鉄道ホビダス

2010年2月アーカイブ

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▲"鉄ホビ・ヤード"も終日多くの来場者の皆さんで大賑わい。一時はレジ待ちの行列も...。'10.2.28

今日は朝9時から弊社本社でその名も「猫市」が開催されました。昨年末に続いて第2回となるこの「猫市」ですが、あいにくの雨にも関わらず、開場前には100人を超す皆さんが列をつくってお待ちいただく盛況ぶりで幕を開けました。

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▲もちろん通常品も実際に手に取ってご覧いただけるが、特製品など普段は目にすることのできない品々をじっくりと選べるのも「猫市」ならでは。'10.2.28

鉄道部門は"鉄ホビ・ヤード"内で各種お宝品を取り揃えて皆さんをお出迎えいたしましたが、編集部スタッフの個人的放出品やリーズナブルな委託品はオープン時からたいへんな人気で、開場一時間ほどで多くの品々が消えていってしまうほどでした。とりわけNゲージの絶版品は人気が高く、長年探し続けたアイテムに巡り合えた方もおられたようです。

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▲模型はもとより、各種の部品類も出品されていた。残念ながらほとんどは会場直後に売れてしまい画像が残っておらず、写真は昼頃の様子。'10.2.28
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▲珍しい中国鉄路局の機関車解説書も出品されていた。「東風型」DLと「韶山1型」ELの説明書はそれぞれ4000円。'10.2.28
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各種の部品類の委託品も多く、会場では私も思わず見入ってしまいましたが、個人的に興味を引かれたのは古書の数々です。先般もご紹介した写真集や色見本帳などのほかにも、今回は中国国鉄の機関車説明書などというレアなものまで出品されていたのが印象的でした。

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▲鉄道部門以外のブースもエントランスホールに並んで好評を博していた。写真はガレージライフ編集部ブース。'10.2.28

午後からは天候も回復し、15時の終了まで多くの皆さんにご来場いただき、販売のみならず交流を深めることもできました。今後もこの「猫市」は機会をみて開催してゆく予定ですので、どうかご期待ください。

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▲ボーディングターミナルのモックアップを用いたデモンストレーション。在来線機関車(赤色)によって狭軌貨車が到着。 (JR北海道提供)
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この"トレイン・オン・トレイン"が実現すれば、青函トンネル内の軌道を標準軌に一本化することが可能で、保守・保安に大きなメリットとなります。また青函トンネル内で高速の標準軌新幹線列車と低速の狭軌貨物列車が混走することによって生じるダイヤ設定上の制約がなくなるほか、貨物列車の安全レベルを新幹線列車と同等にすることが可能となります。さらに将来的には現在中断してしまっているカートレイン輸送も期待でき、本州と北海道の道路を直接結ぶ物流ネットワークの構築も夢ではなくなるはずです。

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▲ボーディング・ロコ(黄色)が狭軌貨車を受け取りに新幹線貨車(TFC)内へ。 (JR北海道提供)
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▲新幹線貨車(TFC)内を走行するボーディング・ロコ(左)。ボーディング・ロコが狭軌貨車を牽引して所定位置へ移動(右)。 (JR北海道提供)
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▲収納完了。新幹線貨車(TFC)は小径車輪を用いた構造となる。 (JR北海道提供)
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▲在来線貨物列車混走時とトレイン・オン・トレイン(t/T)方式採用時の列車本数の比較(共用走行区間のダイヤ)。 (JR北海道提供)
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現在、JR北海道苗穂工場内には新幹線貨車(TFC)の実物大モックアップ2輌とダブルトラバーサのダミーが設置されており、在来機関車が運んできた狭軌線貨車を"ボーディング・ロコ"と称する専用牽引機がエスコートしてTFCに収める実験が行われています。
なお趣味的には、このトレイン・オン・トレイン(t/T)方式が実現した際に、標準軌に一本化された青函トンネル内を通過することができなくなる在来線旅客列車、とりわけ寝台特急の去就も気になるところです。

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▲モックアップを用いたデモンストレーション。手前がダブルトラバーサの模擬設備で、下が標準軌、一段高くなっているのが在来線狭軌。黄色の機関車がボーディング・ロコ。 (JR北海道提供)
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DMV(デュアル・モード・ビークル)の開発に続いて、JR北海道が再び近未来の夢の車輌を開発しています。在来線の貨物列車をそのまま新幹線貨車に積み込んで、2015(平成27)年度開業予定の北海道新幹線青函トンネル内を200km/h以上で通過しようという構想で、名づけて"トレイン・オン・トレイン"。

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▲"トレイン・オン・トレイン"のイメージ。 (JR北海道提供)
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▲トレイン・オン・トレイン(t/T)方式概念図。 (JR北海道提供)
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t/T方式と名付けられたこの計画では、在来線貨物列車をボーディングターミナルと呼ばれる中継基地で新幹線貨物列車の専用貨車にそのまま積載し、新幹線内は専用電気機関車が牽引して高速運転を行い、再びボーディングターミナルで在来線に吐き出すというもの。狭軌の貨車をそのまま標準軌、もしくは広軌の貨車に積載して運搬する方法は、古くは英国のトランスポーター・ワゴンをはじめ世界各地で行われてきてはいますが、このt/T方式の場合はボーディングターミナルにダブルトラバーサと名付けられた遷移台を設けて作業時間を短縮している点が特筆されます。

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▲t/Tシステムの基礎開発状況。 (JR北海道提供)
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まずはJR北海道のプレス発表資料から、この注目すべき新システム"トレイン・オン・トレイン"の概要を見てみることにいたしましょう。

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▲ボーディングターミナルで在来線(狭軌)貨車を標準軌新幹線貨車(TFC)に収納した状態。後部にわずかに見える赤色の機関車が在来線機関車役。 (JR北海道提供)
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▲"鉄ホビ・ヤード"では第2回「猫市」に向けた準備が進む。鉄道関連は第1回をはるかに上回る出品数を予定。

昨年12月にホビダス大謝恩セールと銘打って開催いたしました「猫市」(当日の様子は→こちら)には、多数のご来場をいただきまして誠にありがとうございました。あらためて厚く御礼申し上げます。と同時に、事前のご案内が行き届かなかったためご来店をいただけなかった皆様から「行きたかったのに!」というお声を多数頂戴しております。

P1020954n.jpgそこで、次の日曜日2月28日に、第2回「猫市」を弊社特設会場にて開催することといたしました。今回もホビダス各店舗が選りすぐりのアイテムをリーズナブル・プライスにて販売するほか、前回に引き続き"お宝品"を豊富に用意させていただきます。とりわけ"鉄道ホビダス"では各スケールの鉄道模型をはじめ、絶版書の数々、さらには実物部品類にいたるまで、ウェッブ上にはアップロードしていない逸品を取り揃えてお待ちしております。
▲めったにお目にかからない書籍類もお見逃しなく。写真は原元さんの伝説の写真集『急行安芸』。(9000円)
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▲こちらは車輌塗色に関する貴重な資料。日本鉄道技術協会発行の『車両の色彩』(右)や?日本鉄道車輛工業会発行の『車両技術』134号(1977年2月)、169号(1985年2月)で、それぞれ印刷ではなく実際の車輌塗料の色チップが付けられているきわめて珍しい出版物(左)。(各10000円)
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もちろん当日は"鉄ホビ・ヤード"も営業しておりますので、サイト上で気になりながらも現物をご覧になってから...と逡巡なさっておられる方にとってもまたとない機会です。ヤードでは"B滝"こと滝澤隆久はじめスタッフ一同がお待ちしておりますので、ぜひお誘いあわせのうえご来場ください。

■イベント内容
・ネコ・パブリッシングでの展示即売会
・特価品、ワケあり品、長期在庫品セール
・編集部員/社員によるフリーマーケット、絶版本/雑誌特価販売
■出展店舗
・ホビダスダイレクト
 (世田谷ベースグッズ、アパレル全般)
・鉄ホビ・ダイレクト
 (鉄道模型、鉄道趣味グッズ関連)
・模型ホビダス・ダイレクト
 (ミニカー、フィギュア、プラモデル、トイ)
・ホビダスオート・ダイレクト
 (自動車関連部品、アパレル、グッズ、ミニカー他)
・ホビダスダイレクト・ホーム&ガレージ
 (ガレージグッズ、インテリアグッズ、雑貨)

nekoichi2_520pxn.jpg○開催日:2010(平成22)年2月28日(日)
○時間:9:00~15:00
○開催場所:株式会社ネコ・パブリッシング本社
〒152-8545 東京都目黒区碑文谷4-21-13 (※地図は→こちら
○問い合わせ:TEL 03-5723-6300
●入場無料!!
ご来場いただいた方には記念品をプレゼントします。
(記念品がなくなり次第終了します)
●交通機関について
駐車場はございません。おクルマでお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
電車でのアクセスの場合は東急東横線・都立大学駅より徒歩10分。
バスでのアクセスの場合はJR目黒駅西口発・黒01系統「大岡山小学校前」行き「平町」バス停下車徒歩1分。
●猫市会場ではクレジットカードでのお支払いも可能になります。(※お支払は1回払いとなります。また、一部のクレジットカードはご利用いただけない場合もあります)

