曜日は定休)=12:00~19:00
土曜・日曜=11:00~17:00(祝日の営業はウェッブでご確認ください)
〒152-8545 東京都目黒区碑文谷4-21-13
株式会社ネコ・パブリッシング 1階
※東急東横線都立大学駅下車徒歩約10分
(環七通り柿ノ木坂陸橋南側、環七内回り沿いです)
※バス利用も便利です。JR目黒駅改札出て左側の乗り場より、東急バス[黒01]大岡山小学校行で「平町」下車、徒歩1分。
※誠に恐れ入りますが、お車でお越しの際は近隣のコインパークをご利用ください。

※今週末は不在のため小ブログは休載させていただきます。あしからずご了承ください。

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▲メインゲートからラック区間を下って中継交換所に下りてきた列車(右)。ここでラック式蓄電池機関車は切り離され、自走客車は粘着走行で坑内へと入ってゆく。'09.10.10
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今年は「ガソリンカー」ことAフォードのガソリン機関車の復元で注目を集めた旧足尾銅山(アーカイブ「ガソリンカー祭に参加」参照)ですが、ガソリンカーが走る足尾歴史館とわたらせ渓谷鐵道の線路をはさんでちょうど反対側にある「足尾銅山観光」の「トロッコ電車」もなかなかあなどれません。

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▲渡良瀬川を眼下にラック区間を下る列車。基本的に乗車は一方向のみで、ラックを上る列車は回送となる。'09.10.10
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「足尾銅山観光」は、わが国屈指の銅鉱山であった足尾銅山の主要水平坑道である「通洞坑」をメインに、国内最大級の坑内観光施設として1980(昭和55)年4月に開設されたもので、オープンにあわせて通洞坑内外に3フィート(914㎜)軌間の観光用軌道を敷設、バッテリー式の自走客車を導入しました。これだけならばさして珍しくもありませんが、追って2001(平成13)年4月のリニューアルに際して軌道をメインエントランスまで延長、この高低差を克服するためにラック式が採用されたのです。

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▲中継交換所で機回しを追えた機関車が回送列車の後部(左)に連結される。背後の黄色いアーケード状の通路が見学順路の帰路。'09.10.10
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ラック軌道はリッゲンバッハ式に準じた梯子状のもので、トモエ電機で専用蓄電池機関車(6.2t)が新製されました。列車は“ステーション”と称するメインエントランスの乗車場を発車すると、渡良瀬川を左に見ながら、機関車を先頭にラック区間を下り、レベルに下りた中継交換所で機関車を解放、今度は自走客車だけで通洞坑坑内へと入ってゆきます。

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▲「通洞坑」へ入ってゆく列車。通洞とは主要水平坑道を意味し、足尾銅山の中心となる坑道のひとつだった。右はリッゲンバッハ式に準じたラックレール。'09.10.10
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乗客は坑内へしばらく入った所に位置する降車ホームで列車を降り、今度は徒歩で坑内にはり巡らされた観光坑道=銅(あかがね)資料館内を歩いてゆくことになりますが、坑道内には時代ごとに採鉱の様子が再現されており、リアルはフィギュアとあいまって一見の価値があります。また、この坑道内に足尾銅山が製作した現存最古とされる坑内用電気機関車が、さらに坑外展示場にもかつて使用されていた電気機関車や人車、鉱車等が展示されており、順路に従って見学すると、これらもすべて見ることができます。

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▲「電動人車」と呼ばれる日本輸送機製の自走客車。ラック区間は蓄電池式機関車の助けを借りて走行する。'09.10.10
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ただし、残念ながら「トロッコ電車」の乗車は片道のみ。ラック区間を登る列車は基本的に回送扱いで乗ることはできません(足の不自由な方を除く)。同じ栃木県内には「りんどう湖ファミリー牧場」にもラック式鉄道がありますが(アーカイブ「知られざるアプト式鉄道」参照)、観光用遊園地鉄道とはいえ、全国的にもラック式を採用した例は少なく(アーカイブ「8年目を迎えた“シグナス森林鉄道”」参照)、足尾を訪れられた際には立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

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龍ヶ森の咆哮 ここ龍ヶ森には何回通ったことだろう。上野を夜行急行で発ち、沼宮内、滝沢、奥中山などと組み合わせたり、北海道への寄り道と組み合わせたりした。春夏秋冬と、ひととおり龍ヶ森の四季を経験したが、なんといっても雪中の三重連が圧巻であった。'69.3.4 花輪線 龍ヶ森-岩手松尾 P:高橋孝一 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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鉄道ホビダスのブログでは「今日の一枚」、「今日の一枚 The Movie」、「お立ち台通信」をはじめ多くの投稿サイトをご用意しております。そして、それぞれその成果を本誌誌面や別冊といったいわゆる紙媒体へフィードバックしてきておりますが、「わが国鉄時代」もウェッブと紙の相互乗り入れを果たしてたいへんな好評をいただいています。このたびその3巻目となる『わが国鉄時代』vol.3が発売となりました。

091125n007.jpgブログ「わが国鉄時代」には多くの貴重な写真が興味深いコメントとともに寄せられております。しかも日を追うごとに投稿数が増し、以前は1日1枚のアップだったのが、1日3枚、1日5枚とアップしなければ追いつかない状況となり、現在、最高10枚をアップできるような設定にして対応してまいりました。11月20日現在のアップ数は1353、…それとは別にまだまだ未アップのものも少なくなく、その点はあらかじめお詫びしなければなりません。お寄せいただく作品には、被写体とは別に撮影された方の“思い”までもが写しこまれており、受験、就職、転居…等々、個人史とオーバーラップした一枚に、思わず共感の涙を流す方もおられるはずです。

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上目名151㎞地点 この場所はバックにニセコ連山を望む有名な撮影地であるが、なぜか「ニセコ1号」の通過時刻が近づくと急に天候が悪くなり、何度か苦い思いをしてきた。今日は幸運にも風もなく、満足な一枚が撮れた。'71.3.20 函館本線 目名-上目名 P:内田博行 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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さて、「あの日、ぼくらは生涯の宝物に出会った」をキャッチコピーとするvol.3は、古くは昭和30年代前半撮影の写真から、JR化直前に撮影したものまで、たいへん時代的な広がりのある本となりました。

091125n004.jpg相澤靖浩さんの「八ツ山橋」は昭和32年3月10日の撮影です。この場所は鉄道好きの高校生だった相澤さんが同じく汽車好きの友人と、貨車の行き先札や急行列車のサボを見ながら、まだ見ぬ地に思いを馳せていた場所。当時、品鶴線を経由せず、大森・蒲田・川崎と東海道本線を行くD51牽引の貨物列車があったとのことで、写真では美しく磨かれたD51 188が白煙を早春の風になびかせて走り過ぎます。ちなみに当時の配置表ではD51 188は品川機関区所属のようです。
八ツ山橋 この場所で旧友・五十嵐六郎君と品鶴貨物の行き先札を見て到着地を想像したり、西へ下る急行列車を見てまだ見ぬ西国の地に思いを馳せたりして、いつまでも夢を語っていました。私が17歳の頃の撮影です。当時、東海道本線品川で組成される下り貨物列車は、午前と午後の2本あり、大森、蒲田、川崎と構内入換え作業をしながら運転されていました。特に印象に残っているのが、貨車に満載された海苔養殖用の孟宗竹でした。'57.3.10 東海道本線 品川-蛇窪(信) P:相澤靖浩 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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加治川堤の春 日本一を誇った加治川堤の桜並木は羽越水害で壊滅状態となってしまった。その前年の春、陽気に誘われて家族連れの賑わう川岸で、羽越本線のC57牽引上り旅客を撮っている。'65.4.25 新発田-加治 P:中島正樹 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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また、中島正樹さんの「加治川堤の春」は、かつて6000本の桜が植えられ「日本一」と言われた加治川の春の風景。昭和40年の撮影で、この翌年の水害で桜並木は壊滅的な被害を受けてしまいます。遠方に残雪の山々を望む爽快な鉄橋をC57の旅客列車がのんびりと渡って行きます。桜並木は写真にはほとんど写ってはいませんが、やっと来た越後路の遅い春を謳歌するような、川面を渡る人々の歓声が聞こえてくるような写真です。

091125n003.jpg今澤勝美さんの「思い出の一枚」には引退迫るC59 1の前で肩を寄せ合ってカメラに収まっている4人の国鉄マンの姿、宮村昭男さんの「通勤電車到着」ではクモハ40から降り改札に向うサラリーマンやOL、女子高生などの姿。この本にはもちろんC62重連や8620三重連、EF58 61のお召列車などが主人公の、時代を代表する名場面もふんだんにありますが、それとは対極のさりげない写真に時代の息吹と温もりを感じずにはいられません。
思い出の一枚 高校生の時、鹿児島本線熊本電化(昭和40年10月1日)で廃車になるであろうC59などの撮影へ行った時のことです。おふくろへお願いすると、親父にこっそりと家を出させてくれました。鈍行を乗り継ぎ熊本駅へ。熊本機関区で撮影をお願いし、機関区内を撮影して歩きました。C59 1号機を写していると、機関区の人が記念に写してくれとC59 1の前へ。それから約40年。九州鉄道記念館できれいに整備されたくましい姿のC59 1に感激の再会をすることが出来ました。そっと家から出してくれたおふくろも、厳しかった親父もまだまだ元気です。'65.8.8 熊本機関区 P:今澤勝美 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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通勤電車到着 白いワンピースのお嬢さんも、ミニスカートの彼女や女子高生も、ついでにおじさんたちも、みんなクモハ40から降りて来た。立川到着の青梅線電車。茶色い旧型国電も首都圏の通勤輸送の一端を担っていた頃の一コマ。'74.6.9 青梅線 立川 P:宮村昭男 (『わが国鉄時代』vol.3より)
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さまざまな時代の思い出がレイルファンそれぞれの生涯の宝物になっているのでしょう。「あの日、ぼくらは生涯の宝物に出会った」…『わが国鉄時代』はそのかけらが散りばめられた一冊です。

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▲毎号ご好評をいただいている特別付録昭和39年版「復刻版 日本国有鉄道案内図」は「 関東・中部・近畿」編。
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▲秋の夕日を浴びて“門デフC58”がラストスパートをかける。'09.11.21 小前田―永田 P:高柳 功 (「今日の一枚」より)
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創立110周年の掉尾を飾るサプライズとして秩父鉄道が用意したC58 363号機の「門鉄デフ」装備(アーカイブ「秩父鉄道C58 363が“門鉄デフ”に」参照)は、この3連休の秩父路を紅葉以上に熱く燃え上がらせたようです。幸いにも初日の21日(土曜日)と、創立110周年メインイベントデーとなった23日(月曜日・祝日)はまたとない秋晴れに恵まれ、数々のドラマチックなシーンが見られました。

