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岩泉線/押角─岩手大川

大自然の中を行く
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2005.5.6
鈴村淳一(東京都国立市)

【ガイド】超ローカル線として有名なJR岩泉線。沿線は大自然に囲まれ、四季折々の景色が素晴しく、昔ながらの集落も残っている。紹介するのは沿線最大の難所である押角峠を国道脇から手軽に俯瞰できる有名ポイントである。押角駅を発車して急勾配を上ってくる列車を遠望することができる。光線状態は終日逆光であるが、新緑や紅葉の時期は特に美しく、息を呑むほどである。新緑は例年GW後、紅葉は10月下旬が盛りとなる。しかし、谷が深いため日の短い紅葉の時期には、朝一番の岩泉行き683Dの通過時刻には列車は山かげに隠れてしまう。また、列車本数が一日3往復と極めて少ないため、列車での訪問は難しい。列車で訪問される方は、押角駅ホームからの駅撮りがおすすめ。683Dで宮古方面から来て押角で降りると、押角駅に進入する返しの684Dを順光で撮影することが出来る。
この場所のほかにも岩泉線には多くの俯瞰ポイントがあるが、沿線は本州でも有数の熊の生息地。山道に入る際は熊よけの鈴やラジオを持参し、単独行動はなるべく避けるなどの注意が必要だ。

【レンズ】200mm

【アクセス】押角駅下車、国道340号線を1.5kmほど岩手大川方面に行くと、雄鹿戸トンネルに入る手前の峠の頂上付近に駐車帯があり、押角駅方面を俯瞰できるが、列車本数が極めて少ないため、列車での訪問は難しい。車では盛岡市内、東北道盛岡南IC、盛岡ICから国道106号経由で岩泉線の分岐点、茂市まで約90分。さらに国道340号で押角まで約30分。レンタカーを借りる場合は、ニッポンレンタカー盛岡駅前店が24時間営業で便利である。

【国土地理院1/25,000地形図】和井内

【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。