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▲巻頭4頁がカラーのグラフとなっている。明治5年開業時の乗車券や、ひらがな表記の鉄道院時代、さらに戦後の引揚乗車票や、東京オリンピック記念特殊往復乗車券など大変貴重なカラー画像が並ぶ。 (『國鐵乗車券類歴史事典』より)
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ICカード全盛の時代となって、硬券はもとより自動券売機でさえ影が薄くなってきてしまいましたが、それでも乗車券の歴史は鉄道創業以来、今日まで連面と続いています。そしてその乗車券類の全容をまとめようという試みはこれまでにも幾度かなされてきましたが、30年前に出版された辻坂昭浩さんの『國鐵乗車券類歴史事典』はその嚆矢とも呼べる存在で、今もって伝説のように語り継がれています。

100224n001.jpgと言うのもこの本、圧倒的な資料性にも関わらず、限定2000部の出版で、しかも一部店舗や地方・小出版流通センター(書肆アクセス)経由でしか入手できなかったからです。書肆アクセスなき今となってはまさに伝説の希書ですが、先般、辻坂さんご本人と話をしているなかで、お手元に手つかずの新本数十冊をお持ちと伺い、このたび無理を申し上げて"鉄ホビ"で販売させていただく運びとなりました。

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▲鉄道作業局時代のひらがな表記乗車券類(左)や、戦後の進駐軍専用乗車券(右)など、まず目にすることのない貴重な乗車券類。戦後直後は広告入りなどというものもあった。 (『國鐵乗車券類歴史事典』より)
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裏面に英独仏の三ヶ国語表記のある仮営業時代の乗車券、続いて新橋~横浜間開業時の乗車券の写真解説をスタートに、B5判278頁に次々と展開する乗車券類は言葉を失うほど圧巻です。なんでも、カメラマンとともに全国のコレクターを訪ね歩き、銀塩プリントの時代ゆえ、その撮影結果を誌面での使用サイズに紙焼きし、さらにそれを一枚一枚カッターで切り抜いて項目別整理棚に入れてゆく気の遠くなるような準備作業だったそうです。15段の整理棚一杯になった紙焼きをもとに解説を書き進め、本書が上梓されるまでの辻坂さんのご苦労は想像を絶します。

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▲東海道新幹線開業から万国博覧会開催へ...まさに夢と希望が満ち溢れていた1960~1970年代の乗車券類の数々。 (『國鐵乗車券類歴史事典』より)
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ちなみに本書は、下記の各分類項別で、年代の古い順に解説されています。明治時代、大正時代、昭和時代へと進み、その中での様式に顕著な変化があった場合に新たに項目を起こし、それぞれに番号と名称が付されています。運賃や料金改正ごとに解説するのではなく、あくまでも様式を追っているため、運賃改正、料金改正等は巻末表を別途参照するかたちとなります。
■分類項目
普通乗車券、特別急行券、新幹線、普通急行券、準急行券、寝台券、座席指定券、入場券、グリーン券、連絡船券、国鉄自動車(バス)券、定期乗車券、回数券、車内補充券・特別補充券、特殊券、連絡運輸券、旧属領地券/各種料金変遷一覧表/乗車券類変遷便覧

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▲特急券、寝台券に地図式の車内補充券の数々。中には概算領収切符なる見慣れないものも掲載されている。 (『國鐵乗車券類歴史事典』より)
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1980(昭和55)年当時の定価は6000円でしたが、今回は限定20冊、1冊4500円での販売となります(→こちら)。もちろん"鉄ホビ・ヤード"で実物をご覧いただいてご購入いただくこともできます。
なお、1980(昭和55)年の発行ゆえ、当然のことながら近年30年の変遷はフォローされておりませんが、歴史的一冊としてこの機会に書架にお揃えになることをお薦めいたします。

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喫茶店として生きるヨ4047。

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▲ビルの谷間の駐車場横に忽然とブルーに塗られた車掌車が...。'10.2.15 P:宮武浩二  
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RMライブラリー『全盛期の大阪市電』の著者でもある宮武浩二さんから、阪急川西能勢口駅付近にあるヨ3500形の廃車体を利用した喫茶店の情報をお寄せいただきましたのでご紹介いたしましょう。

miyatakesanIMGP1460.jpg場所は阪急川西能勢口駅から北へ徒歩4分のところで、大きな駐車場の一角に国鉄ヨ3500形を利用した喫茶店があります。お店の名前は「ジャニー」。道路側から見ると、ブルーに塗装された車体がすぐ目に入ります。見た感じでは車体のみ利用している雰囲気ですが、実は地面を掘り下げて、そこにレールを敷いてその上にヨ3500形が鎮座しています。
お店のオーナーである岡本正幸さんにお聞きすると、1988(昭和63)年に当時の国鉄で不用になった貨車の販売がされているとの話を聞いて、それを利用して喫茶店を開店することを思いつき、早速梅小路まで実車を見に行かれたそうです。そこでたまたま車掌車のヨ3500形を見て、これなら使えそうだということで引き取られたとのこと。当時の売却価格は30万円でしたが、車体の輸送と据付になんと260万円もかかったそうです。
▲木製の内装に電球の温かい光が広がる。現役時代は貨物列車の後尾に付いて各地を旅したに違いない。'10.2.15 P:宮武浩二  
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■喫茶「ジャニー」
兵庫県川西市栄町2-2
0727-59-5119
営業時間 7時30分から20時まで 日曜定休 休日は営業

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▲駐車場側から見た外観。一見下回りがないように見えるが、実は地面が掘り下げられている。手前に外された自動連結器が置かれているのが見える。'10.2.15 P:宮武浩二  
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前置きはそれぐらいにして車体を見ていきましょう。
元の車番はヨ4047で、据付に際しては連結器が邪魔になったので取り外したとのことで、車体のそばに2個の自動連結器がモニュメントのように置かれています。足回りはそのまま手を加えていないため、ブレーキハンドルを廻すと床下で巻き上げる音がしてユーモラスです。車内は簡単に喫茶店風に改装しただけ。通路にあっただるまストーブはおなじみのお客さんが持って帰られた由。

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▲鴨居部を利用して書棚が設けられている。残念ながら鉄道関係の図書はないが、自由に見ることができるという。'10.2.15 P:宮武浩二  
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オーナーは特にレールファンではないので店内は鉄道関連のものはほとんどありません。しかしその代わりにマンガ本がぎっしりと置かれており自由に見ることができます。店のお客さんは地元の常連さんが多いのも特徴で、お客さんはこの喫茶店が元は国鉄の車掌車ということなどお構いなしに、コーヒーを楽しんでいます。

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▲夜の帳の中でファンタジックに佇むヨ3500。もちろん尾灯も光っている。'10.2.15 P:宮武浩二  
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夕方ともなると、窓からこぼれるやさしい明かりが印象的で、2個の赤いテールライトが旅情を誘います。その昔蒸気機関車に牽かれていたなどと感傷にひたってコーヒーをいただくのもおつなものではないでしょうか。

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▲FRPで出来た巨大なD51形SL館の雪下ろしに格闘中の参加者。P:三菱大夕張鉄道保存会提供

2月4日付けでご案内(アーカイブ「今年も夕張"SL館"雪下ろしツアー」参照)いたしました北海道・夕張市の「石炭の歴史村・SL館」のボランティアによる雪下ろしツアーが、去る14日(日曜日)に無事終了したしました。ご参加いただいた皆さんへのお礼を兼ねて、企画の中心になられた三菱大夕張鉄道保存会会長の奥山道紀さんからレポートを頂戴しておりますのでご紹介いたしましょう。

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▲雪下ろし作業開始前のSL館。例年にない大雪が屋根を覆っている。P:三菱大夕張鉄道保存会提供

夕張の石炭を運び、ヤマの人々の足となったSLや関連資料を保存する石炭の歴史村・SL館ですが、三菱大夕張鉄道保存会では昨年に引き続き、2月14日にSL館の雪下ろし作業を実施しました。札幌からのバスツアー参加者は18名。市内会員や現地集合組(遠路・横浜から2名参加)を加えて総勢は31名と、人員的には昨年と同じでしたが、SL館の屋根上は例年にない大雪で、予定時間をオーバーしての作業となりました。

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▲巨大な屋根の雪下ろし作業に励む参加者の皆さん。一見する限りでは屋根上とは思えない"雪原"だ。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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▲作業終了後のSL館。雪下ろしを終え、ひとまず3月の雪解けを待つ。P:三菱大夕張鉄道保存会提供

それでも参加者の皆さんの協力により、FRPで出来たD51形の建物エントランス部分に一部、雪を残したものの、3時間ほどで屋根上の雪下ろしを完了、何とか貴重な車輌や関連資料の保全がなされました。

