鉄道ホビダス

2010年5月アーカイブ

こんにちは、副編まるはねです。さて、発売が予定より3日ほど遅れてしまいましたが、本日5月31日より『鉄道名車モデル&プロフィール』シリーズの第2弾、『EF65 0&500番代』が書店様店頭に並んでおります。

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この『鉄道名車~』シリーズは、名車と呼ばれる人気形式について、1冊1形式で焦点を絞り、豊富な実物解説&写真、そして楽しいモデル記事で構成するもの。昨年12月に発刊した『EF58』がお蔭様で好評を賜りましたので、早速の第2弾となった次第です。

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「EF65 0・500番代 誕生・歩み・そして現在」より。

EF65と言えば平坦線用直流電機の決定版的存在で、貨物列車からブルートレインまで長年、幅広く活躍してきました。とはいえ1965年の誕生以来既に45年を経て、相当多数の廃車も発生。特にかつてブルトレ牽引機として東奔西走の活躍をしてきた500番代については、JR東日本に所属する501号機ただ1輌を除いて事実上全廃となっています。0番代についても既に関東地区で見ることはできず、JR貨物岡山機関区に所属の数輌がわずかに現役を張っているのみです。こうした節目の時期にこの機関車を取り上げて、その足跡を明らかにしようというのが本書の大きな目論見と言えましょう。

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「EF65 535 STORY」より。

誌面構成としては、まず「EF65 0・500番代 誕生・歩み・そして現在」という記事で、形式としてのあらましをおさらい。この記事は、製造次によって異なる細部外観なども詳細に解説しており、模型製作の上でも非常に役に立ちます。後年の改造や現在に至るまでの運用の変化などもコンパクトに解説。実はこの記事は1991年のレイル・マガジン98・99号の特集記事から加筆改題の上で収録したもので、末尾2ページ半分の第7章はこの機会に書き下ろしていただきました。時を経ても実用的なアーカイブ的記事に、必要十分なアップデートを行なったカタチ。また写真はほとんどが新規収録となっています。

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「乗務日誌の回想記」より。 

そしてブルトレブーム世代には涙なくしては見られない(!?)目玉再録記事が「最後の特急機EF65P Pの時代」。まさに東京発のブルトレ牽引機として過酷な運用に就いていた時代の同機を振り返るもので、全25輌のP型の全盛期の姿が蘇ります。538号機、539号機のP型化改造前(それぞれ元80号機、81号機)のわずか1年ほどの貴重な一般型時代の姿も見られます。なお、本記事は2003年のレイル・マガジン233号より写真も含めての完全再録となっております。

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「EF65 0&500番代 169輌履歴一覧」より。注目機は写真を多めに収録。 

さらに「EF58」で好評だった全ナンバー履歴一覧は今回も全169輌を完全にフォロー。それぞれのナンバーが活き活きとブルトレや貨物、ジョイフルトレインなどを牽いた姿が見られます。また誕生から最期までの異動の履歴も明らかとなります。大多数の写真は、「EF58」の時と同様、山口貴巧さんのご協力により掲載しました。山口さんはEF58のついでに撮られていたと謙遜されますが、169輌中の実に160輌をカバーされていました。今のデジカメと違い、銀塩フィルムの時代は「普通な」EF65に貴重なコマ数を費やすのを嫌った方も多い中、今となっては大変貴重な記録になったと言えるでしょう。

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「朱色のプッシャー・EF67 100番代を徹底改造で製作!」より。この記事はNゲージだが、16番でも同機のモデルが登場。 

時事的な話題として、2008年3月に現役を退き、その後高崎機関区にて大切に保留車として保管されている535号機の記事があります。形態・塗装が最期まで全盛期のまま維持されていたことでファンからも人気を集めたカマですが、現場職員の方の思い入れも大変篤いようで、先日の大宮総合車両センターでの公開時にも容色に衰えは見られませんでした。この記事がきっかけとなって、永久保存への道が開ければこんなに嬉しいことはないのですが.....。

