鉄道ホビダス

ことでん 7/31で旧型車の定期運用終了

 315号
ついに定期運用が終了した高松琴平電鉄の旧型電車。この3000形はひと足先に引退した30形Mc車と同じ阪神881形由来の川車製Baldwin78-25AAを履いている。
写真:2007.7.22 瓦町 名取紀之

 現在発売中のRailMagazineでも詳しくご紹介しています高松琴平電気鉄道の旧型車動向ですが、8月6日に予定されていた1300形(もと京急1000形後期車)の営業開始が当初の予定より繰り上がり、その結果、長尾線での旧型車の定期運用も7月31日朝方の増結運用をもって終了しました。
 長らく電車博物館と呼ばれてきた「ことでん」ですが、これで念願の全線完全冷房化を果たしたことになり、吊掛駆動・非冷房の旧型電車は動態保存車と事業用車を残すのみとなりました。
 また、同時に、日本の鉄道から昔ながらの釣合梁を持つ台車を履いた電車の定期運用も消滅したものと思われます(→追記参照)。先日のBrill27MCBの終焉に続き、日本の台車の歴史においても、一つの時代が終わったと言えるのかもしれません。
 なお、長尾線の運用終了に伴い引退する3000形315号のさよなら運転は8月11・12日に予定されています。詳しくはことでんホームページをご覧ください。 2007.8.1作成

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これまでに収録した高松琴平電気鉄道の台車

2007.10.31追記
釣合梁を持つ台車を履いた電車の運用という点では銚子電鉄がまだ現役でした。もと営団2000形のデハ1000形とともに、日車D-16を履くもと伊予鉄のデハ801号も運用に就いています。

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