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▲作業終了後、館内のホームでほっと一息の昼食。展示スペースには14号機も健在だが、写真で見ても傾いてきてしまっているのがわかる。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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昼食時はSL館内部も開放されましたが、各自、ホームや客車の座席にすわり、参加者からは「駅弁を食べているようだ」との声も上がりました。その後、ツアー参加者は夕張鉄道の専用線が延びていたコークス工場跡地に出来た温泉施設で休憩・入浴後、札幌へ帰着しました。

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▲夕張鉄道11形12号が入換えに活躍したコークス工場専用線。現在は線路跡の先に温泉施設が建つ。P:三菱大夕張鉄道保存会提供
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三菱大夕張鉄道保存会では、雪解けとともに、南大夕張駅跡での補修作業を再開するととともに、引き続き何らかの形でのSL館の保全・活用も考えてゆく計画だそうで、また逐次、進捗状況をお知らせいただく予定です。

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▲昭和40年の片上駅構内。同じ同和鉱業の小坂鉄道では昭和30年代に新造気動車が投入されたが、片上鉄道の気動車は長らく国鉄キハ41000やキハ07系をルーツとするものが使用されていた。P:田尻弘行  (RMライブラリー『同和鉱業片上鉄道』上巻より)
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2ヶ月に渡って戦時型電機『国鉄EF13形』の盛衰を辿ったRMライブラリーですが、今月と来月は寺田裕一さんによる『同和鉱業片上鉄道』の上下巻をお届けします。ファンには無蓋車を連ねた長大な鉱石輸送列車とクラシカルな気動車、そしてブルートレインと呼ばれた客車列車で知られた片上鉄道ですが、意外にも当初の計画は柵原鉱山へ通じる鉄道ではなく、瀬戸内海に面した港町片上から山陽鉄道が通じた和気への連絡手段、さらに蝋石の産地として知られる三石とを結ぶものでした。確かに、言われてみれば、北海道の鉱山鉄道の多くや、同じ会社の小坂鉄道が、「山」の地名を路線名にしているのに対し、片上の場合には「港」が路線名になっていることに気付かされます。

rml127nRML127.jpgその後、会社設立に際して柵原鉱山を所有する藤田組(のちの同和鉱業)が参画、第一期線片上~和気間に続いて開業した第二期線は三石を目指さず、吉井川に沿って北を目指し、備前矢田の先に開設された井ノ口貨物駅までとなり、ここから索道連絡により柵原鉱山からの鉱石輸送が開始されます。そして柵原までの全線33.8kmが開業したのは1931(昭和6)年のことでした。

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▲天然の良港として栄えた片上と山陽鉄道の連絡からスタートした片上鉄道の歴史。鉱石輸送の中心も国鉄連絡ではなく、片上港で専用船へと積み替えられていた。  (RMライブラリー『同和鉱業片上鉄道』上巻より)
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本書上巻ではこの片上鉄道の沿革を、江戸時代における柵原での鉱脈発見から筆を起こし、鉄道開業、戦前・戦後の動き、DLの導入、鉱石輸送の終了から1991年の鉄道廃止までをまとめると共に、後半ではトンネル・鉄橋などの施設の概要や各駅の紹介を、配線図を織り交ぜながら紹介しています。

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▲鉱山鉄道であるとともに、沿線住民の貴重な足でもあった片上鉄道。昭和40年代からの、片上鉄道の日常の姿が誌上に再現される。  (RMライブラリー『同和鉱業片上鉄道』上巻より)
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▲片上港の岸壁に直接面した片上駅構内。無蓋車からの鉱石取り降ろしには、本線用の無蓋車そのものを傾ける「カーダンパー」が使用されていた。  (RMライブラリー『同和鉱業片上鉄道』上巻より)
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筆者の寺田裕一さんは、RMライブラリーでは第116巻『尾小屋鉄道』に続く作品となりますが、当時姫路在住だった寺田さんは、近隣のローカル私鉄として幾度も現地を訪ねられており、所属のクラブで片上鉄道創立60周年のヘッドマークも製作されています。本書でも昭和40年代以降の沿革については、訪問時の車内や沿線の様子や、当時の書かれた紀行文も織り交ぜながら、統計上の数字だけでは伝わらない、普段着の片上鉄道の様子を再現されています。

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▲各駅の紹介には配線略図を収録。地方鉄道のレイアウトを指向するモデラーの皆さんにも必見の一冊。
 (RMライブラリー『同和鉱業片上鉄道』上巻より)
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なお、続く下巻では車輌の解説とともに、廃線跡のレポートも収録。特に膨大な数の自社所有の無蓋車については、その車歴をまとめて収録する予定です。ぜひ、上下巻ともども書架にお揃えください。

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▲城山公園は名鉄瀬戸線尾張旭駅の北西の高台に位置する。写真は昨春の姿。現車は昨年12月17日に搬出された。'09.3.21 城山公園児童遊園  
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仮名書き"サカ井"として知る人ぞ知る存在だった愛知県尾張旭市城山公園児童遊園の酒井工作所製4tDLが、昨年12月、観光資源としての森林鉄道復活を目指す岐阜県下呂市小坂町に引き取られてゆきました。

100212n0165.jpgこの機関車は長野営林局33号機で、1935(昭和10)年に酒井工作所から購入されたもの。長らく王滝営林署管内(いわゆる木曽森林鉄道)で活躍してきましたが、いかんせん内燃機関車としても"古典機"の部類に入るほど車齢の高い機関車だけに、1959(昭和34)年6月には早くも廃車されています。しかし幸いなことに解体を免れ、民間の王滝木材工業に払い下げられて生き長らえることになります。1974(昭和49)年頃に中津川市の重機販売会社に売り渡され、その後、尾張旭市の飲食店に売却されたものの、同店の廃業で市に寄贈され、1996(平成8)から城山公園児童遊園に展示されていました。
▲プリムス型の鋳鉄台枠には"SAKAI WORKS"ではなく片仮名の"サカ井"の陽刻が。'09.3.21 城山公園児童遊園  
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▲ラジエータシェルの"SKW"の文字(左)と、キャブから見たボンネット(右)。エンジン換装に伴ってラジエータ、ボンネットともにオリジナルと比べると嵩高に改造されている。'09.3.21 城山公園児童遊園  
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▲よくオリジナルを保ったキャブ内の操作機器類。残念ながらメーターやスイッチ類は失われている。'09.3.21 城山公園児童遊園  
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西 裕之さんの『木曽谷の森林鉄道』によれば、長野営林局所属機で台枠の陽刻がアルファベットではなく仮名書きの"サカ井"となっているのが確認されているのは、1935(昭和10)年に購入された№30~35(旧番38~43)の6輌のみで、オリジナルはプリムス(FL-1形)をコピーした形態だったそうです。外観は改造を施されているものの、わが国の黎明期の内燃機関車の1輌としてたいへん貴重な個体と言えましょう。

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▲名古屋営林支局開庁百周年記念出版『一世紀の年輪』(1992)より抜粋。

現車を引き取られた下呂市小坂町はかつて林業で栄えた町で、戦前から森林鉄道が発達した地域でもありました。帝室林野管理局名古屋支局(のちの名古屋営林局)は、管内の小坂、付知、千頭の3御料林に森林鉄道を敷設するものとし、高山線の開通を受けて1933(昭和8)~1934(昭和9)年度にわたって飛騨小坂駅を起点とする小坂森林鉄道を敷設、小坂営林署はその後、上表のように総延長66キロ余りの軌道を擁する軌道運材の要となってゆきます。 

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▲公園内の遊具上から見下ろす。城山公園ではキャブ左右に昇降階段が設けられており、キャブ内は子どもたちの恰好の遊び場と化していた。'09.3.21 城山公園児童遊園  
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小坂町商工会を中心とした有志は、今回引き取った仮名書き"サカ井"を当面は「ひめしゃがの湯」の駐車場に展示、ゆくゆくは動態復活も視野に入れて活動に取り組んでゆく予定だそうです。

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▲エンジン部分が先に搬出され、展示スペースに取り残された状態のテンダ。形式は10‐22S。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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IMG_7615.JPG最後にテンダのディテールを見てみましょう。C62形のテンダは12‐25形(石炭積載量12t、水槽容量25?)に自動給炭装置(ストーカー)を組み込んだもので、形式は「10‐22S」。C61の10‐17Sより水槽のキャパシティーが5?大きく、台車中心間距離もC61の3700㎜に対して4800㎜、全長も6850㎜に対して7950㎜とかなり長くなっています。今回の搬出作業ではストーカーの送りネジの状態や、ドローバー、さらには中間緩衝器などをつぶさに観察することができました。
▲後部ナンバープレートの下にはテンダ形式を示すプレートが付く。末尾のサフィックスの"S"はストーカー装備を示す。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲ストーカー送りネジとジョイントが極めてよくわかる。中間引棒(ドローバー)にはピンもささったままになっている。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲ストーカー送り出し管と中間緩衝器のアップ。先のC61 20の場合、中間緩衝器はバネを外されて緩衝器座のみとなっていたが、こちらはバッファ役を務める緩衝器頭もコンプリートされた状態のまま。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲テンダ床下。ブレーキシリンダーとATS車上子が見える。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲トレーラーに載せられて東山総合公園を後にするC62 17号機のテンダ。名古屋機関区の特徴でもあった赤ナンバーがひときわ目立つ。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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JR東海博物館(仮称)への直接の搬入車輌の先陣を切ったこのC62 17号機は、今後現地で整備のうえ、わが国の蒸気機関車史上最速のレコードホルダーとして、同博物館在来線展示の華となるはずです。