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「EF65 0&500番代 MODEL CATALOG(2000~2010)」より。

さてRM MODELS編集部が担当する別冊ですので、当然のように模型記事が豊富に含まれます。特に今回は16番に加えNゲージの作例が大挙登場。なにしろNゲージの世界では近年になってKATO、TOMIXから完全新規でEF65が登場しており、ちょうど改造作品などが出揃ってきたタイミングということもあったようで、質量ともに非常にレベルが高いワンメイク作品集になっているかと思います。16番はKATO製プラ製品改造作品がメインですが、天賞堂ブラス完成品に手を入れた13mm作品もあり、しかもこれは当時機関助士として実際に乗務されていた方の手によるものですので味わいもひとしお。その模様を振り返るエッセイも必読の「よい話」です。

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巻末折込付録は三つ折サイズ。手描き時代の図面を味わっていただければ。

そして巻末には前回同様、故常味真一さんによるOスケール精密図面、「EF65 501」を折込付録として収録。これは恐らく未露出のまま死蔵されていたと思われ、今回皆さんにお披露目することができ、常味さんを偲ぶ意味でも意義のあることだったと、個人的には思っています。オマケとして、1:80、1:87、1:150、1:220の4種のスケールでも印刷してありますので、模型製作でも参考になさってください。

●A4変形国際判(RMMと同じ)・全148ページ+折込付録
●定価:1,950円(税込)
●ホビダスで本書を購入する!

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RM MODELS 179号の特集は、『モデルで楽しむ〈能登〉〈北陸〉』です。

 今月の目玉記事は、表紙にもなっている489系〈能登〉。先日KATOからズバリの製品が発売になったばかりですが、ここでは定期列車としては最終日の上り列車に充当された、H02編成の特定ナンバーとして細部に至るまで加工を施した作例をご覧に入れます。作例担当は、先月号のツルピカ500系と同じくNAGAEアートプロダクションの長江啓一郎さん。製品はH01編成がプロトタイプで、これをH02編成にするには意外に加工点が多いのですが、今回はこのH02編成の実車写真もしっかり掲載しています。
また個室寝台の多い14系〈北陸〉の編成もNゲージで再現するほか、〈能登〉〈北陸〉各列車の歴史を振り返り、編成の変遷をモデルとイラストで紹介します。


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▲489系〈能登〉に運用された金沢車両センターH02編成の両側面を先頭から最後尾まで紹介。模型作り、ディテールアップの資料にはもってこいです。

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▲14系寝台〈北陸〉の編成両側も機関車から最後尾までを紹介。個室寝台の多かった〈北陸〉では、その特異な窓配置の観察や各種標記の資料にどうぞ。


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▲8連化された〈こだま〉用500系を2人のモデラーが競作。KATOベース、TOMIXベースの2つの作例を紹介します。

ちょっと異色の記事として、500系の現在の姿、8連化された〈こだま〉用V編成を、2人のモデラーが競作したという記事があります。先月の特集内での500系作例が〈のぞみ〉用としての姿だったので、それとは対照的な位置づけにある作例と言えそうです。今回は一人がKATOベース、もう一人がTOMIXベースでの製作となっており、種車の確保具合によってどちらの場合でも参考になる仕組み。「リアルタイム」な姿がお好き、という方には必見の記事となっています。


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▲3回目になる「トレイン・トレイン」コラボレーション企画の新性能国鉄型直流電気機関車改造競作は今回が最終回。コラボレーション企画第2弾の募集告知もあります。

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▲阪急の中津~十三間の三複線の淀川鉄橋を再現したNゲージクラブ「Maroon's(マルーンズ)」の作品。

