鉄道ホビダス

2009年6月アーカイブ

「昔のコンテナ写真」もなんだかんだで33回を迎えました・・
27回で取上げたUT1-331の解説で、「ポンプユニットはUT3形から改造の際に追加されたと思われる」と書きましたが、UT3時代の写真を探し出したら、しっかりポンプが付いていました(汗)。

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・・と言う訳で、「UT3時代からポンプユニットが付いていた」と訂正します。
積荷は重クロム酸ソーダ液でした。

臨時三等車の図面

今回の図面は、ワキ1形有蓋車を臨時三等車に改造する図面です。

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戦時作成の図面かと思ったら、作図は昭和20年11月26日・・・
戦争中は椅子を付ける余裕がなかったと言うことかしら。

私有5トンコンテナは、その長さで1種と2種に分けられていることをご存知ですか?
コキ5500形時代に作られた長さ3,240mmのものが1種、コキ50000形と一緒に出現した12フィート(3,658mm)のものが2種で、後者の方が約40cm長くなっています。
タンクコンテナの場合は一般に積荷比重が高く、その容積よりも荷重により制限されたため、有蓋や冷蔵コンテナが2種になってからも、づ~っと1種サイズで製作されてきました。

ところが、ごく一部に例外があり、ここで紹介したコンテナがその一つです。
低比重の塩ビ粉末を輸送するためタンク体が大きくなり、2種規格で作られた訳ですね。

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またこのコンテナは、私有コンテナメーカーとしては珍しい三菱で製作されています。

昔むかしの米タン標記

最近話題の「JP-8」と書いてある米タン標記を見る機会がありました。

貨車ファンの皆さんは先刻ご存知だと思うのですが、白地の四角で縦に数本の黄色い線が入っている標記です。黄色線の本数は油種を示していると言われていましたので、この際調べてみました。

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昭和29年7月作成の古い図面ですが、
一本は「AVGAS」、二本は「MOGAS」、そして問題の三本は「JETFUEL」 ・・・なあ~んだ。
おまけで四本は「DIESEL」、五本は「NSFO」、でした。

なお、現在の標記サイズはNATO規格が元なのだそうです。
ミリタリーに詳しい方は調べてみては如何でしょうか。

日本石油のパラフィンワックス輸送用のタンクコンテナは、「昔の私有コンテナから(8)」でUT1-291を紹介しましたが、これはそのご先祖様です。

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塗り分けがずいぶん派手ですね。実所有者は日石輸送で、写真では見えない側の鏡板にマークが標記されています。タンク受台は、まだ低い設計の時代で、脚部にはクレーン吊り金具が装備されていました。

S4710富士重工製で、一ロット一個でした。ちなみにUT1-291は292との2個ロットでS4910富士重工製、形式はTC5-60でした。

貨車ファンの皆さんは「日本の貨車」をお買い求めになりましたよね。

この中に戦前の広軌新幹線計画の貨車としてワキが出ていたと思うのですが、実はトキも図面があったのですが、ページ数の都合でボツ。

・・と言う訳でお見せしましょう。

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大柄で、なかなかスマートな貨車となっています。
我国では戦前の一時期、無蓋車を全鋼製にすることが流行しましたが、ト・トム・トラまでで、全鋼製のトキは実現しませんでした。そんな訳で一種のミッシングリンクと言うことにもなりますね。

図面に詳しい方は、「華中鉄道トキ60000形を長くしたみたい」と思われるかもしれませんが、図番はこちらの方が少し若いです。ちなみに「日本の貨車」所載のワキはVC03027でした。

これが有名な「ミルクコンテナ」です。丸くて可愛いコンテナですね。

タンク体は富士重工が得意としたダブルウオール形で、普通鋼製の外タンクとステンレス鋼製の内タンクの間隙には、断熱性能の高いウレタンフォームが充填されています。

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所有者は全農で、所有者の意向で1000番台に区分されたようですが、一体何個あったのかは謎のままです。公式には50個の筈なのですが、小生は1015までしか見たことがありません。

これも「コンテナ999の謎」のひとつかも(笑)

なお牛乳用の同じ構造で、所有者の異なるものが平番にあります。またEVA用のコンテナにも同構造のものがありますね。むしろこちらが有名かも。

今度は華中鉄道のワキです。
なんとなく、国鉄ワキ1形を短くしてずんぐりさせたように見えますね。
荷重は30トンです。

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図番の末尾には「K」が付いています。

今回は楕円筒型のコンテナです。

塗料メーカーのカシューのコンテナで積荷はカルダノール。危険物輸送用で、国鉄T12形の私有版と言った所でしょうか。昭和47年東急製で145と146の2個がありました。形式はLS50BS、製番はS-1443と1444です。

越谷貨物の名物で、撮影当時は梅田に運用されていました。最近はどうしているのかな?

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タンク受台が後天的改造で強化されているのが判りますね。

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