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▲ボイラ回りが分離されて残された下回り。端梁埋め込み式に改造された後部標識灯は広島工場施工機の特徴。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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さらに詳しくエンジン部のディテールを見てゆくことにいたしましょう。D52のボイラと狭軌の1750㎜径動輪を組み合わせた車輌だけに、随所に限界設計とも言える工夫を見てとることができます。

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▲灰箱上から第3動輪を見る。左右の第3動輪の担バネを結ぶかたちでバネ中釣が見える。このバネ中釣からの担バネ釣が従台車のイコライザーへと結ばれて、動輪と従輪の軸重分担をしている。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲前部罐胴受を見る。手前はクロスヘッド(左)。右は罐台で、ボルト締めの楕円形部分が排気膨張室となる。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲エンジン部後端梁非公式側の瞬時灰落し装置作用部。作用ハンドルはすでに取り外されているが、レバー状に直立した開閉掛け金と作用軸が残されている。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲むき出しになった給水温め器を非公式側から見る(左)。奥のマニホールド状のものがシリンダーからの排気取入口、手前側下が給水入口(冷水側)、上が給水出口(温水側)。右は煙室内過熱管寄せ周辺。左右の管が主蒸気管、上に見えるのが煙突へのペチコート。雨水の流入を防ぐために塞がれている。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲分配弁が取り払われたキャブ床下。画面中央に逆L字状に下がっているのが分配弁への元空気溜管、その奥の床下から下がっているのがインジェクター溢れ管。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲キャブ助士席側。検査標記は昭和30年4月浜松工場となっている。区名札は名古屋機関区時代の「名」。なお、17号機は1955(昭和30)年7月には梅小路機関区に転属している。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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さらにC62 17号機のディテールを見てゆくことにいたしましょう。
沖田祐作さんの「機関車表」(本誌300号付録CD)によれば、17号機は日立製作所1948(昭和23)年12月30日製(製番1801)。ボイラはD52 269号機のもので、翌1949(昭和24)年1月21日に岡山機関区に新製配置(達174号)されました。同1月26日に試用開始、半年ほどを岡山で過ごしたのちに1950(昭和25)年8月10日付けで名古屋機関区に転じています。1953(昭和28)年9月には浜松工場で重油併燃装置取付、翌1954(昭和29)年12月15日に東海道本線木曽川橋梁上でわが国の蒸気機関車の最速である129㎞/hを記録しています。ちなみにこの最高速度記録は、C62の性能試験ではなく、橋梁の耐荷重試験にともなって記録されたものです。

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▲吊り上げられた煙室下部を見る。手前の管は給水温め器から罐逆止弁への給水管、奥は給水ポンプから給水温め器への送水管。上に見えるテコはC62(C61)の特徴のひとつでもある可変吐出管の加減装置テコ。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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木曽川橋梁での最高速度レコードの翌年、1955(昭和30)年7月17日付けで梅小路機関区に転属、その翌年1951(昭和31)年12月には鷹取工場で新製ボイラに振り替えられています。1958(昭和33)年に下関機関区に転じるとともに重油併燃装置を撤去、1964(昭和39)年10月1日広島機関区、1965(昭和40)年2月29日糸崎機関区と渡り歩いたのち、同機関区で使用休止。呉線電化後も廃車されることがなかったのは、やはり129㎞/hのレコードホルダーゆえのことでしょう。

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▲下回りシリンダ部。ケーシングが外されバイパス弁の状態が良くわかる。給水温め器もカバーが外されている。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲前端梁の内側(左)。埋め込み式となった尾灯に注意。右は機関士側キャブ床下分配弁回り。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲LT253形従台車のイコライザー部を下から覗く。LT253形はC61と共通で、このC62 17号機の場合は軽量化改造を施されていないため、中心ピン穴の位置はオリジナルのまま。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲第2先輪と第1動輪を下から見る(左)。右は主台枠内で横控が見える。手前はブレーキ引棒。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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1971(昭和46)年1月13日付けで糸崎機関区から稲沢第一機関区に転属していますが、もちろん稲沢第一でC62を使用するわけではなく、東山総合公園での静態保存のための転籍でした。正式な廃車決済が1971(昭和46)年3月8日付けと遅かったのは意外な気もします。

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▲ボイラ部と分離された下回り前部。バイパス弁の内側に直立している2本の管は切断された主蒸気管。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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京成電鉄3000形7次車誕生。

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▲成田空港方の制御電動車3051-1を先頭に見る。全長18mの3扉車である。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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昨日2月15日に、2010(平成22)年7月に開業予定の「成田スカイアクセス」で一般特急列車に運用される京成電鉄3000形7次車(3050形)が公開されました。今日はC62 17号機の話題を中断してこの3000形7次車のアウトラインをお伝えいたしましょう。

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▲前面運転士側には、青と赤の飛行機模様がデザインされている。さらに車体側面にも青い飛行機模様をデザイン。また、側面行先案内表示装置はフルカラーLEDに。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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この3000形7次車は、既存の3000形車輌をベースに、前面には赤と青の飛行機模様デザイン、側面には青の飛行機模様デザインが描かれ、腰掛にも飛行機模様がデザインされており、空港アクセス列車であることをアピールしているのが特徴です。
編成は上野方からM2c+M1+T+M1'+M2+T+M1+M2cの8輌編成(6M2T)で、号車は上野方から8号車で、成田空港方先頭車が1号車となります。

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▲上野方先頭車の客室内全景。腰掛のモケットも青系のものとなっている。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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▲優先席の腰掛モケットは赤系のものとなっている(左)。腰掛にも飛行機のデザインが。飛行機は4発機を連想させる(右)。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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行先案内表示装置は前面・側面ともフルカラーLEDとなり、車内案内装置は15インチLCD表示器が客室側の各扉鴨居に設置されています。また自動放送付き放送装置となり、日本語・英語での自動放送が行なわれます。
最高速度は120km/hで3000形1~6次車と変更はありませんが、車輌最高設計速度は120km/hから130km/hに向上しています。

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▲運転台は従来の3000形とほぼ同様。なお速度計は150km/hまで目盛りがふられている。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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▲側扉鴨居に設置された15インチサイズのLCD表示器(左)。運転台背面の運転士側上部には運転状況記録装置を新設している(右)。'10.2.15 宗吾車両基地 P:RM(伊藤真悟)  
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このほか細かい点としては、客室内装の床敷物、化粧板、腰掛表生地の変更、空気圧縮機のレシプロ式からスクロール回転式への変更、C-ATS装置の床上設置から床下設置への変更、列車無線装置への電源補助バッテリー搭載、運転状況記録装置の新設などがあります。
今後、3000形7次車は「成田スカイアクセス」開業に向けて試運転を行ない、現在工事中の新線区間開業後は120km/hによる試運転を実施して、7月の営業運転開始を迎えることになります。
なお、この3000形7次車については『Rail Magazine』320号で詳しくお伝えする予定です。

※取材協力:京成電鉄

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▲巨大なクレーンによってトレーラーに積載されたC62 17号機のボイラ部。こののちシートを被されて深夜の出発を待つ。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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名古屋市千種区の東山総合公園で2月8日朝から始まったC62 17号機の搬出作業は、同日夕方までに車輌の分解とトレーラーへの積載を完了、日付が変わるのを待ちかねたように翌9日(火曜日)深夜、同公園をあとにしました。

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▲下回りとの分割前の機関車後端梁部を見る。先のC61 20の場合は取り外されていたストーカーエンジンの駆動軸が見える。□状断面のこの駆動軸出力側にテンダ側の■断面のジョイント軸が嵌るかたちとなる。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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隊列を組んで東山総合公園を出た車列は、主要地方道名古屋長久手線(今池交差点)→主要地方道名古屋環状線(桜本町1交差点)→主要地方道東海橋線(競馬場前交差点)→主要地方道名古屋環状線(築三町交差点)→主要地方道金城埠頭線といったルートで、名古屋市港区金城ふ頭3丁目に位置する「JR東海博物館」(仮称)へと向かいました。金白ふ頭到着は9日未明。先の蒸気動車キハ6401は整備のため名古屋工場、スニ30 95は同じく日車豊川製作所へと搬送されていますので、直接JR東海博物館へと搬入されるのはこのC62 17号機が最初となります。