今回、第二特集的なボリュームを占めているのが、阪急専門のNゲージクラブ「Maroon's(マルーンズ)」さんによるモジュール及び車輌作品の発表記事。先月号では京阪100周年を記念した記事を掲載しましたが、実は阪急も同じく100周年ということで、RMMはしばらく「関西私鉄キャンペーン」ということで集中的に記事を掲載していきたいと思っております。さて、今回の目玉のモジュールはNゲージのメリットを活かし、中津~十三間の三複線区間をスケール感たっぷりに再現したというもの。昨年夏の阪急百貨店でのイベントで大きな反響を集めたものです。特に今回の記事では写真に工夫を凝らし、従来あまり見たことがない実感・迫力が感じられるものになっていると思います。


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▲「関西Nゲージクラブ合同運転会」のレポートを今号を含め2号に分けて紹介します。

 関西方面のNゲージクラブ各団体が兵庫県立総合体育館にて2日間に渡って行なわれる合同運転会が今年も開催されました。誌面では参加メンバーの新作・力作を車輌、ジオラマ・レイアウトと織り交ぜて紹介します。
 


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▲前号に続くエムズコレクション製「駅本屋1号」キットを用いたセクション製作記。宮下流の地鉄の駅の作り方を紹介します。

宮下洋一さん設計・監修の「駅本屋1号」キットを用いたセクション製作記事、第2回の今回は、そのメイキングをご紹介しています。
情景の基礎となる地面の高さの変化・調整に板材を用いる「積み木方式」が宮下流。簡単に地表面の高低差を得ることができるこの方式、興味深いです。
また、駅本屋やホームと線路の位置寸法の解説などもあり、基本情報として参考になるかと思います。
詳しくは誌面をご覧ください。
次号にて完成披露グラフを掲載し、完結となります。お楽しみに!


最後に、一つお詫びがございます。今回自社広告で5月28日発売と告知しております新刊『鉄道名車モデル&プロフィール EF65 0&500番代』ですが、諸般の事情により5月31日発売に変更となっております。本誌については改めてブログでも紹介させていただきますが、まずは発売日について、お詫びの上で訂正させていただきます。何卒よろしくお願いします。


RMM179号は本日5月21日発売です。全国の書店、模型店などでお求めください。
また、鉄道ホビダスによる通販も承りますのでどうぞご利用ください。

FS107の使いみち

こんばんは、編集部アルバイトの甘木です。
RMM179号の発売も近づいてきましたが、今日はひとつ先月発売のRMM178号からの話題を。NEW MODEL欄でクロスポイント製品をご紹介した、FS107形台車です。

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▲FS107形台車。鋳鋼製の側枠、枕バネや軸箱上に重ね板バネを持つどっしりした外観。

正にゴールデンウィークに突入しようとする4月28日、新しい鉄道模型&レンタルレイアウトショップがオープンしたのをご存知でしょうか?


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場所は横浜、市営地下鉄センター南駅徒歩1分、アクセス抜群です。
店内は、KATO・TOMIXのNゲージ製品を中心とした商品展開の、センスのよいショップも素敵なのですが、なんといっても巨大なNゲージのレンタルレイアウトに視線が行ってしまいます!


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約10m×4mサイズの巨大レイアウトには、同時に10人までが運転可能(一部工事中あり)で、路線により新幹線16輌対応のホームや根府川を思わせる大鉄橋があったり、貨物ヤードやターンテーブルがあったりと、その全て路線に特徴が与えられる予定です。残念ながら、シーナリーの大部分は未完成となっており、これから急ピッチで製作されるとのことです。


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そして、おそらく日本初と思われる、レンタルレイアウトの地下鉄路線も建設予定で、現在のレイアウトのベースが2重になっており、その下段の一部が、日本初の地下鉄レンタルレイアウトとなります。地上線も地下鉄も、すべての勾配は4%以下になるよう設計されていますので、勾配に注意することなく、ゆったりと運転できるのは、嬉しい配慮ですね。


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△これが地下鉄建設予定地。レイアウト中央の空間を挟んだ、向かい側の席から運転できる予定です。


そして嬉しいお知らせです。シーナリーが完成するまでの期間(夏くらい?)、レンタルレイアウトの料金が全線半額となっています!もっとも低料金の路線では一時間250円から利用できます。
ぜひ、問い合わせてみてはいかがでしょう?


