N-DT283HX/JR北海道ハイブリッド車体傾斜システム (国鉄・JR形式)
「振り子」+「車体傾斜」……JR北海道が3月8日に発表した「ハイブリッド車体傾斜システム」の試験台車、N-DT283HXである。キハ281・283系の曲線ガイド式振子機構と、キハ201・261系の空気バネによる車体傾斜機構と組み合わせたもので、振り子6°+車体傾斜2°の傾斜角8°として、従来の振り子車では120km/hで通過していた曲線区間を140km/hで通過できるようになるとのこと。キハ283系の履くN-DT283と同様に自己操舵機構も備わる。車輪径はN-DT283の810㎜より一回り小さく760㎜となっている。
初めて振り子機構を実用化した381系電車の誕生から33年目に登場したこの新システム、今回の試験ではキハ282-2007が履いているが、実用化の暁にはどのような車輌が北の大地を駆けることになるのだろうか。
写真:2006.3.23 札幌運転所 奥野和弘
2006.4.27作成
※ハイブリッド車体傾斜システムの試験については5月20日発売のRailMagazine274号でも紹介の予定です。
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