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▲吊り上げられたキャブ下を見る。太い筒状の管はストーカーの石炭送り出し管。火室下には揺り火格子とその引棒類が見える。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲ボイラ部を分離後のストーカーエンジン部。ユニバーサルジョイントから駆動軸が垂れ下がっているのがわかる。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲公式側から見たキャブ床下。ストーカー石炭送り出し管の奥に揺りシリンダーの作用軸が見える。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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今日も引き続いて搬出作業中のC62 17号機の細部を見てゆくことにいたしましょう。先般のC61 20の場合とは異なり、動態復活を前提としていない移動作業ゆえか、部品類がほとんど外されることなくボイラーと下回りが縁切りされており、わが国最大の旅客用蒸気機関車C62の構造が手に取るようにわかる貴重な画像の数々です。

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▲火室喉板部。C62(D52)の火床面積は3.85㎡とわが国最大。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲ボイラ部、下回り、テンダと3分割されてトレーラーに積み込まれるC62 17号機。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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来春のオープンを予定している「JR東海博物館」(仮称)への展示車輌の運搬がいよいよ佳境に入っています。先陣をきった博物館明治村からの蒸気動車キハ6401(アーカイブ「蒸気動車JR東海博物館へ」参照)に続いて搬送されたのは客車スニ30 95(1929 年製/最初の鋼製荷物車)。旧佐久間レールパークの展示車輌であったスニ30 95は、去る2月3日23時40分に中部天竜駅を出発、終電後の飯田線を牽引されて日本車輌製造㈱豊川製作所へと向かいました。今後、同製作所で整備のうえ、博物館入りを待つことになります。

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▲ジャッキアップされて搬出前準備が整えられたC62 17。すでにボイラ部と下回りの縁切りは完了している。後方にテンダが見える。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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そして三番手となったのが、名古屋市千種区の東山総合公園に静態保存されていたC62 17号機です。ご承知のように同機は1954(昭和29)年12月15日に東海道本線木曽川橋梁上で129km/hというわが国の蒸気機関車最高速度を打ち立てたレコードホルダーで、数ある「JR東海博物館」の展示車輌の中でも、在来線展示車輌の白眉となるものです。

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▲エンジン部を非公式側後方から見る。ストーカー送り出し管の奥に垂れ下がっているのはストーカーエンジンの駆動軸。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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2月8日(月曜日)朝から始まった搬出作業を地元の山田 司さんが克明に記録してくださいましたので、先般のC 61 20号機搬出に倣い、普段は目にすることのできないそのディテールを中心にご覧いただくことにしましょう。

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▲いよいよクレーンで吊り上げられるボイラ部。デフレクターやランボードなどほとんど取り外されずに搬出された。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲トレーラーに載せられるボイラ部。C62 17号機は1971(昭和46)年3月8日付けで廃車されて以来、この東山総合公園に保存されてきた。'10.2.8 東山総合公園 P:山田 司  
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▲今年もたいへんな賑わいの「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」会場。あいにくの空模様にも関わらずファミリーでの来場も目立った。'10.2.13

早いもので6回目となったヨコハマ鉄道模型フェスタが開催されています。桜木町駅にほど近いランドマークプラザ5階のランドマークホールは、今日もオープン時から大賑わいで、出展ブースを巡るだけでも一苦労するほどです。  

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▲各メーカーの出品によるレイアウトは夜景の演出も...。LEDの発達でひと昔前までは夢でしかなかった幻想的なモデルシーンが実現している。'10.2.13 

メイン会場ともいえるホールでは各メーカーによるレイアウトの運転が終日行われており、親子の熱い視線を集めていました。しかも時間を区切ってライトダウンして夜景とする演出がなされており、それまであまり関心のなさそうだったママさんたちが逆に見入っているのも印象的でした。

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▲協賛企業のブースも大賑わい。ハンダ付けの実演などもあり、来場者から熱心な質問が飛んでいた。'10.2.13

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▲もちろん弊社も出展。書籍類をはじめ、"鉄ホビ"取り扱いアイテムを一同に会してブースを展開。'10.2.13

ホールを取り巻く回廊には協賛各社のブースが並び、会場で初お目見えした製品も見られました。また、天賞堂のプラ製C58(1/80)や、グリーンマックスの東急8500系(1/150、塗装済みキット&完成品、2010年上半期発売予定)など予定品のサンプルなども展示され、こちらも注目を集めていました。

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▲会場で目にした新製品から、天賞堂が展示していたプラ製C58(1/80)のサンプル。保存機や現役機を加えた14種が製品化されるとのことで、発売は今夏とアナウンスされている。'10.2.13

この「ヨコハマ鉄道模型フェスタ2010」は明日14日(日曜日、11時?17時)までの開催。幸い明日は天候も回復するようですので、ご家族お誘いあわせのうえ、お出でになられてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら

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▲会場近くのJR桜木町駅では開業時からのヒストリーを物語る写真が各所に掲げられている。いわゆる"ブルトレブーム"時の横浜駅のちびっこファンの様子など、思わず見入ってしまう写真も...。'10.2.13

閑話休題。この 「ヨコハマ鉄道模型フェスタ2010」のあとは銀座へと向かい、銀座四丁目三愛ドームセンター9階にあるリコー"RING CUBE"へ。リコーの運営するカメラ情報発信基地でもあり、写真展会場でもあるこの"RING CUBE"のワークショップスペースで広田尚敬さんのトークショー「写真は語る」が行われました。

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▲銀座のリコー"RING CUBE"で開催された広田尚敬さんのトークイベント。右は『Fの時代』をプロデュースされた小学館の江上編集長。'10.2.13

鉄道写真撮影開始60周年を記念して、これまでに『Fの時代』(小学館)、『鉄道写真バトル』(モーターマガジン)、そして『昭和三十四年二月 北海道』(ネコ・パブリッシング)と3冊の写真集が発行されており、今回のトークショーはこれらの写真集のいわば生い立ちを語られるものでした。詰めかけた熱心な"広田ファン"を前に楽しいトークが続き、終了後に行われたサイン会も大盛況となりました。ちなみにこの「広田尚敬鉄道写真60周年記念プロジェクト」は出版6社による初のコラボレーション企画で、今月27日にはJTBパブリッシングより『永遠の蒸気機関車』が発売となり、以後も講談社、インプレスから続刊の予定です。

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▲初めて「カシオペア」用E26系を従えて試運転に臨むEF510‐502〔田〕。'10.2.11 赤羽-浦和 P:亀井 明  
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期待の新星、JR東日本の「北斗星」「カシオペア」用EF510形交直流電気機関車の試運転がいよいよ本格的に始まりました。昨年末に誕生した501号機に続いて502号機も落成、2月3・4日に常磐線の田端(操)~神立間で単機試運転が行なわれました。引き続いて2月8日(月曜日)には初めて24系25形6輌編成を用いての牽引試験が行なわれています。

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▲24系25形を推進して上野駅13番線に入線したEF510‐501。客車を従えての上野駅入線はこの日が最初となった。'10.2.8 上野 P:新井 正  
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▲この日の試運転は尾久-上野間のみ。編成はオハネフ25 13+オハネ25 238+オハ25 503+オハネ25 231+オハネ25 229+オハネフ25 12〔東オク〕で、電源車は組み込まれていない。'10.2.8 上野 P:新井 正  
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さらに昨日2月11日(木曜日)からの上野~郡山往復(12日帰着)で、「カシオペア」用E26系の牽引試験が行なわれています。EF510形500番代の新製は合計15輌。そのうち2輌が"カシオペア色"となって登場する予定で、今回の試運転の北斗星色EF510形500番代+E26系の組み合わせは貴重な記録となりそうです。

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▲「カシオペア」編成の先頭にたって一路郡山を目指すEF510‐502〔田〕。'10.2.11 東大宮―蓮田 P:綿貫勝也さん  (RM Newsより)
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予定されている新製輌数15輌が出揃うのはまだまだ先になりますが、落成したEF510形500番代は今春以降、順次「北斗星」「カシオペア」仕業に充当されるはずで、「北陸」の廃止で寂しさが漂う上野発夜行列車に久々の光明が指すに違いありません。

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2月6日付けの「C61 20 先輪振り替えの謎」に関して、土方博生さんからさらに追加情報と写真をお送りいただきましたので、ご紹介することにいたしましょう。
▲こちらも土崎工場全検入場以前に撮影されたもの。わかりにくいが確かに第2先輪はすでに丸穴ウエップ付となっている。'68.3 盛岡機関区 P:土方博生  
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先般、土方博生さんからお送りいただいた写真で、1968(昭和43)年10月に土崎工場留置線で撮影されたC60 9号機の第2先輪が丸穴ウエップ付車輪であることが証明されましたが、C61 20号機の第2先輪はそれよりはるか以前から丸穴ウエップ付となっていることが坂内定比古さん撮影の写真で判明しました。これを受けて土方さんがふたたびデジタル化したご自身のネガアーカイブを検索し、新たに1968(昭和43)年10月以前のC61 20の写真を何葉か発掘してくださいました。