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▲燃えるような紅葉をバックに荒川橋梁を行く。見慣れたはずのシーンもデフレクターひとつで大きく印象が変わるから不思議。'09.11.21 親鼻-上長瀞 P:竹村信雄
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rm1n-20091121-chichibu.jpg「門鉄デフ」装備初日となった21日(土曜日)は、沿線のファンの多くはサプライズを知らぬまま…紅葉の中を行く「パレオエクスプレス」がお目当てで秩父に足を向けた方が多く、ファインダーの中に突如現れた見慣れぬC58の姿に沿線各所で大きな歓声が上がったそうです。ちょうど紅葉も最盛期とあって、またとないカットをモノにできた方も多かったのではないでしょうか。
▲三峰口で転車を終えて転線するC58 363。「門鉄デフ」装備初日の三峰口は驚きの声に包まれた。'09.11.21 三峰口 P:武田忠雄
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▲晴れ渡った秋空を“門デフC58”が駆ける。'09.11.21 武州中川-浦山口 P:竹村信雄
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23日(月曜日・祝日)は三峰口駅と車両公園を舞台に「ありがとうフェスタ」が開催され、リバイバル色車の並びをはじめ、数々のイベントが行なわれてたいへんな賑わいとなったそうです。C58 363号機も「門鉄デフ」装備3日目となるこの日は、創立110周年記念ヘッドマークに日章旗も取り付けられまさに正装の趣。「緑寿」祝いの緑のナンバープレートも誇らしげに、終日シャッターのシャワーを浴びていました。

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▲「門鉄デフ」装備初列車となった5001レが秩父を目指す。さながら翼を思わせるデフがC58に新たな魅力を生み出した。'09.11.21 波久礼 P:竹村信雄
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▲23日は秩父鉄道創立110周年「ありがとうフェスタ」のメインイベントデー。110周年記念のヘッドマークに日章旗を掲げた“門デフC58”が名残の紅葉から飛び出してきた。'09.11.23 P:竹村信雄
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秩父鉄道さんのお話では、予想を上回るお客さんがお出でになり、また「門鉄デフ」装備の評判も上々とのこと。今年の「門鉄デフ」装備は残すところ2日となってしまいましたが、今週末の秩父路は、これまでにも増して熱気に包まれるに違いありません。

■秩父鉄道C58 363「門鉄デフ」装備運転予定
11月28・29日
(今年最終運転日となる12月3日は標準デフでの運転)


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▲ライトレール開業後、すっかり定番撮影ポイントとなった岩瀬カナル会館のデッキから岩瀬運河を行くTLR0605編成「えこくん」を見る。'09.9.19
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旧型国電全盛の富山港線時代から何回も岩瀬浜を訪れながら、これまで岩瀬の街を歩く機会はなく、今回は「富山まちなか・岩瀬 フリーきっぷ」に誘われるままに、岩瀬から東岩瀬へと続く北国街道を歩いてみました。

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▲岩瀬浜でフィーダーバス(左)と連絡するポートラム。複数の公共交通機関を面としてリンクさせる試みが実を結びつつある。'09.9.19
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091122n120.jpg岩瀬は北前航路の要衝として江戸前期に港町としてのかたちができたと伝えられています。しかし1873(明治6)年の大火で大半の家屋が焼失し、当時隆盛を極めていた回船問屋の財力によって、「東岩瀬回船問屋型」や「防火土蔵造り型」と呼ばれる独特の家屋に再建されました。現在でもその特徴ある家並みが旧北国街道の大町新川町通りに残されており、ライトレールの岩瀬浜駅から岩瀬運河を越えて東岩瀬駅までの散策ルートとなっています。
▲発車を待つフィーダーバス。2年ほど前から富山市直営から富山ライトレールに運営移管されている。'09.9.19
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▲3周年記念の装飾“hana Portram”となったTLR0602編成「もぐくん」。'09.9.20
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この日も案内図を片手にした人々の姿が目につきました。ライトレールに接続するフィーダーバスの運行をはじめ、こういった歴史遺産の活用など、線から面への地道な展開こそがLRTを活かすことにもつながっているに違いありません。

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▲岩瀬は江戸時代からの北前航路の回船問屋の町並みが残る(左)。富山港展望台からライトレール方面の旧北国街道に並ぶ回船問屋街をのぞむ(右)。'09.9.19
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▲すべての帆を開いた海王丸(左)。その優雅な姿に多くのギャラリーが詰めかけた。右は富山新港を無料で往復する県営渡船。射水線分断後の1967(昭和42)年より新港東口と越ノ潟を結んでいる。'09.9.20
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さて、翌日は例によって富山新港をはさんで対岸の万葉線を目指します。かつて足しげくかよった富山地方鉄道射水線(アーカイブ「射水線追想」参照)の跡を辿りながら万葉線の終点・越ノ潟へ。偶然にも帆船・海王丸が帆を広げるイベントデーで、万葉線も結構な混雑ぶりでした。

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▲富山新港をはさんで対岸には万葉線が元気なネットワークを形成している。写真は真っ赤な車体の“アイトラム”ことMLRV1000形。'09.9.20 六渡寺
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RMライブラリー107巻『富山地方鉄道笹津・射水線』で著者の服部重敬さんが「今にして思えば、富山地方鉄道笹津線と射水線は、生まれる時代を間違えて誕生したLRT路線であったかもしれない」と記されていますが、富山ライトレールのポートラムと万葉線のアイトラムを見ていると、今回もあらためてその思いを深くするのでした。

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▲富山ライトレールは早朝・夜間以外15分ヘッドの運転とたいへん利用しやすい。通勤・通学時間帯はもちろん、休日ともなれば日中も車内はかなりの賑わいぶり。'09.9.19
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2年ぶりに訪れた富山駅は、北陸新幹線工事の進捗で大きく変わりつつありました。1970年代に足しげく通っていた頃から、夜行を降りると眠い目をこすりながら地下通路を歩いて南口本屋改札に向かうのが常でしたが、その地下通路も封鎖され、現在は仮設の跨線橋が南北出口を結んでいます。

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▲ライトレール乗り入れ予定地点付近をゆく富山地方鉄道軌道線8000形。計画ではこのカーブ付近(画面右手前から接続)がジャンクションとなる。'09.9.22 新富町?富山駅前
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前回富山を訪れたのはちょうど「富山ライトレール」が開業一周年を迎えた時でした(アーカイブ「一周年を迎えた富山ライトレール」参照)。その後、富山ライトレールの0600形「ポートラム」は2007年のブルーリボン賞を受賞し(アーカイブ「ブルーリボン賞に富山ライトレール0600形」参照)、さらに鉄道模型各社から製品化されるなど、さまざまなかたちで脚光を浴び続けてきました。また、北陸新幹線工事に伴う富山駅高架化の暁には、駅南口へ延伸し、富山地方鉄道の軌道線に乗り入れる計画も発表されており、富山市はLRT先進都市として全国の自治体からも注目を集めています。

091122ntoyama_003.jpgそんな富山ライトレールで周辺を巡ってみようと「富山まちなか・岩瀬 フリーきっぷ」を購入してみました。「ライトレールがまちを変える」をキャッチフレーズに、コンパクトなまちづくりのリーディングプロジェクトとしてLRTを位置付けている富山市だけに、このフリーきっぷは富山地方鉄道の鉄道線(電鉄富山~南富山間)・軌道線(全線)・バス(富山駅から270円区間)とライトレール(全線)を一日自由に乗り降りできる、たいへん使い勝手の良いものです。
▲地鉄市内電車・地鉄バス・富山ライトレール乗り放題1日フリーきっぷのパンフレット表紙。
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▲1日フリーきっぷ「富山まちなか・岩瀬 フリーきっぷ」の券面。ライトレールと地鉄軌道線全線のほか、地鉄鉄道線電鉄富山?南富山間と地鉄バス270円区間が一日乗り放題で800円とリーズナブル。
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ひさしぶりにポートラムに乗ってみて、あらためてそのフリークェンシーの高さも実感しました。日中時間帯の運転は15分間隔。前身である国鉄富山港線時代(アーカイブ「生まれかわる富山港線」参照)は、日中は1時間半以上運転間隔が開くことさえありましたから、まさに隔世の感があります。

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▲富山駅北を出るTLR0601。 ポートラム7編成は7色のカラーをまとい、なおかつそれぞれネコのキャラクター「とれねこ」が設定され愛称が付けられている。写真のTLR0601の愛称は「ここくん」。'09.9.20
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ライトレールのみならず、地鉄軌道線の方も富山駅前~南富山駅前間は日中約5分間隔、富山駅前~大学前間が同じく約10分間隔と“待っていればすぐ来る”感じで、この利便性こそが利用客にとっての最大のメリットともなっています。

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▲富山駅北発岩瀬浜行きの終電は22時42分発。終電近くなっても利用客は決して少なくはない。'09.9.21
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▲CH-1タイプの「門鉄デフ」に緑のナンバープレート、そして磨き出しの握り棒。すっかり顔立ちの変わった363号機は、今日も名残の紅葉に包まれた秩父路を駆ける。'09.11.19 広瀬川原工場
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今回新製されたC58 363号機の「門鉄デフ」は、秩父鉄道本社が設計、秩父市内の民間工場で製造されたものです。ところで、趣味の側からすると“飾り”のように思いがちな除煙板ですが、当然ながら機能部品であり、構造部品です。

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▲「門鉄デフ」は斜め後ろからの眺めも良い。今年の運転は5日間限りだが、いったいどんなドラマチックなシーンを見せてくれるのだろうか。'09.11.19 広瀬川原工場
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ことに質量が増減することは車輌重量の変更となるため、今回の新製でも面積の減少にあわせて板厚を厚くし、さらにステーの内側にウエイトとなる角材を溶接するなどの配慮がなされています。ちなみに気がつかれる方は少ないと思いますが、先輩格のC57 180の場合も同様に裏面上部にアングル材の補重がなされています。

