鉄道ホビダス

J.G.BRILL No.の最近の記事

 
639:Brill79e改

639:Brill79e改
Brill79E改(雪3)
 前回の函館市電に続いて、今回は札幌市電のササラ電車の台車です。函館のものが21Eなのに対し、こちらは79E改を名乗りますが、「改」の字が表す通り原型に比べ大幅に改造されており、ばね類は軸ばねを残して撤去。軸箱はコロ軸化され、軸距は1524mmと路面電車のボギー台車並に短くなっています。
A broom car for snow removing of the Sapporo streetcar.
雪3号 2010.8.29 電車車両センター P:高橋一嘉

 ちなみに下の写真は鋼体化改造されずに廃車され、交通資料館に保存されている雪8号が履いている79E改。コロ軸化されておらず、軸箱、軸ばね周りに本来の79Eの面影が残っています。
639:Brill79E改
Brill79E改(雪8)

参考文献:『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部(1976年 誠文堂新光社)

2011.1.7作成

LINK これまでに収録した路面電車関連の台車

 
Brill21E 函館排3
Brill21E-1(排3号)

Brill21E 函館排4
Brill21E-1(排4号)
 函館の冬の風物詩、ササラ電車の台車です。2軸台車の代名詞、Brill21Eですが、端部の半楕円形の板バネ部分がどちらの面も左側のみブルーム式除雪装置取り付けのためにカットされています。また現在残っている2輌の台車をよく見比べてみると、排4号のものは比較的初期の製品と言われる軸ばねの間隔が狭いものであることが分かります。これは国内の現役21Eの中では、ブラッシュ製と云われる梅小路や明治村のN電のものを除けば唯一のものではないでしょうか。
A broom car for snow removing of the Hakodate streetcar.
来年8月の都営交通100周年を記念して東京での展示が発表されたササラ電車。函館へ譲渡されたのは昭和9年の函館大火後のことであるから、実に約75年ぶりの里帰りということになる。 2010.11.11 駒場車庫前 P:高橋一嘉

2010.12.21作成

これまでに収録した函館市電の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77A
これまでに収録した路面電車用台車

 
400:Brill21E-1
Brill21E-1(39)拡大可
軸距:6ft(1829mm) 車輪径:2ft7in(787mm) 軌間:4ft6in(1372mm)

 言わずと知れた単台車の代名詞、米国・J.G.Brill社の№21Eである。明治30年代から大正末期まで多数が輸入され、全国各地で使用された。また日車S形などこれを範とした国産台車も数多い。台車枠はブリル特有の鍛造仕上げ。事業用車や復元車などを中心に今なお現役のものが見られる。
 写真は除雪用のササラ電車をもとに復元された函館市電39号「箱館ハイカラ号」が履いているもので、「Brill21E-1」を名乗る。四隅の重ね板ばねに追加されたコイルばねはササラ電車時代から。また片面のみだが軸箱に今なおBrill社の社紋が見られるのは嬉しい。
Hakodate streetcar No. 39 [Hakodate-Haikara]. The 1993 reconstruction.
1993年に復元された39号。定期運行する2軸単車として貴重な存在である。 2008.6.8 駒場車庫 P:高橋一嘉

参考文献
「台車のすべて(1・3)」吉雄永春
(鉄道ピクトリアル№78・80所収/1958年 鉄道図書刊行会)
HISTORY OF THE J.G.BRILL COMPANY』Debra Brill
(2001年 Indiana University Press)
『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部・著(1976年 誠文堂新光社)

LINK
これまでに収録した函館市交通局の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77A
これまでに収録した路面電車関連の台車