...rail&train models レトモ
〒224-0032 
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央2-1
オズマークセンター南2F
TEL:045-532-6024
ホームページはコチラ

ブログ読者の皆さん、こんばんは、(まき)です。
今日は車輌ディテールファンの皆さんに好評の書籍「鉄道車輌ディテール・ファイル」に関するご案内を2点お届けします。

まず1点目。WEBページオープンのお知らせから。
先のゴールデンウィーク前から準備していた「鉄道車輌ディテール・ファイル」の各号紹介ページを鉄道ホビダス内に設けました。

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鉄ホビTOPページの左下に{DF 鉄道車輌ディテール・ファイル」というバナーがありますので、一度覗いてみてください。
http://rail.hobidas.com/df/ ←ココからも飛べます。
6月上旬発売予定の最新第11号の予告も掲載しています。

そして2点目。現在の最新号第10号「1灯ライトのEF60」が発売となりました。
ゴールデンウィークの関係で印刷所からの搬入がいつもより10日くらい後になり、ご案内が遅れました。

上記紹介ページに表紙画像、内容紹介を載せておりますので、併せてご覧ください。

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こんにちは、副編まるはねです。今日まで超大型連休だったという方もいらっしゃるかもしれませんね。お天気もよく、一年で最も気持ちの良い季節を楽しみたいものです。

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さて、5月1日より、埼玉県さいたま市浦和区にあるお蕎麦屋さん「沢畔」さんにて、EF58などの写真撮影や模型製作で有名な山口貴巧さんによる写真展が開催されていますので、ご案内いたしましょう。

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エントランスには山口さんの挨拶文と、一番思い入れのの深い61号機の特大パネル。

沢畔さんではこれまでも単なる食の空間でなく、様々な文化展示をされてきたそうですが、実はご主人の瀬川さんが山口さんとは中学以来のご友人ということで、今回の写真展となったそうです。

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店内の至るところに写真パネルが展示されている。

5~7月のロングランで、月替わりにて展示を入れ替える予定。現在展示中の5月の出し物は山口さんの真骨頂である「電気機関車EF58」。小学5年生の時以来、その魅力に取り付かれて全国的に追いかけまくり、全172輌中の実に166輌をフィルム上に焼き付けてきました。その中から、山口さんの特に思い入れの深いカットを20点近く大判に引き伸ばし、落ち着いたムードある店内にセンス良くレイアウトしたのが今回の写真展。それぞれのパネルには山口さんによる一言コメントも添えられ、鉄道に興味のないお客様にも見てもらえるような展示になっています。

今後の予定は、6月に「電気機関車EF65」、7月は趣向を変えて「機関車モデル 16番とHO1067 ファインスケールの世界」となっています。

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おすすめメニューのせいろ蕎麦(左)と蕎麦がき。他に、鴨せいろやなめこおろし蕎麦が人気とか。温かいお蕎麦もあります。

ところでこちらのお蕎麦屋さん、さすが山口さんのご友人ということでやはりこだわり方が尋常ではありません。キャッチフレーズは「酒もひといろ つまみも質素 でも(だから)蕎麦は旨い」だそうです。ランチタイムを除くと天ぷらもなく、ひたすら蕎麦のうまさを味わっていただくという趣向。駅からは若干距離がある立地ですが、それだけにこだわりの蕎麦ファンには知る人ぞ知るというお店なのかと思います。陽気の良い季節ですから、散歩がてら旨い蕎麦を味わい、ゴハチの素敵な写真展をゆっくり眺めるのも良いのではないでしょうか。

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右から山口貴巧さん、奥様、息子さん、沢畔ご店主の瀬川さん、お店スタッフの大石さん。

●蕎麦司 沢畔
埼玉県さいたま市浦和区仲町4-10-13
TEL 048-837-8723
※浦和駅西口より徒歩15分、さいたま市役所駐車場出口前
開催時間(営業時間) 11:30~14:00 17:30~20:00
写真展協賛 (株)井門コーポレーション、(株)ネコ・パブリッシング
お店のHPはコチラ!
ご店主のブログ「そば屋がんばれ!個人店主」はコチラ!