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▲溶接組立が終わって広瀬川原工場に搬入された「門鉄デフ」。まだ塗装前で、締結ボルト用の穴もあけられていない。'09.11.10 広瀬川原工場
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▲見事に仕上げられた後部上辺の角アール部(左)。K-7タイプ(R200)よりきついR100に設計されている。右はもっとも工作が難しい後部下辺の角アール部。'09.11.10 広瀬川原工場
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091120n9835.jpg『門鉄デフ物語』の著者で、いちはやく現物をご覧になられた関 崇博さんによれば、このたび新製された切取式除煙板は、C58の標準デフ(幅1900㎜)よりやや幅広の横幅1950㎜で、これは小倉工場でC57・C55・D51形等に採用された標準的な切取式除煙板であるK-7タイプの寸法と同じ値だそうです。高さ(天地)寸法は、前部が700mm、後部が550mmと、小倉工場の標準的切取式除煙板の天地寸法より若干短くなっているため、外観はよりシャープな印象を受けます。また、形態上で最も特徴的なのは、除煙板を支持する前後ステーが、前部ステーは後方へ、後部ステーは前方へ共に斜めに取り付けられていることだそうで、そういった特徴を踏まえたうえで、関さんはこの「門鉄デフ」を秩父鉄道の「C」、広瀬川原工場の「H」を冠して「CH-1タイプ」と分類されています。
▲その裏面。補強の帯材のほか、ステー内側には標準デフと重量を揃えるためのウェイトが取り付けられている。'09.11.10 広瀬川原工場
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▲仲良く並んだ左右のCH-1タイプ切取式除煙板。溶接組立は秩父市内の工場で行なわれたが、その確かな技術力は特筆に値する。'09.11.10 広瀬川原工場
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ところで、この「CH-1タイプ」の裾部も他の小倉工場の標準的切取式除煙板と同様に、ボイラ側に折り込まれつつステ―に溶接されていますが、関さんによれば「門鉄デフ」はこの部分の加工が難しく、なかには隙間ができてしまっている個体も散見されたそうです。その点今回の仕上がりは秀逸で、工作を担当された秩父市内の工場の技術力と丁寧な仕事ぶりが特筆されます。

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▲「門鉄デフ」装備を終え、いざ、錦秋の秩父路へ。'09.11.19 広瀬川原工場
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幸い運転初日となった21日(土曜日)は絶好の秋晴れに恵まれ、名残の紅葉とあいまって、秩父路は驚きと感動に包まれたようです。創立110周年記念の「門鉄デフ」装備運転は残すところあと4日。「秩父夜祭」を前に、つのる寒さとは裏腹に沿線はますます熱気を帯びてくるに違いありません。

■秩父鉄道C58 363「門鉄デフ」装備運転予定
11月21・22・23、28・29日の5日間
(今年最終運転日となる12月3日は標準デフでの運転)

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▲真新しい「門鉄デフ」を装備して一段とスタイリッシュになった秩父鉄道のC58 363。切取式除煙板を装備したC58はのべ15輌存在したが、平成の今になって16輌目が誕生しようとは…。'09.11.19 広瀬川原工場
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秩父鉄道のC58 363号機が「門鉄デフ」を装備――本誌最新号を手に取られた蒸機ファンの皆さんは、「平成門デフ物語第二章」と銘打った記事に度肝を抜かれたのではないでしょうか。そうです、今年創立110周年を迎えた秩父鉄道が極秘裏に進めていた記念サプライズが、このC58 363号機の切取式除煙板装備なのです。

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▲まずは公式側のデフを交換。あらかじめ仮組みをして締結ボルトの位置等を決めてあるだけに、作業は比較的スムースに進んだ。'09.11.19 広瀬川原工場
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これまでですと、事前にリリースを流されたり、自社ホームページで事前告知されたりするのが通例でしたが、今回の「門鉄デフ」装備はそういった事前告知まったくなしの本当のサプライズ企画で、ファインダーの中に姿を現したC58の見慣れぬ姿にびっくりしていただこうという趣旨だそうです。幸いにも小誌発売日と装備初日が合致したため、まさにタイムリーな記事となりました。

091120n0047.jpg創立110周年の掉尾を飾るサプライズとして、<パレオエクスプレス>のC58 363号機を「門鉄デフ」にしたいのですが…と秩父鉄道さんが相談にみえられたのは、まだ秋の気配すらない夏の終わりのことでした。上梓間もない関 崇博さんの『門鉄デフ物語』をめくりながら、33号機の後藤デフ(G-2タイプ)やら112号機のK-9タイプやら、果ては幻のC63のウイッテ式に準じた切取式除煙板も俎上に上るなど、夢は限りなく広がってゆきました。といっても“趣味”でデフレクターの交換をするわけではなく、あくまで記念イベントの一環としての営業的見地が優先されますので、夢ばかりを追うわけにもゆきません。
▲外された公式側の標準デフ。今月いっぱいは広瀬川原工場の片隅で休むこととなる。'09.11.19 広瀬川原工場
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▲非公式側の標準デフが外され、普段は見にくい給水温め器の給水管や排気取入管がよく見えるようになった。煙室前面からの支持ステーは流用するため残されているのがわかる。'09.11.19 広瀬川原工場
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▲いよいよ非公式側の「門鉄デフ」が登場。塗装を終えたばかりのためまだかなり艶がある。'09.11.19 広瀬川原工場
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▲標準デフの場合、前部デッキの手すりはデフ本体に付いているため、新たに磨き出しの握り棒が新調された(左)。ユニックを使って非公式側の「門鉄デフ」を吊り上げる(右)。'09.11.19 広瀬川原工場
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あれこれ検討を重ねた結果、最終的に落ち着いたのが、今回実現したK-7タイプをベースにした秩父鉄道オリジナルの形状です。関さんはさっそくこのオリジナルタイプを秩父鉄道の「C」と施工工場の広瀬川原の「H」をとって「CH-1タイプ」と命名されています。

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▲取り付けの完了した「CH-1タイプ」切取式除煙板。左には取り外された標準デフが見える。'09.11.19 広瀬川原工場
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ところで、模型であれば気分次第で気軽に取り付け取り外しが可能なデフレクターですが、実機となるとそう簡単な話ではありません。車輌重量の変更がないように標準デフと同一質量とせねばなりませんし、乗務員視界に支障をきたさぬよう、その形状にも特段の配慮が必要です。しかも既存の支持ステーを流用して取り付けられることが前提ですから、かなり制約の多いなかでのデザイン決定・設計となります。明日はこの「CH-1タイプ」の詳細をお目にかけることにいたしましょう。

■秩父鉄道C58 363「門鉄デフ」装備運転予定
11月21・22・23、28・29日の5日間
(今年最終運転日となる12月3日は標準デフでの運転)

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▲東品川公園に保存されている現存唯一のピッツバーグ=西武鉄道7号。当地に保存されたのが1969(昭和44)年というから、実に40年の歳月をこの公園で過ごしてきたことになる。'09.5.5
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京浜急行青物横丁駅から海岸通り方面に500メートルほど歩いたところに「東品川公園」があります。地元の皆さんの憩いの場といった風情の、とりたてて特徴のない公園ですが、ここにはわが国に残された唯一の“ピッツバーグ”が保存されています。

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▲説明板のほか、運転台に自由に出入りできるように階段が設けられており、休日ともなると子どもたちの恰好の遊び場となっている。'09.5.5
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▲実は30年近く前にも訪ねたことがある。これはその時の画像で、樹木が育っている以外、基本的な環境はほとんど変化していない。ただ、この時点ではあった前照灯や公式側のメーカーズプレートは失われてしまったことがわかる。'80.3.15
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“ピッツバーグ”とは19世紀を代表する製鉄財閥の車輌製造部門“ピッツバーグ・ロコモチブ・アンド・カー・ワークス”によって生み出された機関車を指します。1575㎜の大動輪を持つ2シリンダー複式機・関西鉄道の「早風」(国有化後の6500形)を代表格に、いくつかの個性的かつ魅力的な蒸気機関車をわが国に送ってきましたが、20世紀に入るとすぐにアルコ(ALCO=American Locomotive Company)に統合され、独立ブランドとしてはその幕を閉じてしまいます。

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▲ピッツバーグ1897年・製造番号1711を示す銘板(左)。現在残されているのは非公式側のみ。右は先輪のリンク式復元装置部で、こういった細部をじっくりと観察できるのも静態保存機ならでは。'09.5.5
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▲キャブ内もじっくりと見学できる。本機も右側運転台で、プリミティブなテコ式逆転機と加減弁ハンドルが見える。機関士側の床から立ち上がるポストは手ブレーキハンドル。'09.5.5
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東品川公園に保存されているのは1897(明治30)年製の1C機で、もと西武鉄道の7号機です。三谷烈弌さんが撮影された現役時代の貴重なカラー写真がRMライブラリー50巻『昭和の記憶』に掲載されていますので、ご存知の方も少なくないかと思いますが、西武鉄道では北所沢に常駐し、在日米軍線の入換え等に使用されていました。昭和30年代中ごろに休車となり、1962(昭和37)年に傍系の上武鉄道に転じ、3年ほど使われたのちに廃車されています。なお、本機の出自・来歴はまさに判じ物の難解さで、ご興味のある方はRMライブラリー41巻『日本ニッケル鉄道』で高井薫平が詳述されていますのでご参照ください。

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▲“ピッツバーグ”はその後姿も魅力的。“アメロコ”ながら絶妙の曲線で構成されたキャブが格調の高さを感じさせる。'80.3.15
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この東品川公園は今から29年前にも一度訪れたことがあります。都内の保存機を巡っていた際に立ち寄ったのですが、春先のえらく寒い日だったことを覚えています。あらためて当時の写真と見比べてみると、一部の欠損はあるものの保存状態はそれほど悪化しておらず、手厚いメンテナンスがなされていることが知れます。今年でなんと112歳を迎えた“ピッツ”が、これからも末永く保存されることを願ってやみません。

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▲この当時、東品川公園には都電2012号も保存されていた。2012号はサブロク(1067㎜軌間)の都電として特異な存在であった杉並線(1963年廃止)の生き残りとして貴重な保存車であったが、のちに解体されてしまった。'80.3.15
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「姫路モノレール」を公開。

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▲35年ぶりに屋外に出た202号。暗くて判りにくいが、奥にももう1輌が。'09.11.15 P:伊藤真悟
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去る11月15日、手柄山中央公園内のサンクガーデンにおいて、旧姫路モノレールの車輌が公開されました。姫路モノレールは1966(昭和41)年の姫路大博覧会の開催にあわせて新設されたもので、路線は姫路駅前~手柄山間1.8㎞。1974(昭和49)年に運行休止となり、1979(昭和54)年に正式に廃止されました。ちょうど今年は廃止から30年目となります。この公開に編集部の伊藤君がプライベートで行ってまいりましたので、レポートしてもらうことにしましょう。

