鉄道ホビダス

鉄道模型コンテスト2015、開催中!

RMMスタッフブログをご覧の皆様、こんにちは。鉄道ホビダス商品開発担当です。本日と明日の2日間、東京ビッグサイトにて、恒例の「鉄道模型コンテスト」が開催中で、担当は本日初日に視察に行ってまいりましたので、その模様をダイジェストにてお伝えしたいと思います。

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このイベントは高校生鉄道モデラーにとってはすっかり「甲子園」的存在となった「全国高等学校鉄道模型コンテスト」を核として、その他にも各種コンテストを同時に開催しているもの。JAMコンベンションの一部門であった「高校生コンテスト」が独立して開催されるようになって4年目、イベントとしての認知度もすっかり向上し、出場校の数は増える一方で今年は145校がエントリーしたそうです。また、メーカーやショップの出展も増える一方で、アトラクションも充実。「入場料を払ってでも見に行く価値が十分にあるイベント」に育っていると思います。

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そして今年は特別に、本イベントをスタート時からメインでバックアップしていたKATO=関水金属が日本最初のNゲージを発売してから50周年というのを記念し、記録・記憶すべき初期製品(KATOに限らず、ヨーロッパメーカーによるエポックな製品や、伝説のソニー・マイクロトレーンなども含む)の展示や、KATO 50周年の技術的エポックをTMS誌への広告で辿るパネル展示、さらに本日だけの開催でしたが、コレクター代表である大田治彦さん(RMM連載『紀元前N世紀』筆者)による講演、それにKATO初期製品の設計・製造を担当したOBの方らによるトークイベントまで開催されました。

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▲KATO Nゲージ50周年記念トークイベントの模様。写真左から大田治彦さん、弊社名取編集局長、関水金属前・現相談役のお二人。

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▲大田さんの貴重なコレクションからの展示で、同社最初の電機となったEF70のバリエーション各種。カプラーや動力装置の違いの他、ラインナップ拡充を図る中での苦肉の策であった「青塗り」仕様や、対米輸出仕様のペンシルバニア鉄道仕様まで。

メインである高校生コンテストの方は、本日は審査・投票日でありまだ順位は発表されておりません。従って、担当の目に付いた・印象に残ったものをランダムにご紹介します(全部を回り切れていないので、見落としも多々あるかと思います...)。

毎年見ていてちょっと不思議に思うのが、なぜか人気が集中して「モチーフが被る」という現象が発生すること。今年は「東京駅丸の内駅舎」が当たり年で、まあ昨年が100周年でしたから当然と言えば当然ですが、それでも限られたスペースへこの巨大な駅舎を取り込む方法論については各校なりのアイデアが盛り込まれ、いい意味で競い合う関係になっていて清々しく感じました。

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▲目黒学院中学・高等学校鉄道研究部の作品は、復元なって話題の現行仕様ではなく、敢えて戦災後、長くそのままであった「角屋根・2階建て」仕様。本線は地下鉄丸ノ内線を当てています。

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▲立正大学附属立正中学高等学校鉄道研究部の作品では、背後とサイドに鏡を配置して、半分しかない駅舎の巨大感を視覚的に補っています。やはり本線は地下鉄で、しかもカーブで通しています。

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▲芝浦工業大学中学高等学校鉄道研究部の作品では、北口~南口までを、アンダースケールながら全部モジュール上に載せてみました。本線は地上で、なんと駅舎を「トンネル」として内部を通過します!

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▲市川中学校・高等学校鉄道研究部の作品は北口付近がモチーフ。本線は地下4階の横須賀・総武線ホームを当てており、実物では地上の線路と地下の線路で角度が違うため、地上部分を斜めに配置しています。

また昨今、実物の世界では日本の鉄道車輌がアジア各国で第二の活躍をしていることもあってか、アジア諸国の情景を再現したものも複数見られました。高校生の年代から海外に目を向けることは絶対に有用ですよね。しかし使えるストラクチャーなど皆無なのが実情で、そこもやはりアイデアと根気・若さで乗り切る様が頼もしいものです。

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▲立教池袋中学校・高等学校鉄道研究同好会の作品は、日本の気動車が近年多数譲渡されているミャンマーの情景。鉄道敷地内で屋台のバザールが開かれているところなど、アジアらしい情景が再現されています。

