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2008年12月28日

TOMIXから、待ってましたコキ106! 〔実物のわだい〕

こんにちは、副編まるはねです。今日は11月28日付けブログに続き、モデラー/ライターの熊岡正之さんに、コンテナ車に関するディープな話題を語っていただきます。メインテーマは、先日TOMIXより16番で新発売となった、コキ106形についてです。それでは熊岡さん、よろしくお願いします!(全ての写真はクリックすると拡大されます)


P:青柳 明(RMM)

今月発売号のRM MODELS162号のNEW MODEL SPECIALに製品の紹介をさせていただきましたが、まだまだ書きたいことはたくさんありました。そこで今回はこのコーナーをお借りして記事では紹介できなかった実物について写真を交えてご紹介させていただきたいと思います。誌面とと併せてご覧くだされば幸いです。

■コキ106について
コキ106は、本格的な海上コンテナ対応車として1997(平成9)年から10年間に渡り、1,162輌も製造されたコンテナ積載貨車です(ちなみにエンドウやKATOで製品化されているコキ104は元私有車5000番代と瀬野八自動解放用10000番代を含んで2,948輌)。TOMIXから発売されたのは当初、405番まで採用されていたブルー塗装と、識別のためにグレー塗装になった406番以降(近年、ブルーもほとんどグレーに塗り替えられた)の2種類。ところで、この2種の塗装、模型でははっきりと違うのはあたり前なのですが、実物は汚れてくるとどっちの色なのか見分けが付かないことがよくありました。
以下に示す画像は21番で、どう見てもグレーに見えますが、実はブルー色が汚れや退色などによって一見、グレーのように見えてしまっているのです。撮影時、肉眼ではグレーと信じ、パソコン画面で拡大して見て始めてブルーと気づいた・・・という次第でした。


コキ106-21。2005.9.23 札幌貨物ターミナル

ところでコキ106は10年間にも渡る増備にもかかわらず、ほとんど外観上の差が見られませんでした。唯一の違いは、増備途中から写真に示すような手ブレーキをかけた時に表示板が横に突き出す「緊解表示装置」が取り付けられたことくらいでしょうか。


突放禁止の白文字の左隣が「緊解表示装置」。コキ106-1058。2008.6.3 札幌貨物ターミナル 

当然、TOMIXのコキ106は前期型でこの装置は付いておらず、説明書には600番までと書かれていますが、私が見た限りでは、製造ロットも加味して555番以降に「緊解表示装置」が取り付けられたと考えています。となるとTOMIX製品には554番までを付番するのが良いようです。参考までに「緊解表示装置」の付いた555番の実車写真も掲げておきます。また同説明書では、当初からグレー色となった405と406は避けるように書かれていますが、これは同車落成時に車軸端に滑走検知器が取り付けられていたためで、現在は取り外されているようです。


コキ106-555。前の写真とは反対サイドのため、形式・ナンバーの右側に「緊解表示装置」が見える。 2005.9.23 札幌貨物ターミナル

またコキ106は、根岸~陸前山王などの海上コンテナ列車(20輌編成)や一部列車の末端区間の単編成などを除けば、そのほとんどがコキ104をはじめとする他の100系コンテナ車と併結されています。まだ16番の海上コンテナやISO規格のタンクコンテナ類が製品化されていない現状では、エンドウやKATOのコキ104と併結して楽しむのがお勧めです。

・どうしても欲しいパーツ
今回製品化された20フィートコンテナなどの大型コンテナ積載時には、12フィート用の緊締装置は不要となり、その緊締装置を車体手前に270度回転させていますが、この状態の緊締装置をパーツとして、どこかのメーカーに発売していただければ嬉しいのですが・・。結構目立ちますので…。


車体外側に270度回転させ、車体側面と平行となった12フィート用の緊締装置は良く目立つ。ちょうど緊締装置の底面(接地面)が見えるような状態となっている。コキ106-780。2006.9.1 大宮駅

 
■19Gコンテナについて
19Gコンテナは、片側面と片妻面に扉を持つ、現在も19Dとと共に増備が続けられているJR貨物主力コンテナのひとつです。実物ではKATOが模型化した19Dが25,810個に対して19Gは10,694個と半分以下ですが、模型的には、側面・妻面と4面とも顔が違うので載せ方によって色々と楽しめるのが魅力です(いずれも個数は20年3月18日現在、2008貨物時刻表より)。また、実物は最初からスローガン文字ステッカーが貼られていますが、製造時期により3種あり、TOMIXではご丁寧に3種とも製品化しているの驚きです。また、若番号の中には更新を受けて更新塗装となったものも見かけるようになってきたので、ぜひとも模型で再現したいところです(実物写真は前回の熊岡の投稿ブログ参照)。


初期のスローガン文字。 2008.5.17 富士


中期のスローガン文字。エコマークステッカーはまだ貼られていない頃。 2004.9.4 富士


後期のスローガン文字。 2008.6.4 苫小牧貨物


19Gの扉の無い側の側面と妻面で、全く別モノに見えてしまう。ただ、ほぼ同形態の19F(4隅に船舶積込み用の隅金具がない)には扉の無い側面に大きく分けて4種のバリエーションがあるが、19Gには変化がないのが残念。 2005.9.4 富士


