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2006年02月28日
KD70/秩父鉄道5000系

1968(昭和43)年の都営地下鉄6号線(現・三田線)開業時に就役した6000形電車の台車である。都営地下鉄の台車としては1号線(現・浅草線)用電車のKD38に続いて近畿車輌製だが、枕ばねはダイレクトマウントの空気ばねとなった。交通局形式はT-6を名乗る。
6000形は1999年までに三田線から引退したが、秩父鉄道、熊本電気鉄道、そして遠くインドネシアへも譲渡され、台車もそのまま使用されている。写真は秩父鉄道譲渡車(秩父鉄道5000系)のもの。
軸距:2200㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:円筒案内式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.1.28 武州荒木 高橋一嘉

写真:2005.8.14 白久-三峰口 山下修司
参考文献:『私鉄電車ガイドブック1』東京工業大学鉄道研究部(1978 誠文堂新光社)
2006.2.28作成
これまでに収録した秩父鉄道関連の台車
DT21 KD70(T-6)
投稿者 k-takahasi : 21:00
T‐6/秩父鉄道5000系

1968(昭和43)年の都営地下鉄6号線(現・三田線)開業時に就役した6000形電車の台車である。都営地下鉄の台車としては1号線(現・浅草線)用電車のT-1(メーカー形式KD38)に続いて近畿車輌製だが、枕ばねはダイレクトマウントの空気ばねとなった。メーカー形式はKD70を名乗る。
6000形は1999年までに三田線から引退したが、秩父鉄道、熊本電気鉄道、そして遠くインドネシアへも譲渡され、台車もそのまま使用されている。写真は秩父鉄道譲渡車(秩父鉄道5000系)のもの。
軸距:2200㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:円筒案内式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.1.28 武州荒木 高橋一嘉

写真:2005.8.14 白久-三峰口 山下修司
参考文献:『私鉄電車ガイドブック1』東京工業大学鉄道研究部(1978 誠文堂新光社)
2006.2.28作成
これまでに収録した秩父鉄道関連の台車
DT21 KD70(T-6)
投稿者 k-takahasi : 20:50
2006年02月25日
TS-316A/伊豆急行クモハ100形

1961(昭和36)年の伊豆急行開業時に登場した100系電車のM台車である。東急5000系のTS-301にベースに改良を加えたもので、下揺れ枕を省略したインダイレクトマウント構造のコイルばね台車だが、組み合わせられる駆動装置は5000系とは異なり平行カルダン方式を採用している。写真は両運転台車クモハ102のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1985.6.12 伊豆高原 RM

20m2扉クロスシートの両運転台車という高性能車としては類稀な様式で、100系の中でも特にファンの人気が高いクモハ100形。100系電車は2002年に営業線から姿を消したが、クモハ103が現在も入換車として健在である(写真は102)。
参考文献
『RMLIBRARY34 伊豆急100形~誕生からラストランへ~』
宮田道一・杉山裕治(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.2.25作成 2006.3.20更新
これまでに紹介した伊豆急行関連の台車
TS-827 TS-828
投稿者 k-takahasi : 21:17
2006年02月22日
TS-827 TS-828/伊豆急行2100系“リゾート21”

TS-827(M台車)

TS-828(T台車)
1985(昭和60)年に誕生した伊豆急行2100系“リゾート21”の台車である。車体内外ともに大胆なデザインで衝撃的なデビューを飾った2100系だが、台車は東急8000系ですでに実績のあった東急車輛製のTS-807系をベースとしたものが採用された。2100系はその後改良を重ねつつ1993年増備の5次車“アルファリゾート21”まで登場したが、台車形式に変更はない。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1985.7.8 伊豆高原 RM

東急車輛で完成、報道公開された誕生時の2100系1次車(左は当時、東急車輛の入換車だった元東急デワ3042)。この1次車は2006年3月19日のさよなら運転を最後に引退している。
写真:1985.6.24 東急車輛 RM
2006.2.22作成 2006.3.20更新
これまでに紹介した伊豆急行関連の台車
TS-316A TS-827 TS-828
投稿者 k-takahasi : 20:55
2006年02月19日
TR246T/JR東日本サロE230・231形

TR246T(サロE230-1061)
DT61/TR246は1992年登場の901系(後の209系)電車以来、JR東日本の通勤・近郊・一般型電車の多くで採用されている軸梁式のボルスタレス台車である。これまでに209系、701系、E217系、E501系、E127系、そしてE231系電車で採用されており、首都圏から東北地方まで、東日本の全域で見られる。
写真のTR246Tは湘南新宿ラインを中心に活躍するE231系電車の2階建てグリーン車(サロE231・230形)用の台車。牽引装置は1本リンク式。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押しとディスクブレーキの併用。現在のところ、DT61/TR246系で唯一ヨーダンパを装備する区分である。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸梁式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2005.11.22 籠原運輸区 RM(新)