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山口さんのEF58の写真と言えば、好評発売中の『鉄道名車モデル&プロフィール EF58』でも多数掲載しております。実車ファン・模型ファンどちらでも楽しめる一冊です。沢畔さんでも期間中は販売していただいていますので、お立ち寄りの際はぜひご一読を。

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『鉄道名車モデル&プロフィール EF58』はホビダスでもご購入できます→こちらへ!

店内写真:山口貴巧

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先日、関西Nゲージ合同運転会の取材に行く途中大阪の街に立ち寄りました。昨年関西圏の交通地図を塗り変えた、阪神なんば線や京阪中之島線の開業。そんな新規開業線に乗りながら向かったのが南海電鉄の汐見橋駅です。

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▲頭端式のプラットホームへと続く駅出入口。電車は日中30分おきに発着する。

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▲昨年開業した阪神なんば線桜川駅は汐見橋駅のほぼ直下、出入口も隣に接するものの駅名は汐見橋駅より東寄りに以前からあった大阪市営地下鉄千日前線の桜川駅と同一とした。


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▲時代を感じさせる駅舎内部には昭和30年代の南海の路線網を案内する「観光案内図」が。

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▲左隅には「この地図は昭和30年代のもので・・・」と言う断りが。

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▲現在では使われなくなり掲示板に塞がれてしまった出札窓口。

この汐見橋駅は同駅から岸里玉出までを結ぶ、南海電鉄の通称汐見橋線の始発駅です。本来は南海高野線の一部で、現在も名目上は高野線の起点となっています。しかし、1985年の南海本線の大阪市内連続立体化で、岸里玉出を境に高野線と線路は分断され、南海本線との回送用の連絡線を残し、運行は完全に独立したものとなって現在に至ります。
現在のたたずまいは高野山への玄関口というよりもローカル線の終着駅のような雰囲気なのです。

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▲高速道路やビルなど、都会の建造物に埋もれてしまいそうなプラットホーム。



▲岸里玉出との間を結ぶ30分おきの電車。車輌は2200系、通称「角ズーム」現在は専ら支線区の主。

 汐見橋駅がターミナルとしての機能を失ったのは、高野線の前進、高野鉄道が南海鉄道と合併したことによります。1925年、岸里(現在の岸里玉出)に高野線から南海本線難波方面への連絡線を設置、このときに高野線のほとんどの列車が大阪中心部に近かった南海難波発着に変更され、それによって汐見橋駅の玄関口としての機能は失われたと言えます。
 現在の駅舎は戦後に建てられたもので、その完成時点にはこの駅のターミナルとしての機能はなく、戦前から名実ともに南海各線の玄関口として機能していた難波と比べると、駅舎の作りはあまりにも質素。しかし、駅舎の内部や隅にはかつて南海の2大幹線の一方の玄関口であったことを示すように、大きな観光路線図や趣のある出札窓口が今も残り、この駅の過去を物語っています。

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▲通称汐見橋線の沿線は下町風情の残る住宅や小さな工場が密集する町並みを走る、どこか長閑な路線。将来新線の開通でこの路線も幹線に戻れる日が来るのだろうか。


将来この汐見橋駅を含め汐見橋線をルートの一部に組み込んだ通称「なにわ筋線」構想があります。これは大阪市を南北に縦断する「なにわ筋・新なにわ筋」の地下を通り大阪のキタとミナミ結ぶ鉄道線の構想なのです。現段階では南海難波へ接続させる意見もあり、必ずしも汐見橋につなぐとも限りませんが、もしもこの路線が開通すれば、阪神西大阪線がなんば線に発展し幹線になったように、汐見橋線も幹線へ返り咲く日が来るのでしょうか。

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