091117n0007.jpg今回の公開は、1964(昭和39)年に建設された手柄山旧モノレール駅舎の老朽化に伴ない、駅舎北側の水族館とともに改修工事が行なわれることになり、モノレール車輌を旧駅舎内のプラットホームに移動させるのですが、その引出し作業を行なう過程でモノレール移動工事現場見学会として行なわれたものです。モノレール車輌は4輌ありましたが、2輌が2階のプラットホーム内に展示される予定ですので(残り2輌は展示用の部品取りとして解体)、屋外で展示されるのは今回が最後になると思われることから、多くの方で賑わいました。当日は両運転台の202号が仮組みH鋼の移動台に載せられて展示され、台車・駆動装置も展示されました。
▲当日配布されたパンフレットの表紙。パンフレットには姫路モノレールの概要やモノレール車輌の図面などを掲載。
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▲説明会の時間には多くの人が、モノレール移動工事の概要について聞き入っていた。'09.11.15 P:伊藤真悟
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旧姫路モノレールは軌道桁の上に設置された1本の鉄製レールを鉄車輪で走行するロッキード方式を採用しています。このロッキード方式は、かつての小田急電鉄向ヶ丘遊園モノレール線でも採用されていましたので、ご存知の方も多いかと思いますが、向ヶ丘遊園のものが1輌も現存しない今となっては、わが国に残された最後のロッキード方式モノレールということになります。

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▲モノレール車輌に取り付けられていた扇風機や姫路市の市章なども展示(左)。緑の相談所で展示された、大将軍駅の駅名標(右)。'09.11.15 P:伊藤真悟
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また、緑の相談所(旧モノレール駅舎3Fのコンコース)では、大将軍駅の駅名標をはじめ、モノレール関係の数多くの貴重な写真や資料が展示され、こちらも多くの人たちで賑わっていました。

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▲改修工事の完成予想図。モノレール車輌は2輌が2階に展示される予定(当日配布のパンフレットより)。
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▲ロッキード方式の台車・駆動装置。残念ながら下部安定車輪は外されていた。'09.11.15 P:伊藤真悟
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▲スタンプラリーのスタンプは3種類だった。'09.11.15 P:伊藤真悟
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このほかにもスタンプラリーが実施されましたが、モノレール運行当時のスタンプを復刻するという凝りようで、わずか1日だけの見学会にも関わらず、濃密な内容となっていました。
なお、改修後のモノレールの公開は2011(平成23)年4月頃の予定とアナウンスされています。

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▲浜川崎一帯に広大な敷地を持つ日本鋼管川崎製鉄所の構内には、総延長57kmにおよぶ専用鉄道が網の目のごとく張り巡らされていたが、一般の目に触れる機会はわずかであった。本書でもその概要に触れている。 (RMライブラリー第124巻『鶴見線貨物回顧』より)
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今月のRMライブラリー第124巻は渡辺一策さんによる『鶴見線貨物回顧』をお届けします。渡辺一策さんにはこれまで第27・28巻『国鉄冷蔵車の歴史』、そして第83・84巻『車を運ぶ貨車』で、その比類なき研究成果をご披露いただいておりますが、今回は切り口を変えて、昭和40~50年代の鶴見線の貨物輸送にスポットをあてていただきました。

091117nrml124.jpg今でこそ鶴見を起点とした沿線事業所などへの通勤輸送が主体となっている鶴見線ですが、その起源は臨海部の埋立地に建設された工場への原料輸送や工場からの製品輸送を目的に建設された鶴見臨海鉄道という民鉄であり、大正15年の最初の開業区間も鉄道省浜川崎駅に接続する浜川崎~弁天橋間でした。本書でもまず冒頭で、貨物輸送の視点から鶴見線とその周辺各線の成り立ちについて図解していただいています。

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▲冒頭ではまず鶴見線周辺路線の成り立ちを図解。鶴見臨港鉄道開業時はまだ南武線の前身である南武鉄道は開業前で、浜川崎駅は東海道線川崎駅から伸びる貨物線の終点だった(左)。扇町の専用線とスイッチャーたち。左ページの蒸機は三井埠頭のコッペル製3号で、鶴見臨港鉄道開業時からの古強者。国鉄買収をへて三井埠頭に払い下げられた(右)。 (RMライブラリー第124巻『鶴見線貨物回顧』より)
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091117n54.jpg現在、鶴見線で定期的に運転されている貨物列車は、扇町・三井埠頭専用線に発着する石炭輸送列車と、浜川崎(昭和付近で分岐)・東亜石油専用線に発着する石油輸送列車、そして安善所属となった米軍専用線(旧浜安善所属)に発着する燃料輸送列車のみとなりましたが、昭和42年当時の貨物扱い駅は扇町、浜川崎、安善、大川、浅野、新芝浦、それに貨物専用の浜安善、鶴見川口の計8駅で、これらの各駅から大小ふくめて合計30を越える専用線が枝葉のごとく伸びていました。そして、これらの専用線の多くには専用のスイッチャーがおり、特に昭和40年代まではコッペルやクラウスなどの輸入蒸機も活躍していたのです。
▲数え切れないほどのスイッチャーが存在した鶴見線沿線の専用線だが、その中でも特筆されるのが浜安善駅のシェル石油(旧・ライジングサン石油)のヘンシェル製無火機関車(写真下)。 (RMライブラリー第124巻『鶴見線貨物回顧』より)
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▲右ページの鶴見川口駅は鶴見線でもっとも西に位置する貨物扱い駅で、線路自体は浅野駅で分岐、旅客線に平行して鶴見小野駅手前でスイッチバックして東進していた。 (RMライブラリー第124巻『鶴見線貨物回顧』より)
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本書はこれら各貨物扱い駅別に、そこに発着した代表的な貨車と、各駅に接続した主な専用線、専用鉄道の概要についてまとめているほか、巻末には鶴見線周辺で活躍した国鉄機、私有機をダイジェストとしてご紹介しています。古典蒸機が活躍した時代から、これまで断片的な情報では知られてきた鶴見線とその周辺の貨物輸送ですが、本書はこれらを系統建ててまとめた初めての書籍と言えるものです。ぜひお手にとってご覧ください。

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▲心に響くローカル線カレンダー表紙。
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早いもので11月も中旬となって季節はすっかり冬、繁華街にはイルミネーションも目立つようになってきました。そして気温の低下とともに気になりだすのが来年のカレンダーではないでしょうか。一年365日をともに過ごすカレンダーだけに、誰しもお気に入りの逸品を選びたいもの。そこで今年はさまざまな鉄道をモチーフとした各種のカレンダーを揃えさせていただきました。

kokoronihibikurokarusennaka.jpgご注目いただきたいのは、超人気ブログ「今日の一枚」から生まれた「心に響くローカル線カレンダー」と、「四季の鉄道 今月の一枚」カレンダーです。前者はローカル線ならではの温かく心に響く情景を「今日の一枚」の中からセレクトいたしました。えもいわれぬほっとするローカル線の表情が月を捲るたびに現れ、まさに“癒し”のカレンダーです。
心に響くローカル線カレンダー
(掲載路線)
丸瀬布森林公園いこいの森/ふるさと銀河線りくべつ鉄道/津軽鉄道/弘南鉄道/秋田内陸縦貫鉄道/上信電鉄/秩父鉄道/ひたちなか海浜鉄道湊線/小湊鐵道/江ノ島電鉄/箱根登山鉄道/明知鉄道/北条鉄道
商品番号 77709987
ホビダスNo 51904965
定価 1,200円(本体1,143円+税)
サイズ:B4変形(255×340mm)
ISBN 978-4-7770-9987-0
・サイズは510×340mm(開いた場合)。
・ひと月に見開き1ページのオールカラー。
・上部に穴が開いております。
(※仕様は全種類共通です)
▲心に響くローカル線カレンダー。写真は1月分。
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▲四季の鉄道 今月の一枚カレンダー(左)と蒸気機関車カレンダー(右)。
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もうひとつ「今日の一枚」から生まれたのが「四季の鉄道 今月の一枚」カレンダーです。
四季の鉄道 今月の一枚
北は宗谷本線から南は日田彦山線まで、全国のJR路線の四季を楽しめます。新幹線からブルートレイン、気動車やラッセル車までバラエティーに富んだカレンダーです。
(掲載路線)
東海道新幹線/宗谷本線/五能線/東北本線/米坂線/水郡線/飯田線/氷見線/湖西線/呉線/日田彦山線
商品番号 77709989
ホビダスNo 51904966
定価 1,200円(本体1,143円+税)
サイズ:B4変形(255×340mm)
ISBN 978-4-7770-9989-4

そして、いつも本誌に素晴らしい写真を提供くださっているお二方の作品によるカレンダーも誕生しました。会津善和さんの撮影による「蒸気機関車カレンダー」と、宮崎 敬さんの撮影による「鉄道風景カレンダー」です。
蒸気機関車カレンダー
(掲載路線)
釧網本線/北上線/磐越西線/只見線/山口線/真岡鐵道
商品番号 77709988
ホビダスNo 51905045
定価 1,200円(本体1,143円+税)
サイズ:B4変形(255×340mm)
ISBN 978-4-7770-9988-7

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▲四季の鉄道 今月の一枚カレンダー(左)と蒸気機関車カレンダー(右)の1月分。
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鉄道風景カレンダー
(掲載路線)
日高本線/大船渡線/米坂線/只見線/御殿場線/北陸本線/秋田内陸縦貫鉄道/秩父鉄道/いすみ鉄道/箱根登山鉄道
商品番号 77709974
ホビダスNo 51905028
定価 1,200円(本体1,143円+税)
サイズ:B4変形(255×340mm)
ISBN 978-4-7770-9974-0

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▲鉄道風景カレンダー(左)と鉄道模型で巡る 「昭和鉄道情景」カレンダー(右)。
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最後にご紹介するのが『地鉄電車慕情』で多くのモデラーを虜にした宮下洋一さんの「鉄道模型で巡る“昭和鉄道情景”カレンダー」です。1/80スケールの小宇宙に展開する懐かしい地方電車の情景は、見れば見るほど緻密、かつ微笑みの漏れる温かみのあるもので、模型ファンのみならずお薦めです。
鉄道模型で巡る 「昭和鉄道情景」カレンダー
商品番号 77709986
ホビダスNo 51904964
価格(税込) 2,000 円
サイズ:B4変形(255×340mm)
ISBN 978-4-7770-9986-3

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▲鉄道風景カレンダー(左)と鉄道模型で巡る 「昭和鉄道情景」カレンダー(右)の1月分。
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なお、弊社ではこのほかにも「'70sバス風景カレンダー」など19種類のオリジナルカレンダーをご用意しております(→こちら)。年末の慌しさに忙殺される前に、ぜひじっくりと吟味してお買い求めください。