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▲秋田駅ホームに客車を据え付けるべく退行するC61 20。土崎工場の全検出場が9月12日なので、出場間もない時点で撮影された写真である。この時点で、煙室戸ハンドルが丸に十字の、大宮工場施工機によく見られるタイプに交換されている点にも注目。'69.9.24 秋田 P:土方博生  
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1968(昭和43)年3月に盛岡機関区で撮影された写真は、角度が前がちで判別しにくいながら、よくよく観察するとすでに第2先輪が丸穴ウエップ付車輪となっていることがわかります。

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1969(昭和44)年9月の土崎工場全検出場直後の写真もお送りいただきました。当然ながら第2先輪は丸穴ウエップ付となっていますが、入場以前の車輪は郡山工場で振り替えられたC59のもので、何らかの理由で再びこの全検で廃車留置線に置かれていたC60 9のものと取り替えられた可能性も否定できません。
▲秋田駅を発車してゆくC61 20。第2先輪の丸穴ウエップ付車輪がよくわかるカット。'69.9.24 秋田 P:土方博生  
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土方さんによれば、「梅小路蒸気機関車館に保存されているC61 2においても、青森機関区に所属していた1968(昭和43)年9月1日現在で、C60 39やC61 30(この時点でまだ現役)のパーツを使っていたりで、相当数の転用があるのではと思われます」とのこと。ちなみに土方さんのアーカイブの中で確認できる当時の青森区のC61は、ウエップ付=16・20、プレート=2・6・18・19・24・28という分布、また、ウエップ付C60で確認できるのは、8・9・10の各機だったとのことです。

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JR貨物が老朽化が著しいDE10形の置き換え用として開発を進めている新型入換専用機関車(試作)の形式名とデザインが決定、本日プレス発表されました。
▲HD300‐901のデザイン。基本色は昼間の識別に視認性の高い「赤」(EF510形と同色)とし、前面端梁には警戒色である「黄色」と「黒色」の塗り分けが施される。車体にはハイブリッドをアピールするために「Hybrid」の表記が入れられる。   (JR貨物提供)
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新型入換専用機関車は、同社が一昨年より開発を進めてきた高性能電池技術を応用したハイブリッド方式を採用、試作機の形式名称・番号はHD300‐901となります。形式に冠された"H"は従来のカテゴリーにはない"ハイブリッド"のH、"300"は主電動機の種類(同期電動機)を示すという新しい形式区分方式です。番号の"901"はもちろん試作1号機を示しています。

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▲在来のDE10形との性能・諸元比較。  (JR貨物提供) 
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HD300‐901は環境にやさしいクリーンな機関車の開発をコンセプトとし、現行の入換機関車と比較して、排出ガス は30~40%以上、騒音レベルは10デシベル以上の低減を目標としているそうで、CO2排出量もエンジンの効率的運転と回生ブレーキの活用により大幅な低減が期待できます。なお、今回の開発の中核は、ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の双方の動力源を協調運転(ハイブリッドシステムと呼ぶ)するシステムで、国土交通省の鉄道技術開発費の補助を受けているそうです。
注目の901号機は3月末に落成が予定されています。

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中央線201系 愛されて30年。

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▲愛されて30年、紅白2色のマークを付けた201系が顔を揃えた。'10.2.7 三鷹 P:宮城浩志さん  (「今日の一枚」より) 
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ついにラスト2編成となりながらも健気に活躍を続ける中央線の201系(豊田車両センター)ですが、今月になって前面に「201系・愛されて30年」のヘッドシールが貼られて俄然注目を浴びています。

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▲信号機が入るためカメラをこれ以上左に振ることはできず、きれいなH4編成とH7編成の離合写真にはならなかった...残念!'10.2.7 西荻窪 P:小野雄一郎  
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中央線快速の代名詞でもあった201系は、国鉄初の電機子チョッパ制御電車として「省エネ電車」のキャッチフレーズのもと1979年(昭和54年)に試作編成(900番代)が誕生、翌々年には量産車の集中投入が開始されました。伝統のオレンジバーミリオンの車体と、電機子チョッパならではの制御音、そして前面に誇らしげに掲げられた「中央特快」の表示は、単なる通勤電車の範疇を超えて中央線そのもののアイデンティティーとして広く親しまれることになります。

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▲「中央線201系・愛されて30年」のヘッドシールデザイン。白地のものがH4編成、赤地のものがH7編成に貼られている。  (JR東日本八王子支社提供)
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コスト高な制御方式が逼迫した財政に苦しむ当時の国鉄にとって重荷となり、結局、中央線快速のほか、中央・総武緩行線、そして京阪神緩行線に1000輌あまりが投入されるにとどまりましたが、ある意味、その汎用性のなさがより一層"中央線の201"の存在を印象付けることになったとも言えましょう。

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▲H4編成には2月1日より、H7編成には2月3日から「201系・愛されて30年」のヘッドシールが貼られている。'10.2.2 吉祥寺(黄色線の内側より撮影) P:小野雄一郎  
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現在、豊田車両センターに在籍しているのはH4編成、H7編成。ともに6輌+4輌の10輌編成ですが、基本的に貫通編成として扱われており、E233系と共通運用が組まれています。このため出会える確率はかなり低く、最近では名残の201系をファインダーに捉えようと辛抱強く待つ方の姿が多く見られます。

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▲201系最初の試作編成(900番代)が三鷹電車区に投入された直後の姿。当時の電車区はお願いすると入れてくれた、おおらかな古きよき時代だった。P:古村 誠  
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そんなお名残ムードも後押ししてか、JR東日本八王子支社では "2010年2月01日"を「201系の日」とし、「中央線201系・愛されて30年」キャンペーンを3月31日(水)まで展開しています。
■「201系・愛されて30年」記念ヘッドシール表示電車の運転
H4編成、H7編成前面に「201系・愛されて30年」の記念ヘッドシールを表示。
運転期間:2010 年2月上旬~3月31日(予定)
運転区間:中央線東京~高尾・大月間および青梅線立川~青梅間
■「201系・愛されて30年」スタンプラリーの実施
中央線、青梅・五日市線の各駅のスタンプを集めると、素敵な記念品がもらえるスタンプ
ラリーを実施。
実施期間:2010年2月1日(月)~ 3月7日(日) ※詳しくは→こちら
このほかにも関連グッズの発売なども予定されているようですので、しばらく中央線の201系から目が離せない日々が続きそうです。

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地下鉄桜通線に6050形。

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▲完成した6050形の外観。先頭部は垂直方向に後退角を持たせた「くの字」とし、シャープな感じを出している。P:名古屋市交通局提供  
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桜通線野並・徳重間の延伸に対応するため、桜通線車輌を新造車輌としては16年ぶり、新型車輌としては開業後初めて導入すると名古屋市交通局が発表しました。

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▲簡易バケットタイプの座席が採用された客室内。車いすスペースも各車1ヶ所設置されている。P:名古屋市交通局提供

この6050形は可動式ホーム柵に対応した車輌で、以下のような特徴を備えています。
(1) 可動式ホーム柵に対応
・可動式ホーム柵に対応するための制御装置を装備。
(桜通線では、可動式ホーム柵を延伸区間の新駅に加え、23年度完了予定で既設駅においても整備予定)
(2) デザイン
・行先表示は、電光(LED)式の行先表示を採用。
・外観は、側面の扉、窓の配置及び正面非常扉の位置については、既存の6000形と同様としているが、先頭部分は差別化を図るため垂直方向に後退角を持たせた「くの字」とし、シャープな感じを出している。
・外観配色は、従来の車輌と同様、ステンレスの無塗装とし、側面窓上下には桜通線のラインカラーである赤色の帯を配し、既存の6000形との連続性を確保しつつ差別化を図るため白を抱き合わせたものとし、側面の扉にも帯を配している。
(3) バリアフリー化の推進
・車いすスペースを各車1ヶ所設置(従来の先頭車・最後尾車の2ヶ所を、各車輌に設置し、5箇所2.5倍へ)。
・車輌の床とホームとの段差を従来より20mm縮小。
・聴覚障害者等が車内外からドアの閉のタイミングを確認できるよう、乗降口上部にドア閉動作開始ランプを取付。
・シートは区分を明確にするため簡易バケットタイプとし、7人掛けには縦手すりを設置。
(4) 環境にやさしい車輌
最新の技術導入を行い、現状の6000形以上の高効率な機器を採用して電力使用量の削減を図っている。
(5) 安全性の向上
・火災対策のため客室にはより燃え難い材質や煙や有毒ガスの発生量が極めて少ない材質を使用。
・火災対策のため煙が連接した他の車輌への広がりを防ぐため、連結部には全て扉を設置。
・列車の速度、ブレーキ、自動列車制御装置の速度規制値、車輌の状態などを0.2秒ごとに記録する運転状況記録装置を装備。
(6) 利便性、快適性の向上
・各車輌にマイコン制御の空調(クーラー)を導入し、車内温度のほか、車外温度、湿度センサー、乗車率に合わせたきめ細かい制御を各車ごとに行なう。(従来は、室内温度センサーのみで設定。温度は28度設定。)

