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ND-507D / 遠州鉄道モハ30形

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ND-507D(モハ27)
軸箱支持:円筒案内式 枕ばね:トーションバー
遠州鉄道モハ30形のうち、1967(昭和42)年に製作された遠州鉄道モハ30以降、28・27・26が履く台車。日本車輌製。駆動方式は吊り掛け式。
日車の台車形式のうち、500番代はスイス・SIG社との技術提携により製作されたトーションバー台車の区分。枕ばねにコイルばねや板ばねに代わってトーションバー(ねじり棒ばね)を用いたもので、その嚆矢は1958(昭和33)年に登場した遠州鉄道モハ31が履いたND-501である。トーションバー台車は名鉄3700系や国鉄ナロ10形でも試用されたが、国内で本格導入されたのは広島電鉄と遠州鉄道のみであった。
ND‐507系は遠州鉄道向けの量産形式で、試作のND‐501がトーションバー4本だったのに対し507系は2本。1960(昭和35)年製のモハ32から採用されたもので、以後、増備改良により派生形式が生じており、ND‐507Dはその一つ。
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遠鉄におけるトーションバー台車装備車最後の1輌となったモハ27。編成を組むクハ89はトーションバー台車ではなく空気ばね台車(ND‐306AT)を履いている。 P:高橋一嘉

2015.1.28作成

参考文献:
『日車の車輌史 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(2000年 鉄道史資料保存会)
「遠州鉄道」外山勝彦
(『鉄道ピクトリアル』652号所収 1998年 電気車研究会)

台車のさくいん
メーカーによる形式 鉄道事業者による形式
遠州鉄道関連の台車
ND-507D ND‐306 ND‐306T

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