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芦生森林鉄道は今。

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▲鬱蒼とした研究林を右へ左へとカーブをきりながら進む芦生森林軌道の線路。軌条重量は6kg/m程度だろうか、762㎜軌間ながら、やたらとゲージが広く見える。'09.9.13 P:佐野 徹
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京都の佐野 徹さんから「芦生森林軌道」を訪問されたレポートをお寄せいただきましたのでご紹介いたしましょう。
「芦生森林軌道」は京都府南丹市美山町の京都大学農学部芦生研究林内に敷設されている森林軌道で、屋久島の安房森林鉄道(アーカイブ「“世界遺産”の島の世界遺産的鉄道」参照)とともに、わが国に残された最後の“現役”林用軌道として知る人ぞ知る存在です。

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▲由良川に架かる橋梁は生活道路としても利用されており、しっかりとした手すりが設けられている。'09.9.13 P:佐野 徹
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大学の演習林(現在は研究林)に敷設された林用軌道は、ほかにも東京大学秩父演習林の入川森林軌道(アーカイブ「入川森林軌道再訪」参照)が知られていますが、ここ京都大学のものは、昭和初期の開設と歴史は古いものの、運材を目的としたものではなく、研究林内の整備や視察のために維持されているものです。そのため現役とはいえ“列車”が運行されている様子を見ることはきわめて困難です。

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▲軌道起点付近(左)は長閑な光景が広がる。右は由良川橋梁手前の注意看板。'09.9.13 P:佐野 徹
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佐野さんが芦生に向かったのは9月13日のこと。芦生研究林は京都府の北東部、福井県との県境付近に位置し、由良川の最上流部にあたります。とにかく足の便の悪い所で、京都在住の佐野さんにしても、かなりたいへんな道中となったのではないかと思います。

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▲芦生森林軌道名物(?)の「屋台店機関車」、別名「バッタロコ」とトレーラー(手前)。もちろん現在でもごくたまに使用されている。'09.9.13 P:佐野 徹
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▲バッタロコの動力部。エンジンはヤンマー製の耕耘機用と思われる。'09.9.13 P:佐野 徹
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091115n001.jpg当日の天気予報は晴れでしたが、山間のためか小雨降るなかの訪問となりました。研究林入口で、前もって用意した入林申請書を提出し、入林手続を済ませました。入口から少し歩くとまず、台車がありました。さらに、少し離れたところにお目当てのバッタロコがありました。屋根は新しく作り直されており、現在も使用されているのがわかります。バッタロコのエンジンはヤンマー製の耕運機用と思われます。
早速、森林軌道を歩いてみます。枕木はコンクリート製のものが多いようです。すぐ、由良川のコンクリート製橋梁を渡ります。近所の店主の方にお伺いしたところ、以前、森林軌道沿線に住んでいた方が橋を横断中に転落されたことがあり、その後、手すりが付いたようです。現在も森林軌道沿いに住居があり、郵便局の方がバイクでこの橋を渡って郵便配達をされているようです。

▲起点付近に停め置かれていた台車。なぜか脱線したまま…。'09.9.13 P:佐野 徹
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今回は時間の関係で終点の七瀬までは行けませんでした。また、資料館は平日のみの開館で当日は入れませんでしたが、それでも存分に森林軌道を堪能することが出来ました。また訪ねてみたいと思います。

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▲運材こそ行われないものの、芦生森林軌道はわが国に残された最後の森林鉄道のひとつ。'09.9.13 P:佐野 徹
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佐野さんありがとうございました。なお、この軌道は芦生を起点に最盛期には8キロ近い延長に達したようですが、現在では手前の2キロほどが“走行可能”な状態に保たれているようです。
(※現地は大学研究林のため、立ち入るには入山許可が必要です。)

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▲燃料電池ハイブリッド試験車“NE-Train”を改造して登場した“スマート電池くん”。外観上の大きな変更点は、停車中の大電流通電に対応した試作型シングルアームパンタグラフの搭載や、蓄電池ユニットの背後部分の窓をよろい戸に改造したことなどが挙げられる。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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JR東日本が蓄電池駆動電車システム“NE Train スマート電池くん”を開発し、今月より試験走行を開始したことを先にお伝えしましたが(アーカイブ「“NE Trainスマート電池くん”誕生」参照)、同車の報道公開が去る10月29日に行われましたので、その模様を取材に行った編集部・小野君のレポートでお伝えいたしましょう。

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▲パンタグラフを搭載した側の正面(左)は緑色を基調としたデザインとなっている。反対側の正面(左)は赤色を基調としたデザイン。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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▲大宮総合車両センターの構内試験線を、パンタグラフを閉じて蓄電池の電力で走行する“スマート電池くん”。走行音は、低速走行中ということもあるのだろうが、通常の電車よりもやや静かな感じがした。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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改めて“スマート電池くん”の概要をまとめますと、同車はCO2や騒音などの環境負荷の低減、電化・非電化区間共通の車輌運用による効率向上、車輌メンテナンスの効率化を目的として登場した試験車輌です。昨年度より蓄電池の評価や制御システムの開発が行われ、ベンチテストの結果、蓄電池のみの走行可能距離の見通しが立ったことから、燃料電池ハイブリッド試験車輌“NE-Train”に制御システム機器と大容量蓄電池(600Vのリチウムイオン電池)を搭載するなどの改造を行って登場しました。愛称の通り、新たに搭載したパンタグラフにより架線からの電気で走行することができると同時に、蓄電池の電気を用いて走行することも可能な車輌が登場したというわけです。

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▲左右とも車体側面には「NE-Train」「スマート電池くん」のロゴが付けられている。なお、よろい戸下部の床下機器は、左より、主電動機を制御するDC600Vと3相交流とのVVVFインバータ、インバータ・コンバータの制御装置である制御部(銀色の部分)、DC1500VとDC600VとのDC/DCコンバータである電力変換装置、そして右側に見えているのが電力変換装置出力を滑らかにする出力フィルタ。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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091114n007.jpgちなみに、報道公開時に解説を担当されたJR東日本研究開発センター環境技術研究所の真保所長・野元次長によれば、現在、(1)蓄電池やモーター制御装置は電圧600Vで設計されており、架線を流れる1500Vと併用するシステムをどのように構築するか、(2)駅等において充電設備を設置する場合、大規模な施設ではなく、かつ短時間で充電可能となる設備をどのように設計するか、が主要な技術上の課題として挙がっているとのことです。
▲運転台はワンハンドル式で、運転台パネル右側のモニターには電源方式や電気の流れなどが表示される。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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▲車内は、中心部に向かって左側が座席、右側に蓄電池や各種機器が搭載されており、中央部を境にして反対側も同様の構造となっている。測定機器と向かい合っている部分が蓄電池ユニット。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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▲大宮総合車両センターの構内試験線を蓄電池の電力で快走する“スマート電池くん”。加減速や乗り心地などは、E231系やE233系などと比べても全く遜色ない印象を受けた。’09.10.29 大宮総合車両センター P:RM(小野雄一郎)
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現在、大宮総合車両センター内の構内試験線で走行試験が行われており、鉄道博物館からその姿を目にされた方も幸運な方もいらっしゃるかもしれません。また、来年1月頃より本線上での試験走行が行われる予定とのことです。
今後、蓄電池容量や充電に要する時間などのデータ収集が行われると同時に、地上側の充電設備の開発が行われ、来年度以降は両者を組み合わせた「蓄電池駆動電車システム」の総合試験が実施される計画とのことで、新たな技術開発の動向を今後も随時お伝えしていきたいと思います。
(取材協力:JR東日本)

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▲笠上黒生(かさがみくろはえ)は銚子電気鉄道唯一の途中交換駅。外川行きのデハ1001(左)と銚子行きのデハ801(右)が離合する。つい先ごろまでデハ301が留置されていた側線(画面右)は、伊予鉄道からの譲受車搬入作業のために整備されている。'09.10.31 笠上黒生
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デハ101に続き、笠上黒生駅の側線でデハ301も先月解体されたと聞きます。同側線は銚子港から陸揚げした伊予鉄車の荷役場として使われるため、不要な車輌を撤去してスペースを確保せねばならない事情があったと思われますが、デハ301は鶴見臨港鉄道生まれの、いわゆる買収国電の生き残りであっただけに、少々残念な気もいたします。

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▲銚子のマスコット・デキ3は懐かしいツートンカラーに復元されて仲ノ町車庫に展示されている。残念ながら本線走行はできないが、車籍は残されており立派な“今なお現役”。'09.10.31 仲ノ町
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091113n021.jpgいっぽう仲ノ町の車庫では、9月末にツートンカラーの旧塗装に塗り替えられたばかりのデキ3がその愛嬌あふれる姿で迎えてくれました。個人的にはデキ3というと黒に白い窓枠というイメージが強いのですが、改めて昔のネガをひっくり返してみると、貨物営業(’84年廃止)をしていた当時のデキ3は確かにツートンカラーです。現代と違ってモノクロフィルム主流の時代だったがゆえに、撮影はしたものの色の記憶が欠落してしまったのかもしれません。
▲仲ノ町車庫で休むデハ701(右)とデハ702(左)。このまま出番のないまま世代交代の日を迎えるのだろうか…。'09.10.31
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▲仲ノ町車庫で整備中の伊予鉄道800系。もう1編成は現在、笠上黒生駅構内に留置されている。 左/'09.11.5 P:稲葉豊和さん(今日の一枚より) 右/'09.11.11 P:川崎順平さん(RM Newsより)
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さて、私が訪問した翌週、はるばる四国から航送されてきた伊予鉄道800系4輌(モハ822+クハ852、モハ823+クハ853)が銚子港に到着、1編成(モハ822+クハ852)が仲ノ町車庫へ、もう1編成(モハ823+クハ853)が笠上黒生駅構内側線に搬入され、前者はいよいよ改造工事が始まりました。ちょうど「RM News」や「今日の一枚」にお寄せいただいた最新画像がございますので、お目にかけることにいたしましょう。

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▲銚子電気鉄道に限らず、地方電車は薄暮の頃が趣深い。何十年も変わらぬ佇まいの笠上黒生に夜の帳が迫る。'09.10.31 笠上黒生
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来春にはデハ2000形とクハ2500形となった“新車”が就役し、入れ代わりにデハ700形やデハ800形が廃車されるものと思われます。車輌のみならず、線路設備等の近代化も進められており、犬吠埼を巡るミニ電鉄は、遠からず新しい姿に生まれ変わるはずです。
※銚子電気鉄道では、この車輌導入工事費用の一部を債券化し、これを車輌オーナー制度として一口10万円でオーナーを募集するとともに、1編成につき1個の愛称命名権を売却する告知を行なっています。(→こちら

