鉄道ホビダス

2009年8月アーカイブ

国鉄の図面番号の附け方

先日、友人から聞かれたので一寸調べて見ました。

明治~大正期は統一された図番はなく、唯一基本となる図面だけが「基xx図」として管理されていたみたい。

大正6年~14年は、所謂イロハニ図

大正14年にお馴染みの「VD・・」が制定されたようです。
工作ではなく、資材局が音頭を取ったのが意外ですね。
本来、図面は調達の際に使うものなので、当たり前といえばその通りですが・・・

以下に貨車に関する部分を抜粋しておきましょう。
番台分けが興味深いですね。
なお文章は読みやすく意訳してあります。

■車両に関する図面整理内規
 大正14年11月28日 公報通報 (改 昭和7年8月25日公報通報)

 資材局における車両に関する図面整理の内規を左の通り定めたり。
 なお各鉄道局における車両に関する図面整理に対し、図面番号の混交を防ぐ上において相互の利益と認められる左記事項につき、各々各鉄道局の同意を得たり。

 【記】
1.資材局の図面番号を有する図面に対し、新たに鉄道局所定の番号を附するは任意なるも、本省関係文書・局達その他一般に周知せしむべき文書に記載する場合には、資材局の図面番号によること。

2.鉄道局作成図面の整理方法として当局の整理内規を準用するときは、図面番号の頭に作成箇所を表すべき文字を冠すること。

 大正6年5月31日公報通報欄記載の同内規はこれを廃止する。

◆資材局における車両に関する図面整理内規

●第1条
 車両に関する図面は、本内規によって整理すること。

●第2条
 図面には図面番号を附けること。

●第3条
 図面番号は符号及び番号からなる。

●第4条
 図面番号の符号は車種及紙面の大きさにより、左の通りとする。
 但し、紙面の大きさは昭和6年12月達950号「紙の仕上寸法A列(日本標準規格第92号と同じ)」による。

車種      A列0番 A列1番 A列2番 A列3番 A列4番
車両共通   AA    AB    AC    AD    AE
蒸気機関車 (省略)
電気車    (省略)
客貨車    VA    VB    VC    VD    VE
自動車    (省略)

●第5条
 図面番号の番号は4位以上の数字からなる。
 第1の数字は車両部品により左の通りとする。

 第1の数字  A              L     E    V    D
  0       -             (省略) (省略) 組立  (省略)
  1       牽引力及び列車抵抗            客車車体
  2       線路と車両の関係              貨車車体
  3       バネ                      台車台車
  4       制動機部分品                走行部
  5       車両連結装置                -
  7       共通部分品                  補助機及附属装置
  8       -                        特殊客貨車
  9       雑                        雑

 第2の数字は紙面の大さにより左の通りとする。
   A列0番   0
   A列1番   1,2
   A列2番   3,4,5
   A列3番   6,7,8
   A列4晩   9

 第3以下の数字は各種別内において最小数から順次進むこと。
 例えば罐に関する図面でA列2番のものは1300から1599に至り、その次は13000から順次15999に至る。

●第6条
 既製図面を他種の車両に転用するときは、その図面番号の末尾に最初以外の車種別符号(第4条に規定)を附けること。

●第7条
 基本図面には図面番号の末尾にZなる符号を付けること。
 但し、その符号は図面番号ではなく、ただ取扱いの便宜のための符号である。
 例えばAD4725及びLC6475Eが基本となる場合は、各々AD4725Z及びLC6475EZとなる。

●第8条以下略

情けないことにブログの使い方が判らず、大分間が空いてしまいました。
いい年のおぢさんなので、エディタでHTMLを打っている方が簡単です・・・

閑話休題、拙著「国鉄コンテナのすべて」ですが、ご覧頂きましたでしょうか。
当初は3冊構成で計画していたのですが、最終的に2冊に圧縮したため、掲載した写真や図も中途半端になってしまいました。このため判り難い部分もあるかと思いますが何卒ご容赦下さい。

なお、コンテナ個数変遷表は下巻にまとめて掲載します。ご安心下さい。

さて、第一回は表紙写真のおまけ解説です。
本書のようなカタログ本だと表紙は色見本ページとしての役割もあります。C12形は屋根開閉形なので、模型とかで屋根が開いた状態で作る方もいるでしょう。そんなわけで室内塗色の判る写真を掲載しました。
扉の内側で立っている棒状のものはC12形独特の「荷ずれ防止金具」で、積荷を積んだ後は倒して左右を結合し、内側からの衝撃で扉が開かないようにします。フォークで持ち上げた際、金庫とかが扉を破って飛び出してきたら大事ですからね(笑)
また床面はネイラブル・スチール・フロアと称する釘打ち可能な鋼材を使っていますが、表紙でもチラッと見える白線部分は、床下に梁があるため釘を打ってはいけない範囲を表示したものです。23ページに掲載した写真33を見るとフォークポケットの上には幅広の白線があるのが判りますね。

ワキ改造の荷物車

ワキ1形を荷物車に改造する図面です。

TB01023.jpg

ブレーキ装置はK弁のままですね。A弁とK弁を混用すると、階段緩めの際、K弁は全緩めになってしまいますが、両数が少なければOKだったのでしょうか。

前回紹介したUH1-65の次ロットですが・・・

TB00059.jpg

なんと取り出し口は側面にあったのです!
(実はUH1-65もこの構造と同じ)

住友のPP用コンテナは結構数が多く、
第一ロット 15~34
第二ロット 56~65 このうち62~65は二個現存で、建前上は143~146に改番
第三ロット 133~142
 となっています。

簡易暖房車の図面

今回は趣向を変えて、ヨ7000・・・おっとヌ1000形の図面です。

TB01022.jpg

ワフ25000形改造車の図面で、新製車のものは別にあります。
屋根に3ある給水口がたらいのようになっているが珍しいですね。機関車用の給水口を使えるようにするためでしょうか。
図番はVC04325です。

ホッパコンテナの二個目は、住友の青いコンテナです。

TB00058.jpg

国鉄コンテナのH12形式で導入された「ゴム袋膨張式」のコンテナで、積荷を取り卸す時は、コンテナの中にある袋に空気を入れて膨らませ、積荷を押し出します。
積荷はポリプロピレンペレットで、UH20系のご先祖様と言ったところでしょうか。

ワムフの臭気抜

ワムフ図面の続きです。

TB01021.jpg

見ればなんだか判りますよね(笑)。

貨車の図面でこれが出てくるとは思いませんでしたが・・
天板にある25mmの穴ふたつが、取り付け穴ですね。
図番はVC130595です。

今回はドライカーゴ用の最も基本的なコンテナをご紹介しましょう。

TB00057.jpg

所有者は日本通運、製造は昭和49年東急で、扉配置は片妻一方開き式でした。
総重量は12.3トンと限界ぎりぎりに設定されているので、正味10トンの積載が可能です。
撮影場所は汐留貨物駅で、まだ新品同様の頃にキャッチしたものです。

ワムフの便所・洗面所

今回はいままでと雰囲気の異なる図面です。

TB01020.jpg

貨車で便所を持つ車両は少ないのですが、これはその一例。
便器とかは客車用と同じなのでしょうか?

もともと大判の青焼き図面をファン仲間でマイクロ化し、デジタルで出力した紙コピーをまたまたスキャンしてデジタル化したと言う、有為転変を経た図面ですので、図番は擦れて読めず・・・ 残念であります。

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