鉄道ホビダス

Brill77E / 広島電鉄900形

 
339:Brill77E
Brill77E(907) 写真:2007.11.17 八丁堀 高橋一嘉

 大阪市電1001形(大正9年登場)をはじめ、路面電車や小型電車で多数使用された台車。同時期のBrill76Eに比べ軸距が長く、モーターは内掛け(76Eは外掛け)。米国J.G.BRILL社により製造・輸入されたものがオリジナルだが、特に大阪市電ではその終焉まで数多く使用され、901形(昭和10年登場)など建造の際に国内メーカーの手により製造されたものもある。76E、77Eの外観上の特徴である重ね板ばねの上に組み合わされたコイルばねは当初ブリル社の特許であった。
 写真は広島電鉄900形(もと大阪市電2601形)が履いているもの。
軸距:1626mm(5ft6in) 車輪径:660mm(26in) 軌間:1435mm(4ft8in1/2)
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね

Hiroshima Electric Railway 900 type.Former Osaka streetcar.
2008.1.1作成

参考文献
「台車のすべて(6)」吉雄永春(『鉄道ピクトリアル№83』所収/1958年 鉄道図書刊行会)
HISTORY OF THE J.G.BRILL COMPANY』Debra Brill
(2001年 Indiana University Press)
復刻版 私鉄の車両3 広島電鉄』飯島 巖 青野邦明 荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング)

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Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020

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