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▲犬吠駅に到着したデハ1002。観光スポット犬吠埼灯台への玄関口である犬吠駅には観光客が絶えない。'09.10.31 犬吠
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外川駅のように、まるで時間が停まったかのような駅が多いなかで、一番大きな変貌を遂げたのが、犬吠埼への玄関口となっている犬吠駅でしょう。といっても現在の白亜の駅舎に改築されたのは1990(平成2)年のことですから、昨日、今日の話ではなく、まもなく20年の歳月が流れようとしています。

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▲犬吠駅はショップを併設した複合施設駅。駅前にはもと相鉄モニ2022の車体とデハ501のカットモデル(写真中央奥)が置かれている。'09.10.31 犬吠
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「関東の駅百選」にも選定されているこの犬吠駅は、銚子電気鉄道随一の繁盛駅で、ポルトガル調の立派な駅舎の前にはデハ501のカットモデルと、もと相鉄モニ2022の車体を利用した喫茶店も備えられています。

091112n9427.jpgそして全国的にこの駅を有名にしたのが“ぬれ煎餅”です。“銚子電鉄のぬれ煎餅”は犬吠駅がリニューアルしたのちの1995(平成7)年から販売されていますが、ご存知のように、3年ほど前に自社ホームページでこの“銚子電鉄のぬれ煎餅”を買って鉄道を支援してくれるよう呼びかけたことから大ブレーク、マスコミにもたびたび取り上げられて全国から注文が殺到、一時は生産が追いつかなくなる事態となりました。
▲今や全国に知られる“銚子電鉄のぬれ煎餅”。「銚子電鉄の動力は電気ではございません。皆様の温かい応援を動力に運行しております」のキャッチコピーが泣かせる。'09.10.31 犬吠
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▲犬吠駅駅舎内は銚子電気鉄道直営のお土産店などで賑わう。クルマでの来訪も多いが、皆さん申し合わせたように“ぬれ煎餅”を買い込んでゆく。'09.10.31
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今や鉄道以上に“全国区”となったこの“銚子電鉄のぬれ煎餅”ですが、犬吠駅では実演販売がされており、週末ともなると駅舎内は家族連れでたいへんな賑わいとなります。

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▲犬吠埼灯台(画面左後方)を見ながら外川を目指すデハ801。銚子から外川へ海沿いを走る銚子電気鉄道だが、画面に海原を写し込めるポイントは少ない。'09.10.31 海鹿島?君ケ浜
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ところで、海沿いを走るイメージが強い銚子電気鉄道ですが、太平洋の大海原と電車を一枚に写し込める場所はほとんどありません。愛宕山の頂上にある展望台「地球が丸く見える丘展望館」屋上からは、300㎜(35㎜換算)以上の望遠レンズで太平洋をバックに君が浜駅前後をゆく列車を捉えることができますが、よほど視界がクリアでないと満足のゆく写真は得られないようです。

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▲海鹿島付近はキャベツの名産地。なんとも長閑な風景の中を、吊り掛け音を響かせてデハ801が行く。'09.10.31 海鹿島-君が浜
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先月からお借りしているキヤノンの最新デジタル一眼レフEOS 7D(アーカイブ「EOS7Dで498を撮る」参照)の試写を兼ねて、ひさしぶりに銚子電気鉄道を訪れました。すでに「鉄道ホビダス」のニュース等でもご存知のように、銚子電気鉄道は車輌の体質改善のために、伊予鉄道から800系4輌(2輌編成×2編成)を譲り受けることとなっており、訪問したのはこの譲受車が海路銚子港へと到着する数日前のことです。

091111n003.jpg現在の銚子電気鉄道の旅客車の陣容は、1928(昭和3)年川崎造船所を出自とするデハ700形2輌(701、702)、24年前にやはり伊予鉄道から譲受したデハ800形1輌(801)、それに営団2000形の車体を使ったデハ1000形2輌(1001、1002)の総勢5輌。ただしデハ700形は休車状態、デハ800形は予備車扱いで、基本的にはデハ1000形2輌が運用に就いています。そんななか、訪問当日は朝からデハ801が2運用のうちの片方に充当されており、“新車”の稼動とともに廃車されると思われるこのデハ801を集中的に撮影することにしました。
▲本銚子駅に到着した外川行きのデハ801。本銚子を発車した列車は、松林の切通しを吊り掛けモーターの音を唸らせて上ってゆく。'09.10.31
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▲木造の外川駅駅舎はまるでタイムスリップしたような風情。思えばこれまでに何度この駅に降り立ったことだろうか…。'09.10.31
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▲外川駅に留置されている客車ユ101(左)。すでに使用されなくなって久しい。写真右は外川駅の終端部で、かつてはここに2軸客車ハフ1、ハフ2が留置されていた。'09.10.31
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漁業と醤油の町・銚子を起点に、犬吠埼に寄り添うように終点・外川まで延長6.4キロを走るミニ電鉄には、先ごろ解体されたデハ101(アーカイブ「保存された雨宮製台車」参照)が現役だった1970年代から、それこそ数えきれないほど訪れましたが、車輌の姿は変われど、車庫のある仲ノ町や交換駅の笠上黒生、それに終点の外川駅の佇まいはほとんど変わっておらず、今回もお気に入りの外川駅で暫しゆっくりとした時間を過ごしました。

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▲外川に到着するデハ801。休日ともなると、この外川駅を訪れようという人たちで結構な賑わいとなる。'09.10.31
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ご承知のように、銚子電気鉄道は経営権が二転三転するなど不安定な状況に置かれており、いまもってその窮状は続いています。今回の伊予鉄道からの車輌導入も、在籍車輌の体質改善が急務となっているからにほかなりません。同鉄道では企業努力にもかかわらず資金調達が厳しいことから、現在、この車輌導入工事費用の一部を債券化し、これを車輌オーナー制度として一口10万円でオーナーを募集するとともに、1編成につき1個の愛称命名権を売却する告知を行なっています(→こちら

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豊島園駅古レール見学会。

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▲高架化の進捗とともに、古レールの宝庫だった西武池袋線系統の駅構造物も急速にその姿を消しつつある。そのなかで、豊島線豊島園駅は最後に残された“聖地”とも言える。写真はドイツのグースホフヌングヒュッテ社1923年製のもの。'09.11.7
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盛況裏に幕を閉じた「としまえん鉄道&バスフェスタ2009」ですが、今回初めての試みとしてプログラムに組み込んだ「豊島園駅古レール見学会」もたいへんな好評をいただきました。

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▲小倉沙耶さんにご案内いただく「豊島園駅古レール見学会」は二日間とも好天に恵まれて有意義な時間となった。背後の1番線には留め置き展示されている3011F「銀河鉄道999」ラッピング電車が見える。'09.11.7
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西武鉄道池袋線系統の駅構造物に用いられている古レールに関しては、かねてよりトワイライトゾ~ンでも詳しく報告してまいりましたが、近年、高架化にともなって急速にその数を減らしつつあります。先日ご紹介した中村橋駅のように(アーカイブ「中村橋駅の古レール街路灯」参照)、産業遺産として利活用されている幸運な例も見受けられるものの、大半は永遠の彼方へと去っていってしまっています。

091109n9640.jpgそんななかで盲腸線である豊島線豊島園駅はある意味取り残された最後の楽園(アーカイブ「豊島園駅の古レール」参照)で、せっかく「としまえん」を会場にフェスタを開催するのなら、ぜひとも皆さんにこの歴史遺産を見ていただいきたいと、今回の見学会を企画いたしました。西武鉄道さんも趣旨に賛同していただき、特別に入場をフリーにしていただくなどご高配をいただきました。なおかつ、1番線には「銀河鉄道999」のラッピングで大人気の3011Fを留置していただき、古レール見学とあわせ、記念写真も撮れるという一石二鳥のプログラムとなりました。
▲時にはユーモアたっぷりに古レールの解説をする小倉沙耶さん。その造形の深さには参加者もあらためてびっくり。'09.11.7
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▲豊島園駅ホーム上屋で一番多く見られるのが英国の老舗バーロゥ社製(左)。なかにはフランスのウェンデル社製というレアな逸品も…(右)。'09.11.7
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そして今回の見学会の案内役をお願いしたのが、古レールといえば彼女…というほどレールに造詣の深い小倉沙耶さんです。小倉さんはスーパーベルズのステージのMC役もお願いしており、その超多忙なスケジュールを縫って、この案内役をご快諾いただきました。

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▲今回の「豊島園駅古レール見学会」では西武鉄道さんのご厚意で参加者の入場券を免除していただいた。「銀河鉄道999」の前で小倉沙耶さんもご機嫌。'09.11.7
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見学会ではRMモデルズの羽山副編集長がたいへん見やすいリーフレットを制作してくれ、参加者の皆さんにとっては絶好の手引きとなったようです。「としまえん」の関係者の皆さんも飛び入り参加され、身近な場所に眠っている歴史的遺産にあらためて驚かれておられました。

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▲見学会では参加者から熱心な質問が相次いだ。45分ほどの短い見学会ではあったが、実に内容の濃いひとときとなった。'09.11.7
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今回のイベントではファミリーで“楽しむ”のみならず、西武秩父線開業40周年展示や、武蔵野鉄道時代の貴重な資料展示、さらにはこの古レール見学会と、“学ぶ・知る”要素も加味し、より厚みのある内容になったのではないかと思っております。あらためてご参加いただいた皆さんにお礼申し上げます。

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▲秋空に聳えるフライングパイレーツをバックに7.5インチライブが軽快に駆ける。'09.11.7
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この土日の2日間、「としまえん鉄道&バスフェスタ」を開催いたしました。幸い2日間ともにまたとない秋晴れに恵まれ、多くの皆さんにご来場いただくことができました。今日はこのイベントの様子をダイジェストでお目にかけることにいたしましょう。

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▲菊嶋さん運転の7.5インチライブは連日たいへんな人気。会場のそれいゆ広場に石炭のほのかな香が漂う。'09.11.8
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東京23区内随一の緑に囲まれた遊園地として知られる「としまえん」を会場にしたこのイベントは、親子で楽しめるファミリー型イベントを目指しており、今年はとりわけご家族揃って参加される姿が目につきました。今回はメイン会場のそれいゆ広場に延長120mほどの7.5インチ軌道を敷設し、「新機区」の菊嶋さん運転のライブスチームの運転を行いましたが、これが大人気、親子の笑顔が絶えませんでした。