2008.6.25作成

 
351:Brill27GE1
Brill27GE1(デト11) 写真:2008.1.26 大和川検車区(我孫子道) 伊藤真悟

 明治から大正のはじめにかけて黎明期の電気鉄道で用いられた米・J.G.Brill社製の台車。台車枠はブリル社独自の鍛造製。南海鉄道電化時(明治40年)の電1形をはじめ、京浜、東京市電、九軌(後の西鉄北九州線)など、27E1とともにインターバンや市街電車で使用されたが、大正に入ってしばらくすると27MCBや76E、77Eなどに移行した。現在、日本国内では長崎電気軌道の動態保存車168号(もと九軌1系)が在籍車輌としては唯一と思われる。
 写真は阪堺電気軌道デト11が履いているもので1台車2個モータに改造されている。市街電車用で軸距は4フィートと短い。阪堺電軌では明治44年開業時の電車に27GE1を採用している。
軸距:1220mm 車輪径:857mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね

Electric freight train 11 of Hankai Tramway.
2008.2.7作成

参考文献
「台車のすべて(4~6)」吉雄永春
(鉄道ピクトリアル№81~83所収/1958年 鉄道図書刊行会)
HISTORY OF THE J.G.BRILL COMPANY』Debra Brill
(2001年 Indiana University Press)
『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部・著(1976年 誠文堂新光社)

LINK
これまでに収録した路面電車用の台車
これまでに収録した南海電鉄・阪堺電軌関連の台車

Brill77E / 広島電鉄900形

 
339:Brill77E
Brill77E(907) 写真:2007.11.17 八丁堀 高橋一嘉

 大阪市電1001形(大正9年登場)をはじめ、路面電車や小型電車で多数使用された台車。同時期のBrill76Eに比べ軸距が長く、モーターは内掛け(76Eは外掛け)。米国J.G.BRILL社により製造・輸入されたものがオリジナルだが、特に大阪市電ではその終焉まで数多く使用され、901形(昭和10年登場)など建造の際に国内メーカーの手により製造されたものもある。76E、77Eの外観上の特徴である重ね板ばねの上に組み合わされたコイルばねは当初ブリル社の特許であった。
 写真は広島電鉄900形(もと大阪市電2601形)が履いているもの。
軸距:1626mm(5ft6in) 車輪径:660mm(26in) 軌間:1435mm(4ft8in1/2)
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね

Hiroshima Electric Railway 900 type.Former Osaka streetcar.
2008.1.1作成

参考文献
「台車のすべて(6)」吉雄永春(『鉄道ピクトリアル№83』所収/1958年 鉄道図書刊行会)
HISTORY OF THE J.G.BRILL COMPANY』Debra Brill
(2001年 Indiana University Press)
復刻版 私鉄の車両3 広島電鉄』飯島 巖 青野邦明 荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング)

LINK
これまでに収録した広島電鉄関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車
これまでに収録した大阪市交通局関連の台車
Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020

 
262:Brill27E1
Brill27E1 写真:2006.7.26 寝屋川車両工場 高間恒雄

 明治末期に輸入され京阪、阪急(当時は箕面有馬電鉄)、南海など関西の私鉄を中心に使用された米国J.G.BRILL社製の台車。路面電車を中心に重用されたブリル27GE1、27GE2が枕ばねの重ね板ばねを線路方向に配置していたのに対し、こちらは重ね板ばねを枕木方向に配し、比較的高出力の主電動機を内がけで装架する郊外電車、都市間連絡電車向きのもので、軸距も長い。
 写真は京阪電気鉄道寝屋川車両工場の構内入換車(旧京津線72号)が履いているもの。京阪では1910(明治43)年の開業時に用意された1形電車でこの台車を採用しており、戦後になってからも大津線用電車や電動貨車などで長く使用されていた。京阪の歴史を見続けてきた台車である。
軸距:1829mm(6ft) 車輪径:838mm(33in) 軌間:1435mm(4ft8in1/2)
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね

A switcher of Keihan Electric Railway Neyagawa factory(Former No.72)
2007.5.24作成

参考文献
『京阪車輌竣功図集(戦前編・戦後編~S40)』(1989年 レイルロード
「台車のすべて(5・6)」吉雄永春(『鉄道ピクトリアル№82・83』所収/1958年 鉄道図書刊行会)

LINK
これまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.