信濃路台車めぐり3/長電2000系 (台車日和)
長野に来たからにはやはり長野電鉄のロマンスカー2000系を見なければなりません。2000系のうち1957(昭和32)年登場のA・B編成と1959(昭和34)年増備のC編成は下の写真のM台車:NA-4P/T台車:NA-4を、また1964(昭和39)年増備のD編成はM台車:NA-315/T台車:NA-315Tを採用しました。しかし、A編成は営団3000系の発生品のFS510に振り替えられ、またB編成が引退となった結果、現存する3編成はそれぞれ別形式を履いています。

NA-4P(M台車)
日車製NA-4系台車は京王デハ2700形(1953年)から採用された日本車輌初のプレス鋼鈑溶接組立の軽量台車です。NA-4Pはカルダン駆動のもので、長電2000系のほか、富山地方鉄道モハ14770形(1955年)、モハ14780形(1956年)、秩父鉄道300系(1959年)に採用されました。また、気動車用のNA-4Dも常総筑波鉄道キハ42002(1954年)、キハ48000形(1957年)で採用されましたが、現在ではそのほとんどが姿を消しています(写真は引退前のB編成モハ2003のもの)。

NA-4(T台車)
NA-4系台車のオリジナルは、軸箱上の「釣合テコ」から軸ばねを天秤状に釣り下げるゲルリッツ式に近似の方式を採っていたそうですが、現在はご覧の通り軸ばねを下から受ける一般的なウイングばねに改造されています。

湯田中を発車する引退前のB編成。スイッチバック式の構内も過去のものとなりました。
写真2005.6.19/2005.11.20 高橋一嘉
2005.12.27作成 2006.10.5更新
参考文献:
『日車の車輌史 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(2000年 鉄道史資料保存会)
『2000系ロマンスカー説明書』長野電鉄株式会社
これまでに紹介した長野電鉄関連の台車へのリンク
長野電鉄2000系ミニ・ディテールファイル
このweb上のすべての画像は個人でお楽しみになる以外の使用はできません。

湯田中駅の改札口。なかなか粋です。