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▲広場中央には出展ブースが並ぶ。写真は弊社「鉄道ホビダス」ブースで、多くのファミリーに訪れていただいた。'09.11.7
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その一方で、コアなファンの方にも楽しんでいただけるように、数々の展示も用意いたしました。今年は西武秩父線開業40周年にあたり、西武鉄道さんの全面的なご協力を得て、同社秘蔵の鉄道部品や資料を展示させていただきましたが、実は今回初めて表に出るものも多く、熱心に見入っておられる方の姿が印象的でした。

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▲今回の目玉とも言える西武秩父線開業40周年関連展示。44枚にも及ぶ前サボの展示や10000系計画時のモックアップなどが並ぶ。'09.11.7
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▲初代レッドアロー5000系の遺品、モハ5001の番号部分(左)と、E851形電気機関車の番号部分(右)。'09.11.7
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▲来場したエンスージャストの注目を集めていたのが武蔵野鉄道時代の機関車履歴簿(左)や図面類。右は山口線用5形蒸気機関車の図面綴り。'09.11.7
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そして野外のエルドラドステージではスーパーベルズのライブで大盛り上がり。日曜日にはあの向谷 実さんも駆けつけてくださいました。恒例となったエアトレイン大会も、ちびっこエントラントの登壇など笑いの絶えないステージとなりました。

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▲エルドラドステージではスーパーベルズのライブが繰り広げられた。爽やかな秋の空気を震わせてスーパーベルズの演奏が響く。'09.11.8
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▲そして8日(日曜日)にはあの向谷 実さんも登場。スーパーベルズとの絶妙の掛け合いに詰め駆けたギャラリーも大拍手。'09.11.8
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屋内のそれいゆホールでは、奥武蔵鉄道道楽会や西武鉄道V12によるNゲージレイアウトの展示運転が行われ、またトレイン・シミュレータやNゲージ・カメラカーの体験コーナーは順番待ちの列ができるほどの人気ぶりでした。

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▲それいゆホールでは体験型のシミュレータも大人気。左は音楽館のトレイン・シミュレータ、右はトミックスのNゲージ・カメラカー。'09.11.7
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▲豊島園駅1番線には「銀河鉄道999」ラッピング電車3011Fを留め置き展示(左)。それいゆ広場では西武バスの実車展示もたいへんな人気を博していた(右)。'09.11.7
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私はと言えば、運営に奔走しており、せっかくご来場いただいた皆さんに充分なお相手もできなかった面もあるかと思いますが、どうかご容赦ください。
あらためてご来場いただいた皆さんに厚くお礼申し上げます。

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▲そしてイベントの夜も更けて…たくさんのご来場ありがとうございました。またお会いしましょう。'09.11.7
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▲秋の西日を浴びて“それいゆ広場”を軽快に駆け抜ける「新機区」菊嶋さん運転の7.5インチライブ。'09.11.6

いよいよ明日から「としまえん鉄道&バスフェスタ2009」が始まります。今日は朝から会場の設営に追われていましたが、それいゆ広場をぐるっと一周する7.5インチライブの線路敷設も無事終了し、開幕を待つばかりとなりました。

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▲さすがに7.5インチライブとなると大きい。仮設線路上に降ろされて整備を待つ。'09.11.6

これまでにもご紹介してまいりましたように、今年のフェスタの目玉のひとつは西武秩父線開業40周年にちなんだ数々の展示です。ことに西武鉄道が保存しているヘッドマークや方向板類の展示は必見で、さらに会場内には従来公開されたことのない貴重な資料の現物も展示いたします。

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▲“それいゆホール”内で準備中のレイアウトや展示品類。ホール内には運転シミュレータやカメラカーなど体験型の展示も用意。'09.11.6

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▲西武鉄道方向板類(左)や、西武秩父線開業40周年記念展示の一部(右)。'09.11.6
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土日の両日ともに豊島園駅1番線には「銀河鉄道999」のラッピングで大人気の3011Fを留置展示(10時頃から16時頃まで)の予定で、さらに小倉沙耶さんによる「豊島園駅古レール見学会」も開催の予定(人数制限あり)です。

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▲抜けるような秋晴れの空の下、出展ブースの設営も着々と進んだ。'09.11.6

幸いなことに天気予報によるとこの土日とも秋晴れに恵まれそうです。フリーマーケットも盛大に行われますので、秋の一日、ぜひご家族で「としまえん鉄道&バスフェスタ」にお出でください。

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※「としまえん鉄道&バスフェスタ2009」のため、この土日、小ブログは休載させていただきます。皆様のご来場をお待ちしております。

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沢入駅ホーム待合所を見る。

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▲沢入駅下りホームの待合所付近から間藤方(下り方)を見る。対向ホームにも同様の待合所が残っている。なお、下りホームは延長99m、上りホームは延長79mと長さが異なる。'09.10.10 沢入
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昨日はわたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車の話題に関連して、同鉄道の施設38件が登録有形文化財となったことをお伝えいたしましたが、せっかくの機会ですので、その中から一箇所、沢入駅のホーム待合所をご紹介してみることにいたしましょう。

091105n001.jpg桐生起点33.4㎞に位置する沢入駅は足尾鉄道の駅として1912(大正元)年12月31日に開業(国鉄『停車場一覧』では11月11日)、1918(大正7)年6月に国有化されています。現在のプラットホームは上下線ともに開業時のもので、ともに不定形の割石積みの古典的なもの。足尾鉄道の1295形(ボールドウィン)や3070形(汽車会社)が行き交った様子も見つめてきたはずの歴史的ホームで、もちろんこのホーム自体も登録有形文化財となっています。
▲かたや駅本屋は簡易郵便局を併設したログハウス調の今風のものに建て替えられている。'09.10.10 沢入
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▲下りホームの待合所全景。石積みのホームとともに、何十年も昔にタイムスリップしたような光景だ。'09.10.10 沢入
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▲こちらは上りホームの待合所(左)。下りホームの軒下には「乗降場待合所 停第二号」の表札が残されている(右)。'09.10.10 沢入
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さて、そのホーム上に建つ待合所ですが、まるで模型のレイアウトに建てられたストラクチャーのような、実にまとまった姿をしています。まったく同形に見える上下線の待合所ですが、わたらせ渓谷鐵道の資料によれば、下り線のものは1927(昭和2)年建造、上り線のものは1929(昭和4)年建造と、2年ほどのタイムラグがあるようです。

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▲上り待合所の内部。サッシ化されることもなく、木製の腰掛もしっかりとその姿を留めている。梁や屋根構造などモデラーにとっても参考になるに違いない。'09.10.10 沢入
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国有化後に建てられたこれらの待合所は、鉄道省のいわば“標準タイプ”ともいえるものですが、これだけ完全な形で残存している例は少なく、一見の価値ありと言えましょう。
余談ながらこの沢入駅、国鉄時代は「そおり」の読みでしたが、わたらせ渓谷鐵道となってから「そうり」の読みに変更されています。

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▲秋晴れのわたらせ渓谷鐵道を行く「わたらせ渓谷号」。開業20周年記念のヘッドマークを掲げたDE10 1537が先頭に立つ。'09.10.10 沢入
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先日、紅葉名所としてとみに名声を高めているわたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車に乗車する機会を得ました。残念ながら色づきには少々早過ぎて錦秋の渓谷というわけにはいきませんでしたが、ひさしぶりに全国的にも数少ない「客車列車」を堪能することができました。

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▲渡良瀬川に寄り添うように足尾を目指す「わたらせ渓谷号」。来週あたりが紅葉のピークとなりそう。'09.10.10 沢入?通洞
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わたらせ渓谷鐵道のいわゆるトロッコ列車の運転は1998(平成10)年秋から。同鉄道は第三セクター鉄道としてスタートをきってから今年でちょうど20年目となりますから、トロッコ列車「わたらせ渓谷号」はその歴史の半分以上を走り続けていることになります。現在の運転区間は大間々~足尾間35.5㎞。専用塗色のDE10 1537に牽かれた「わ99形」と称する客車4輌が1時間半あまりをかけてのんびりと走ります。

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▲オープンエアの醍醐味を思う存分満喫しながら快走する5020「かわせみ」。わ99形と称する「わたらせ渓谷号」客車は4輌編成で、中間2輌が開放型車輌。'09.10.10 沢入?通洞
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▲トンネル内ではスケルトン状の天井に付けられたイルミネーションが光る(左)。中間車5070「やませみ」と5020「かわせみ」はもと京王電鉄5000系からの改造車で、車内には「京王重機」の改造銘板が見られる(右)。'09.10.10 沢入?通洞
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シンボルカラーの“あかがね色”に塗られた4輌編成の客車の中間2輌は、もと京王電鉄5000系を改造したオープン客車で、これからのシーズンは多少寒そうではありますが、紅葉狩りのファミリーに大人気です。なお、わたらせ渓谷鐵道では来週から赤い制服を着た8名のアテンダントにより、列車内や駅構内での観光案内を行なう予定だそうで、絶好の紅葉シーズンと合わせて人気を呼ぶに違いありません。

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▲わ99形5070「やませみ」。とてももと京王5000系とは思えない変貌ぶり。両端(5080、5010)はもとJRのスハフ12。'09.10.10 沢入
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ところで、この9月にわたらせ渓谷鐵道の駅舎や橋梁・トンネルなど38(うち上神梅駅のみ昨年7月)施設が登録文化財となったのをご存知でしょうか。大間々駅本屋(明治44年)、第一神土トンネル(大正元年)、沢入駅プラットホーム・待合所(大正元年)、第二渡良瀬川橋梁(大正元年)、足尾駅本屋(大正元年)、足尾駅危険品庫(大正3年)…等々で、全線にわたって鉄道施設が登録文化財となるのはきわめて異例です。

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▲渡良瀬川の渓流を横に沢入駅に到着する上り「わたらせ渓谷号」。なお、同列車の乗車には整理券が必要。'09.10.10 原向?沢入
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わたらせ渓谷鐵道ではこれを記念して「わ鐵 鉄道文化財めぐり」と銘打った立派なパンフレットを各駅で配布しています。また同社の樺澤社長からいただいたメールでは、この登録有形文化財見学ツアーを12月13日(日)に行なう予定だそうです(→こちら)。貸切列車ですので駅間の施設も徐行しながらゆっくりと見学できます。さらには、ガソリンカー復活で話題の足尾歴史館(アーカイブ「ガソリンカー祭に参加」参照)もツアー内容に盛り込まれており、充実した一日を過ごせそうです。

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中村橋駅の古レール街路灯。

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▲古レールをパブリックアートとして用いた中村橋駅の街路灯。陽刻部は見やすいように金色に塗られている。写真は1927(昭和2)年クロレフスカ・フータ製(左)と八幡製鐵所1928(昭和3)年製。'09.11.3
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今週末の「としまえん鉄道&バスフェスタ2009」では、小倉沙耶さんにご案内いただく「豊島園駅古レール見学会」を予定しておりますが、今回のイベントをバックアップいただいている西武鉄道スマイル&スマイル部さんより、お越しになったついでに、ぜひ中村橋駅北口の古レールを使った街路灯も見ていって下さいとご案内をいただきました。