こちらはモデルの19G。ここに写っている15個はすべて番号違い。販売は3個セットなので、5種類あるということになる。パッケージには窓があいているので番号をよく確認して購入すると良い。またスローガンの文字は3種あるが、実物の比率からしてか、15個中10個は後期タイプの文字なので注意したい。P:RMM


とりあえず、扉ロック装置やフォークリフト抜き差し位置などに黄色のラッカーで色差しを行ってみたが、ほぼ単色のコンテナが引き立ってきた。この後、ウェザリングを施す予定。ちなみに今回の製品は、凸凹したディテールのあるコンテナ表面にもかかわらず、ほとんどカスレが見られないロゴマークや帯などの印刷技術には驚かされる。

■30Aコンテナ
北海道から大阪ならびに東京方面に運転されたワキ5000による紙輸送列車をコンテナ列車(コキ50000)に置き換えるために登場した20フィートコンテナです(現在では一部線区で紙輸送以外でも使用)。TOMIXでは色違いで3種もラインナップされていて嬉しい限りですが、黒・赤のツートンカラーのものは、実物でも数か少なく(28個)、製品でもブルー塗装のコキ106のみでの販売となっています。


左側の赤いコンテナはいわゆる赤色(208~)の30A-299。写真のように後期のものには左端の社名が大きな文字で「JR貨物」と書かれ、19Gのようなスローガンステッカーも貼られている。中央は青色だが製品化されたものではなく、1~9の試作タイプで扉にリブがあるのが特徴。右端は数の少ない黒・赤塗装(180~207)。 2005.9.24 北広島


いろいろと写真を探したが、私が撮影した中で唯一コキ106に搭載されていた30A。中央は30Aでも1000番代の1047番で、反対サイドには扉のない「側面片扉・妻面片扉」のもの。製品のものとは異なる。両隣は製品にある青塗装(10~179)のもの。ちなみに青塗装のものは最近では見かける機会が少しずつ減ってきているようだ。 2005.11.28 北広島


手前の2個が数の少ない黒・赤ツートン(180~207)の30A。その奥の赤塗装の211番と比べて右上の大きなJRFマークが一回り大きくなっているのがおわかりいただけるだろうか?残念ながらモデルでは赤塗装と同じ小さなものになっている。 2005.4.29 苫小牧貨物

■今後のTOMIXに期待!
今後の予定としてコキ50000系が発表されていますが、こちらは国鉄ならびにJR貨物とも両方に楽しめるコンテナ貨車として期待しています。また、コンテナそのものについてもラインナップの拡大を予告するなど目が離せません。12フィート級では良く見かけるJRの通風コンテナや白塗装の「JOT」コンテナ各種、コキ106ならではの海上コンテナやISO規格の大型タンクコンテナもぜひとも模型化して欲しいところです。ISO級のタンクコンテナの中には「コキ106」を指定するつわものもあるのですから。
また、モデルについては海上コンテナ積載や他形式に化かす工事を始めています。今回はその一部もご覧に入れますが、機会があればRMMへ記事の掲載する予定ですのでお楽しみに。


モデルでぜひ再現したい40フィート級海上コンテナの積載。1/87スケールでは、外国製でかなりの種類の海上コンテナが製品化されているが、16番では何とひとつも無い状態。これは私の友人が彫刻機を駆使してプラ板を彫り上げたものを組み立ててみたもの。バックは塗装待ちの40と20フィート海上コンテナ。


これも同じく友人の彫刻機によるもの。このコンテナは他の100系でも積載可能だが、こんな30フィート級の大型コンテナの製品化もぜひとも期待したいところ。バックはコキ106への積載を待つ大型コンテナ群の一部。ちなみにこのブルーのコキ106、写真では見づらいかもしれないが、何かに改造予定で側面の2箇所の縦補強を削り取っている。さて何に化けるのでしょう…。

■番外編 コキ107


最近製造されたコキ50000置き換え用のコキ107(-40)も北海道でも見かけるようになった。コキ106と同じグレー塗装ながら側面台枠の傾斜角度が少し緩くなっている。その他にも手ブレーキが妻面デッキに移動しているなどの変化があるが、コキ106の改造でなんとかモノになりそうな予感・・・。JOTコンテナもぜひとも製品化を望みたい。 2008.11.23 追分

TEXT & PHOTO(特記以外):熊岡正之

熊岡さん、ありがとうございました。鉄ホビ・ダイレクトでのショッピングも引き続きお楽しみください!

【16番】
・TOMIX コキ106(ブルー・コンテナ付き)
・  〃  19Gコンテナ(3個入り)
・  〃  30Aコンテナ(青色 2個入り)
・  〃  30Aコンテナ(赤色 2個入り)

投稿者 まるはね : 2008年12月28日 21:30

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