サロE231‐1000番代 写真:2006.2.15 東鷲宮-栗橋 RM(K)
2006.2.18作成
投稿者 k-takahasi : 21:00
2006年02月15日
C-9/福井鉄道デキ11
福井鉄道の名物的存在、除雪用機関車デキ11が履いている鋳鋼製台車枠の台車。日本車輌が路面電車や小型の郊外電車用として製造したC形台車の一種である。
もともとは1933(昭和8)年、福井鉄道の前身である福武電気鉄道が福井市街地の軌道線を開業する際に新造した小型高床式ボギー車デハ21~24(後の福井鉄道モハ61~64)が履いていたもの。デキ11自体は1923(大正12)年梅鉢鉄工場製だが、この台車はモハ60形からモハ500・510形(昭和44年廃車)を経てデキ11に振り替えられたものとされている。
今春からLRVの運行を開始する福井鉄道の軌道線区間の歴史を見続けてきた台車である。
軸距:1500㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
写真:1995.9.13 福井新 高橋一嘉
参考文献:
『日車の車輌史 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(2000年 鉄道史資料保存会)
「私鉄車両めぐり90 福井鉄道〔下〕」酒井英夫
(『鉄道ピクトリアル№218』所収/1971年 電気車研究会)
2006.2.15作成
これまでに収録した福井鉄道関連の台車
C-9 FS363 FS363T
投稿者 k-takahasi : 21:23
2006年02月12日
ND-735 ND-735T/小田急電鉄50000形VSE
ND-735(M台車)

ND-735T(T台車)
2005年3月に就役した小田急電鉄のロマンスカー、50000形VSEの中間連接台車である。10000形HiSE以来、久々に復活した伝統の連接構造だが、台車は小田急ロマンスカーとしては初めての日本車輌製となった。中間台車は枕ばねの空気ばねを車体の重心に近い位置に配置する、連接車ならではの高位置空気ばね車体支持方式を採用。車体傾斜制御によって曲線通過時で最大2度車体を傾斜させて遠心力を打ち消す。さらに、台車そう舵制御も採用されており、これらによって車内の快適性と走行安定性のさらなる向上が図られた。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。配置は中間では編成中央の5・6号車間のみがT台車である。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:積層ゴム軸箱片支持式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2004.11.29 大野工場 RM

試運転時のVSE。通常はこのようにスカートに隠れている先頭台車はT台車で、形式はND-736T。展望室の室内空間確保のために車輪径が762mmに抑えられている。また、先頭車のヨーイングを抑制するためのフルアクティブ制振制御用ダンパを装備している。
小田急電鉄50000形VSE:RailMagazine260(2005年5月)号参照
2006.2.12作成
投稿者 k-takahasi : 21:05
2006年02月09日
FS564 FS064/北総鉄道7500形

FS564(M台車/7501-1)

FS064(T台車/7501-6)
2006年2月20日より営業運転を開始した北総鉄道の新型電車7500形の台車である。軸箱支持はモノリンク式、基礎ブレーキ装置はM、T台車ともにユニットブレーキによる踏面片押し。同系の台車が京成グループ標準車輌である京成電鉄3000形(FS564/064)、新京成電鉄N800系(FS564S/064S)でも採用されている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.2.9 北総車両基地 RM

2010年に予定される成田高速鉄道アクセス完成に期待が膨らむ北総鉄道の新型車7500形。“ゲンコツ電車”として知られる7000形電車の置き換え用として誕生したもので、2005年度に2編成、2006年度に1編成、合計3編成の導入が予定されている。
北総鉄道7500形:RailMagazine272号参照
2006.2.9作成 2006.3.20更新
投稿者 k-takahasi : 18:40
2006年02月06日
FS372A FS072/西武鉄道新2000系

FS372A(M台車)

FS072(T台車)
FS372/072は1969(昭和44)年就役の西武鉄道101系、5000系電車から採用された台車で、以後、1992年に6000系でボルスタレス台車が採用されるまで、長らく西武鉄道の標準的な台車であった。この間、新製車はもちろん、701系Tc車(当初は釣合梁式のTR11Aを装備)、401系(411系改造)、501系(701系改造)用としても製作されたほか、西武系の伊豆箱根鉄道3000系、5000系用として同系のFS372N/072Nも製作された。また、101系などの廃車発生品は4000系、9000系などに転用されている。基礎ブレーキ装置はM台車、T台車とも踏面両抱き。
FS372Aは回生制動のため複巻電動機を装架し、ギヤ比、軸受の仕様を変更した2000系、3000系用のM台車である。写真は1988(昭和63)年に登場した2000系増備車、通称新2000系のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1988.3.31 南入曽車両管理所 RM

登場時の新2000系。当初から先頭部へのスカート取り付けが考慮されていたものの、地上設備の関係からスカートを取り外した状態で運用が開始された。
参考文献:
「住友金属の台車27」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№479』所収/1987年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両6 西武鉄道』
飯島 巖 町田浩一 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.2.6作成
投稿者 k-takahasi : 21:00
2006年02月03日
TR213/樽見鉄道うすずみ1形

国鉄トキ25000形やホキ2500形などに採用された30~40t積み貨車用台車。写真は樽見鉄道の客車うすずみ1のもので、このようにTR213を履く客車は他に天竜浜名湖鉄道THT100・200形がある。いずれもトキ25000形を種車とした観光目的の車輌である。
軸距:1650mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱直結 枕ばね:コイルばね
写真:2004.1.25 北方真桑 高橋一嘉

うすずみ1・2は1989年に樽見鉄道が神海~樽見間を延伸開業する際に誕生した車輌。いわゆる“トロッコ列車”と通称される開放タイプの車体ではなく、大型窓を持つ密閉式パノラマタイプの車体を持つことが特徴であった。その名の通り<うすずみファンタジア号>として樽見駅近くに咲く薄墨桜の開花シーズンのみに運転されるという独特の運用形態であったが、2004年シーズンの運行を最後に引退となった(写真はうすずみ1)。
2006.2.3作成
投稿者 k-takahasi : 21:33