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▲街路灯は中村橋駅北口の高架下下り方に沿って6基が設置されている。画面左前方が池袋方。'09.11.3
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『トワイライトゾ~ン・マニュアル6』で岡 雅行さんが悉皆調査を行っておられますが(同書所収「風前の灯火・開業時のレール ―西武鉄道池袋線の中村橋と富士見台駅―」参照)、高架化(1997年)前の中村橋駅ホームの支柱は、さながら古典レールの見本市の様相を呈していました。西武鉄道はこの歴史的遺産を後世に遺すべく、各メーカーのものを数本ずつ使用して街路灯を製作したのです。

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▲1924(大正13)年テネシー製(左)と、1914(大正3)年カーネギー製の側面(画面を90度回転)。'09.11.3
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中村橋駅北口を出てすぐの高架下にずらりと並んだ街路灯は、言われてみなければ古レールとは気づかないほど巧みな造形で、「軌条燈(レールランプ)として2003(平成15)年には「日本の鉄道・パブリックアート大賞」を受賞しています。

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▲中村橋駅北口から街路灯の所沢方を見る。植栽のツタとあいまって、落ち着いた景観を醸し出している。'09.11.3
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▲「日本の鉄道・パブリックアート大賞」の受賞を記念したレリーフ(左)。各支柱にはレールの由来を記した詳細な説明板が備わっている。'09.11.3
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6基それぞれにきわめて詳細な解説板が設置されているのも特筆されます。とかくこのような場では“一般にわかりやすいように”との配慮が優先され、ともすると通り一遍の解説に終始してしまいがちですが、ここの説明板は実に専門的で、その面でも近代化遺産の利活用例の範と称せるかもしれません。

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▲しっとりと街に溶け込んだ古レールの街路灯。利活用という最も有意義な形での近代化遺産の次世代への承継といえよう。'09.11.3
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ちなみに使用されているレールは上り方から、クロレフスカ・フータ(ポーランド)1927年、八幡製鐵所(日本)1928年、カーネギー(アメリカ)1914年、テネシー(アメリカ)1924年、ウエンデル(フランス)1925年、ミッシュビル(フランス)1926年、グーテホフヌング・ヒュッテ(ドイツ)で、これだけのラインナップが容易く目にできるのはそうはないでしょう。中村橋駅は豊島線の分岐駅・練馬駅のひと駅先です。「としまえん鉄道&バスフェスタ2009」にお越しの際は、ぜひ足をのばしてみられてはいかがでしょうか。

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▲見事に並んだ京王線のフルラインナップ。右から9000系、8000系、7000系、6000系、クヤ900形“DAX”。'09.9.6 高幡不動検車区 P:RM(新井 正)
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『西武だいすき』『小田急だいすき』に続く「鉄道だいすき」®会社別シリーズの第3弾として先週末に発売した『京王だいすき』がたいへんなご好評をいただいております。「まるごと一冊京王電鉄の本」をキャッチフレーズに、京王電鉄の全面的なご協力を得て制作した本書は、決して子供向けにおもねることなく、その歴史にいたるまで親子でとことん楽しんでいただこうというコンセプトのもとに編集しており、ベテランファンの皆さんにも必ずやお楽しみいただけると思います。

091102keio_daisuki.jpgコンテンツのいくつかをご紹介いたしますと、まず注目なのが、昨年春から活躍を開始した総合高速検測車“DAX”の添乗ルポです。高幡不動駅から特急に続行するかたちで新宿駅までの上り線を、最高時速110㎞/hで各種レーザービームを照射しながら検測してゆく様子は見逃せません。
さらに、京王線の安全と快適をまもる若葉台工場も普段は目にすることのできない空間です。無線操縦の32t天井クレーンに軽々と吊り上げられる車体も圧巻ですが、輪軸とモーターの立体自動格納庫や警笛の音量測定器など、積み重ねられてきた知恵と工夫の数々にも感動します。

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▲京王電鉄の“お医者さん”総合高速検測車“DAX”の添乗密着レポートは沿線ファミリーのみならず必見。
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▲巻頭は若葉台乗務区の小山詩織さんの一日を追った「女性車掌小山さんの一日」。安全とサービスの最前線に立つ若きホープの活躍にご注目。
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▲「京王電鉄車両オールカタログ」は京王線、井の頭線の全系列をバリエーションまで含めて解説。もちろんデワ600、クヤ900、チキ290といった事業用車も収録。
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▲三谷烈弌さんのカラー写真でふり返る「なつかしの車両」も見逃せない。新旧のグリーンの濃淡の違いなど、ベテランにも参考になること請け合い。解説は柴田東吾さん。
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091030nn5085.jpg貴重な写真で綴るヒストリーも本書の特長のひとつです。三谷烈弌さんのカラー写真でふり返る昇圧(昭和38年)前後の車輌たちは、高性能車と戦前からのダブルルーフ車との混成編成を交えてまさに百花繚乱です。さらに大ベテラン荻原二郎さんのアルバムから甦る京王線・井の頭線各駅の昭和30~40年代の様子は、そのあまりの変貌ぶりに驚かされるに違いありません。多摩動物公園駅や高尾線の開業時の様子や、駒場駅と東大前駅の2駅が現在の「駒場東大前」駅に移設・統合される過程の記録など、資料的にもたいへん貴重なものと言えましょう。
▲現在、京王電鉄全車輌に中吊りを掲出中。ご注目あれ。
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〔主な内容〕
女性車掌 小山さんの一日
京王電鉄ポスターギャラリー
マスクがカラフル 井の頭線ウォッチングガイド
京王電鉄車両オールカタログ
 消えた八王子の路面電車 京王八王子線(武蔵中央電気鉄道)のこと
電車に乗っておでかけしよう! 京王電鉄編/多摩動物公園/サンリオピューロランド/ 高幡そば/高尾の森わくわくビレッジ/高尾山/薬王院/高尾登山電鉄/京王フローラルガーデン・アンジェ/京王百草園/井の頭公園
京王線のお医者さん DAX密着レポート
京王研修センターを探検!
カラー写真でふり返るなつかしの車両
京王電鉄イベントダイジェスト
 幻の代田連絡線
わずか6分で大自然へ誘う 御岳登山鉄道のケーブルカー
日本各地で活躍する もと京王の車両
元京王5100系 富士急行の観光列車「富士登山電車」
安全と快適をまもる… 若葉台工場
京王線 懐かしの駅アルバム
 君は知っているか? 京王御陵線
京王れーるランドへGO!
京王電鉄ショップガイド
集めて、遊んで楽しい京王電鉄オリジナルグッズ
読者プレゼント/読者フォーラム

この『京王だいすき』(880円)は京王電鉄各駅売店をはじめ、駅前の書店・コンビニ、もちろん全国書店でも発売中です。ぜひお求めください。
なお、この会社別「鉄道だいすき」®シリーズは、これからも続々刊行予定です。まずは次の第4弾にご期待ください。

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▲きわめて珍しい旧型車用「急行 西武秩父」の前サボなど、西武鉄道秘蔵の部品・資料類の展示も今年の“フェスタ”の大きな見所。
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すでに誌面告知や、西武鉄道の車内吊り広告でご存知の方も多いかと思いますが、来週の土曜日・日曜日(7日・8日)、東京・練馬区の遊園地「としまえん」で「鉄道&バスフェスタ2009」を開催いたします。昨年は9月に開催いたしましたこのイベント、今年は園内の紅葉も見事な11月の行楽シーズンの開催となりました。

091101n031.jpg“見て”“触れて”親子で楽しめる体験型イベントとして開催するこの「鉄道&バスフェスタ2009」、今年の大きな見所は、西武鉄道のご協力を得て実現した「西武秩父線開業40周年」に因む各種の実物部品や資料の展示です。同社はこれまでにも各車輌基地でのイベントなどで貴重な部品・資料を展示されてこられましたが、実はまだまだ公開されていない秘蔵の部品・資料が多々あり、今回はその一部を特別に展示させていただきます。西武秩父線関連のみならず、西武鉄道の歴史を知る上でも一見の価値ある部品・資料の数々を、ぜひご自身の目でご覧ください。
▲西武鉄道各車輌に中吊りを掲出中。
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園内中心部に位置する、それいゆホール、それいゆ広場、そしてエルドラドステージでは、盛りだくさんなプログラムを用意しております。
〔それいゆホール〕
・西武秩父線開通40 周年関連展示:実車部品類、写真パネル(協力:西武鉄道)
・歴代車輌模型作品などNゲージ大型モジュールレイアウト(協力:奥武蔵鉄道道楽会、西武鉄道模型同好会)
・Nゲージ運転体験コーナー(協力:KATO)
・Nゲージカメラカー運転コーナー(協力:TOMIX)
・鉄道シミュレーター(協力:音楽館、タイトー)
・鉄道&バス書籍類販売コーナー
〔それいゆ広場〕
・7.5インチゲージ乗用ライブスティーム運転(協力:新機区)
・バス実車展示(協力:西武バス)
・バス・ラジコン体験コーナー(協力:青島文化教材社)
・鉄道&バスグッズ販売ブース
・フリーマーケット
・園内スタンプラリー
〔エルドラドステージ〕
スペシャルライブ、トークショー、クイズ大会など
出演(順不同):スーパーベルズさん、小倉沙耶さん、向谷 実さん(向谷さんは8日・日曜日のみ出演)

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▲当日配布予定のフライヤー(一部変更になる場合があります)。
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さらにトワイライトゾ~ンでもお馴染みの小倉沙耶さんと行く「豊島園駅古レール見学会」(アーカイブ「豊島園駅の古レール」参照)も計画しております。小倉さんは古レールにたいへん造詣が深く、スペシャルライブでのMC役の合間を縫ってこの見学会をエスコートしてくださいます。人数に限りがございますので、ご注意のほどを…。
そして、その豊島園駅1番線では大人気の「銀河鉄道999」ラッピング電車(3011F)を留め置き展示(2日とも10:00~16:00位)いたします。毎日一般運用に充当されているとはいえ、なかなか出会う機会のない編成だけに、ご家族で記念撮影などされてはいかがでしょうか(いずれも見学には別途、豊島園駅の入場券が必要です)。

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▲来週の“フェスタ”を待つそれいゆ広場(手前)とそれいゆホール(背後の建物二階)。秋の一日、ご家族でぜひご来場を!
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