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▲6050系と在来6000系との比較。P:名古屋市交通局提供  
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編成は1編成・5輌組成で、定員は先頭車136人、中間車 147人(1編成の定員:713人)、購入価格は約8億7千万円(1編成)と発表されています。注目の営業開始は検査、試運転等を経て、平成22年7月上旬から予定されています。

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2月8日(月)より、NTT DoCoMoのiモード情報サービス「鉄道NAVI」がスタートいたします。このサービスはFOMA端末を使用した月額315円(税込)の有料コンテンツサービスで、鉄道ジオラマゲーム、お立ち台情報、車輌情報等を満載した、楽しく遊べる携帯サイトです。実はこの携帯サイトのコンテンツ構築には弊社が全面的に協力しており、サービス・インを前にそのコンテンツの数々をお知らせいたしましょう。

diorama02.jpg■鉄道ジオラマ
様々なパーツを組み合わせて遊べる簡易ジオラマ作成ゲーム。他のユーザーと疑似コミュニケーションもできます。ジオラマの車輌を運行するたびに、乗客数とメダルがたまってゆくソーシャルゲームで、獲得したメダル数や毎月1日にもらえるポイントを使って、車輌や鉄道関連建物などのアイテムを購入することができます。アイテムを購入したらジオラマに設置して、自分だけのオリジナルジオラマを製作できます。もちろん、他の人のジオラマを運行することができるとともに、他の人があなたのジオラマを運行してくれることもあります。
▲「鉄道ジオラマ」のイメージ。ストラクチャーや小物を増やしてオリジナルのジオラマを"育てる"ことが可能。

■お立ち台情報
「鉄道ホビダス」の「お立ち台通信」をデータベースとした、全国のベスト撮影地情報です。探したい路線名・駅名を入力することで、撮影地の情報を得ることができます。外出先でも簡単にチェックすることができます。

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▲「鉄道ジオラマ」のトップ画面(左)と「お立ち台情報」の表示画面(右)。

■車輌ハンドブック
弊社刊行『JR全車輌ハンドブック2009』を活用した車輌データベースです。キーワード検索で目的の車輌情報を得ることができます。初期段階では1,000車輌の文字情報となっていますが、順次車輌情報や画像も追加していく予定です。
■鉄道写真倶楽部
会員の方による鉄道写真投稿コーナーです。また、投稿された画像より私が「殿堂入り」画像を選び、コーナーの別枠内で「殿堂入り」画像を紹介いたしますので、奮ってご投稿をお願いします。
■車輌FLASH
保有ポイントを使用して、携帯待受用FLASH画像をダウンロードすることができます。待受用画像は毎月更新されます。
■BLOG
「鉄道ホビダス」オフィシャルブログから、この「編集長敬白」と「RMMスタッフブログ」がご覧いただけます。
■鉄道NEWS
「鉄道ホビダス」のコンテンツ、「最新鉄道情報」と「鉄道模型イベント情報」を携帯からご覧いただくことができます。

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▲NTT DoCoMoのiモード情報サービスをご利用の方はぜひ上のQRコードからお試しください。

このほかにも弊社の鉄道新刊情報も紹介していますので、是非会員登録してお楽しみください。なお、「鉄道ジオラマ」は無料の体験版も用意しておりますので、一度ご体験いただければ幸いです。なお、3月4日(木)からはau、SoftBankでもサービス開始を予定しております。

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C61 20 先輪振り替えの謎。

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先日の「C61 20の細部を見る」第4回で「今回の観察で判明したのが先台車第2軸の車輪の素性です。C59戦前型のものと思われる丸穴ウエップ付車輪ですが、打刻が読み取れ、C60 9のものであることが判りました。C60 9号機はC59 46号機をハドソン化改造したものですから、もともとはC59 46(1942年川崎製・1954年姫路二区廃車)の車輪ということになります。C60 9号機は"ヨン・サン・トオ"に際して1968(昭和43)年9月30日付けで盛岡機関区で廃車されており、はたまたC61 20はその翌年1969(昭和44)年9月12日に土崎工場を全検出場していますから、この際に振り替えられたものと思われます」と記しましたが、どうやらそれほど単純ではなさそうな事態となってまいりました。
▲土崎工場留置線で解体を待つC60 9。確かに第2先輪が丸穴ウエップ付車輪であることがわかる。'68.10 国鉄土崎工場特設留置線 P: 土方博生
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まずは土方博生さんからお送りいただいたお便りをご紹介いたしましょう。
「1月26日編集長敬白、C61 20の細部を見る(4)の第2先輪の件ですが、多少でも参考になればと思いご送付申し上げます。「よんさんとう」明けのC60 9の土崎工場留置写真です。これを見ても第1先輪はプレートですが、第2はウエップ付であることが解ります。C60、8及び10も同様になっております」。
1968(昭和43)年10月に撮影されたという土方さんの写真を拝見すると、1969(昭和44)年の土崎工場全検時に振り替えられたとする私の仮説が証明されたように思えますが、実はその後、意外な事実が判明したのです。

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▲1966(昭和41)年時点ですでに第2先輪が丸穴ウエップ付に振り替えられていることを示す写真。フロントデッキの手すりなど現状と異なるディテールにも注目。'66.8.6 盛岡 P:坂内定比古
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なんとこれより前、1966(昭和41)年時点で、20号機の第2先輪がウエップ付となっていることを示す"証拠写真"が出てきたのです。1966(昭和41)年8月に坂内定比古さんが盛岡で撮影されたもので、角度的にわかりにくいものの、拡大してみると明らかに第2先輪がウエップ付であることが知れます。さらにあらためて皆さんからお送りいただいた写真を調べてみると、ほかにもこの時期にすでに振り替えられていることを示す写真が数葉発見されました。

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▲そのバックビュー。仙台運転所時代の同機の後部前照灯はなぜかこのような低い位置に取り付けられていた。ちなみに15号機の同時期も同様であったことが写真で確認されている。'66.8.6 盛岡 P:坂内定比古
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さらに『国鉄時代』の記事(未掲載)の中では、仙台機関区OBの方から「昭和37~38年頃、C61 15が主動輪の軸受と先台車がひどい焼付きを起こし、長町に臨時修繕に入れたが、動輪軸箱はすぐに手配できたものの先台車はどうにもならず、ちょうど甲修繕で郡山工場に入場中のC61 20のものを回してもらい、20号機は廃車のC59のものを再利用した」との証言が出てきています。だとすると坂内さんがお撮りになった時点での第2先輪はC59のものなのか、ではなぜ「C60 9」の打刻が残されているのか、さらに土方さんがお撮りになった土崎工場のC60 9の第2先輪は...と、ますます謎は深まるばかりです。

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▲2月7日初電から使用開始となる石神井公園駅上りホーム。またとない晴天に恵まれた「施設見学会」は親子連れをはじめたいへんな賑わいとなった。'10.1.30 石神井公園
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連続立体交差事業を進めている西武鉄道池袋線の練馬高野台駅~石神井公園駅間の上り線工事が完成、2月7日(日曜日)初電から使用開始されることになりました。これを前に先週土曜日(1月30日)、完成目前の高架ホームと軌道を実際に"歩く"ことのできる「施設見学会」が行なわれました。

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▲10時のオープン当初から見学会は長蛇の列に...(左)。ふたたび立ち入ることのかなわない線路を歩けるとあって予想以上の来場者が詰め掛けた(右)。'10.1.30 石神井公園
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見学会は10時から。お誘いいただいたものの、当日午後は鉄ホビ・ヤードでの"ヤードセミナー"が予定されており、あまり時間的余裕がありません。ところが10時ちょっと過ぎに現着したにも関わらず、高架下の受付は長蛇の列。結局、高架ホーム上に上がれたのは一時間ほどたってからのことでした。

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▲池袋線連続立体交差事業の位置図。今回の事業区間は練馬高野台駅付近から大泉学園駅付近までの2.4㎞。 (事業概要パンフレットより)
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▲施工順序図。今後は下り線高架化、複線化と側道整備が進められる。  (事業概要パンフレットより)
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今回の事業は池袋線の練馬高野台駅付近(練馬区石神井町一丁目)から大泉学園駅付近(練馬区東大泉五丁目)までの約2.4㎞(うち複々線化約1.2㎞)について、道路と鉄道の連続立体交差化を行ない、あわせて側道を整備するもので、完成の暁には該当区間9箇所の踏切がなくなります。

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▲高架ホーム下り方から大泉学園方面を見る。'10.1.30 石神井公園
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▲練馬高野台方を見る(左)。右は今回採用された弾性バラスト軌道のアップ。レールは60㎏/mが使用されている。'10.1.30 石神井公園
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高架化される上り線ホームは延長210m、幅員5~10mで、エレベーター(22人乗り)1基、エスカレーター2基(上り・下り各1基)の設置をはじめとしてバリアフリー化が図られており、ホーム上には冷暖房を完備した待合室が設けられています。