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▲毎回海外の情景をモチーフとする上位常連校、灘中学校・灘高等学校鉄道研究部では、タイの水上市場を再現。数多くの小舟と、それに積まれた色とりどりの積荷が目を引きます。

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▲日本工業大学駒場中学・高等学校鉄道研究愛好会の作品は、日本から多数の電車が譲渡されているインドネシア・ジャカルタの風景。バックに見える電車はディスプレイ用で、架線からライト用電気を取り込む遊びも盛り込まれています。

密かに担当が楽しみにしているのが「荒唐無稽系」。あり得ない情景、あるいは「既に鉄道である必要ないじゃないの...」というくらいのものが見られるのも本コンテストならではでしょう。真剣な悪ふざけも、若さの特権なのです。

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▲えーとこれは何かと言いますと、宇宙へ行くための「軌道エレベーター」なのだそうです。本日午後まではタテに展示されていたので、本当に天に向けて屹立しておりましたが、夕方に他のモジュールと接続するため普通にヨコに置かれ、電車が走れるようになりました(!)。実はこの写真はヨコで撮ったものを無理やりタテで見ているものです。奈良学園登美ヶ丘中学校高等学校交通研究部の作品。

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▲ある回転寿司チェーンで模型列車がお寿司を運んでくるのにインスパイアされ、本線を回転寿司のレーンに見立て、ジョーク消しゴムで出ているお寿司を配置したもの。タッチパネル式の注文マシンや、やたらに凝っている装置・什器の再現が見ものでした。法政大学第二中・高等学校鉄道研究部の作品。

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▲常連女子高のひとつである、白梅学園清修中高一貫部鉄道模型デザイン班の作品。映画『マジックアワー』の劇中の街を奥側に作り込み、線路を挟んで舞台の緞帳、木目床を再現。観客が劇場でステージの中を覗いている感覚になるのを狙いました。

最後に、真面目にレベルが高いな、と感じたものを数点。まずは獨協中学・高等学校鉄道研究部による大阪・新世界の商店街とそのランドマークである通天閣のモジュール。巨大タワー類は本コンテストでは人気のモチーフで、通天閣自体も何度か出品されていると思いましたが、ここまでカッチリ出来ているものは初めて見たような気がします。

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▲おなじみ「日立製作所」の電照広告も、アクリル板で美しく再現されています。室内への多数の人形配置にもご注目。

次に共立女子高等学校地理歴史部による渓谷のモジュール。秩父鉄道沿線などがモチーフのようですが、ひとつのモチーフに引きずられずに複数のモチーフを「広重の浮世絵を参考に」重層的に配置したとのこと。本ブログでは写真1点だけの掲載なのでそのすごさは伝わらないと思いますが、ぜひ実物を見ていただきたいと思いました。

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▲赤いアーチ橋の向こうには、たなびく無数の鯉のぼり。部員が丹精込めて一つ一つ手作りしたものです。

最後に、楽しく取材していた担当のアタマにガツンと一撃を食らわせたのが、埼玉県立浦和高等学校鉄道研究科による、広島の原爆ドーム周辺をモチーフとしたもの。折しも今年は原爆投下および終戦から70年の節目の年。このモジュールは、原爆直後の情景と現代の情景を巧みに組木細工のように組み合わせ、核兵器の非人道性と、それでも都市を復興させた人間への信頼、そんなものを高校生諸君が深く考えて製作したのであろうと、感じ入りました。純然たる趣味人がモチーフとするものではなく、教育性を含んだ趣旨のイベントだからこそ見られたものでありましょう。

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▲手前の瓦礫部分が、原爆投下直後のエリア、そして斜線で区切られたエリアが現代。現代と過去は地つづきである、というメッセージ性を感じました。

「鉄道模型コンテスト」は明日89日(日)も開催されます、ご都合のつく方は、ぜひ会場まで足をお運びください。弊社ネコ・パブリッシングのブースでは各種雑誌の販売の他、アンケートにご回答いただけた方に見本誌を無料で配布しております!

■鉄道模型コンテスト2015(2日目)
日時:2015年8月9日()
    10:00
17:00(入場は16:00まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西3ホール

入場料:大人:一日1,000
      
高校生以下:無料
※中高生は学生証を提示のこと。
※小学生以下は保護者同伴のこと。

詳しくはhttp://www.moraco.jp/こちら

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