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▲在来上りホームにすべり込んできた9000系準急池袋行き4306列車。このホームも2月6日終電をもって使われなくなる。'10.1.30 石神井公園
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今後、下り線の高架化、さらに複々線化と側道の整備が行なわれ、2014年度には一連の事業が完結する予定となっています。

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▲石神井公園駅上りホームというと思い浮かぶのがこの光景。秋の陽を浴びてE22の牽く上り貨物列車が待避している。武蔵野鉄道以来のホーム上屋に砂利積み卸し用の側線...ややあって、甲高いホイッスルを響かせて、古参の川崎造船製電機は池袋へと発車していった。'75.11.1 石神井公園
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▲FRP製の巨大な「SL館」建物の雪下ろしをするボランティアの皆さん。P:三菱大夕張鉄道保存会  (昨年の様子)

ちょうど一年前のこの季節にも皆さんにご協力をお願いいたしましたが、今年も来る2月14日(日)に北海道・夕張市の「石炭の歴史村・SL館」の、ボランティアによる雪下ろしツアーが実施されます(昨年の様子は→こちら)。

100204n01.jpgこれまでにも幾度となくその窮状をお伝えしてきた北海道・夕張市の「石炭の歴史村・SL館」ですが、同市の財政破綻により閉鎖されてから二度目の冬を迎えています。昨年9月5・6日のJR北海道の夕張応援号運行の際には、歓迎行事の一環として2日間にわたって館内が特別公開されたものの、その後は再び閉ざされ、今は夕張の深い雪に覆われてしまっています。ご承知のように「SL館」は建物そのものも老朽化してきており、指定管理者が撤退してしまった現在、ボランティアによる雪下ろしが必要不可欠となっております。
▲昼食時には「SL館」内部の見学も行なわれた。P:三菱大夕張鉄道保存会  (昨年の様子)
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昨年行なわれた"雪下ろしツアー"では、「SL館」の現状を憂いた多くの皆さんがボランティアに参加され、大過なく雪解けを迎えることができましたが、今年は昨年にも増して雪が多いようです。そこで、夕張市内で鉄道遺産の保存活動を展開している三菱大夕張鉄道保存会では、雪害による施設の損傷・倒壊を防止するため、今年も広く雪下ろしボランティアを募っています。

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▲「SL館」には夕張鉄道14号・三菱大夕張鉄道№4号をはじめ、夕張の石炭を運びヤマの人々の足となった貴重な車輌や、関連資料が多数保存されている。P:三菱大夕張鉄道保存会  (昨年の様子)

昨年と同様に、夕張鉄道(本社・夕張市)の協力によるバスツアー形式で、開催日は2月14日(日)。ツアーは札幌発着で、昼休みの休憩時間には「SL館」内部の見学も計画されているそうですので、ぜひお誘いあわせのうえご参加ください。

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▲参加者に配布予定の模擬乗車券の例。P:三菱大夕張鉄道保存会

実施日:2010年2月14日(日曜日)
行 程:[バス乗車箇所]札幌大通08:00→地下鉄美園→地下鉄白石→本通8→大谷地(タ) →新さっぽろ(タ) →(北翔札学院)→大麻駅南口→野幌駅南口→野幌バス(タ) →高砂駅→南幌ビューロ→栗山駅 →夕張(雪下ろし・昼食・温泉入浴)→札幌大通18:00頃帰着
参加費:昼食・温泉入浴・記念品付(模擬乗車券+α)で3.000円
昼食・休憩時にはSL館内部を開放予定(夕張市と協議中)
募集人員:40名
申し込み・問い合わせ先:夕鉄バス旅行センター 電話011-382-1101
参加応募締め切り:2月9日(締め切り後のキャンセル料は50%になりますのでご注意下さい)
※梯子、スノーダンプについては夕張市で用意いたします。
バスツアー案内こちら

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C61 20の細部を見る。(8)

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▲テンダ後部を見る。特徴的な舟底型テンダの非公式側水槽下には暖房管が引き通されている。今回の動態復活に際しては旧型客車7輌の蒸気暖房装置復元装備が発表されており、この暖房管が大活躍するはず。後右ステップに逆U字型に掛けられているのは客車への暖房ホース接手。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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引き続いて10-17S形テンダのディテールを見てゆきましょう。あらためて説明するまでもないでしょうが、テンダ形式の「10-17S」は石炭積載量(10t)と水槽容量(17?)を表し、末尾の「S」は自動給炭機(ストーカー)装備を示します。復活時には重油併燃装備となるものと思われますから、当然このテンダには重油タンクが埋め込まれることになり、自ずと形式も新たなものに変更されると想像されます。

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▲④位側テンダ下回り。舟底型テンダの場合はセンターに台枠鋳物が通り、そこに水槽底板が載るかたちとなっている。後部台枠鋳物には自動連結器胴受が組み付けられている。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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▲LT243形テンダ台車の前(左)後(右)横梁部を見る。ここに取り付けられていたATS車上子は取り外されている。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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▲台車側受部のアップ。制輪子吊りが見える。L2のチョーク表記が入れられているのは油ツボ。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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▲台車下側から見る。車軸上を台枠鋳物が貫通しているのが見てとれる。右写真に見えるブレーキ引き棒は手ブレーキ引き棒。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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▲コロ軸受部の内側。LT243形台車はローラーベアリングを用いたコロ軸受を用いている点が特徴。台枠と車輪のクリアランスが意外と開いている点に注目。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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8回にわたってC61 20号機のディテールを見てまいりましたが、如何だったでしょうか。全検時でも目にすることのできない、白日の下の臨場感ある細部は、モデラーの皆さんにとっても良い参考になったのではないでしょうか。現在、C61 20号機は大宮総合車両センターで分解の最中。そして、来年の今頃には、いよいよ火入れ式が執り行われているはずです。

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▲E6系量産先行車エクステリアイメージ。 (JR東日本提供)
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本日、JR東日本から新型高速新幹線E6系量産先行車の概要が発表となりましたので、さっそくお知らせすることにいたしましょう。

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▲E6系量産先行車の概要とE3系(こまち)との比較。 (JR東日本提供)
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JR東日本では、東北新幹線用のE5系と併結して320km/h で営業運転可能な秋田新幹線用の新型車輌の開発を進めておりましたが、その量産先行車(E6系)が本年7 月に落成する運びとなりました。

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▲E6系量産先行車の特徴。 (JR東日本提供)
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このE6系量産先行車は新幹線区間を320km/h で走行するために、E5系で導入されたロングノーズタイプ先頭形状をはじめ、ブレーキ装置や全車フルアクティブサスペンションなどを同系から踏襲し、さらに、在来線区間における急曲線等に対応する走行性能も備えたものとなっています。また、このE6系は、環境性能を確保し、バリアフリー設備を充実させるとともに、E3系の6輌編成と同じ定員を確保するため7輌編成となっている点も特筆されます。

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▲グリーン車客室イメージ。「穏やかな落ち着きに満ちた空間で、安らぎの旅を楽しんでいただけるような室内としました」とのこと。 (JR東日本提供)
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エクステリアデザインは微気圧波を低減する性能が生み出したフォルムに、気品と大胆さを併せ持つ塗色を施すべく、上部色「茜色(あかねいろ)」、車体色「飛雲(ひうん)ホワイト」、車体中央の色帯「アローシルバー」としています。またインテリアデザインは「ゆとり」「やさしさ」「あなたの」をキーワードに「丁寧な拵(こしら)えと誂(あつら)え」をコンセプトとしてデザインされています。

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▲普通車客室イメージ。「豊かに実った稲穂の中へ分け入る時の高揚感や自然の恵みを感じられる空間としました」とのこと。 (JR東日本提供)
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このE6系は2012 年度末に最高速度300km/h で営業運転を開始し、2013 年度末には最高速度320km/h で営業運転を開始する計画となっています。

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C61 20の細部を見る。(7)

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▲低床トレーラーに積載されたテンダの機炭間連結面を見る。ドローバーとストーカーの送り出し管が手にとるようにわかる。手前の管はブレーキ管。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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ボイラ回り、足回りとその細部を観察してまいりましたが、今回からはテンダに視点を移してそのディテールをみてゆくことにいたしましょう。まずは通常は絶対に目にすることのできない機炭間部からお目に掛けます。

IMGP3972.jpg ▲中間緩衝器取付座を正面から見る。コイルバネはすでに取り外されており、その当たり痕が見える。真下に位置するのが機炭間のドローバー、真上がストーカーのジョイント。左の3つの管は給水ポンプ、二子三方コック、注水器への取水管。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地

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▲船底を這うのは暖房管。この角度から見るとLT243形台車がかなりせり出してマウントされていることが実感できる。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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▲ドローバー部にさらに接近してそのディテールを見る。台車の横梁の構造もよくわかる。'10.1.19 華蔵寺公園遊園地
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