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2008年08月28日
ステッカーから思いを馳せる旧車モデル 〔製品のわだい〕
ブログをご覧の皆さまこんばんは、久しぶりに投稿させていただきます(宇)です。一昨日の(羽)の投稿の踏切、昨日の(龍)の投稿の路面電車と道路にまつわる話題が来ましたので、本日、こじつけ気味に自動車の話題で締めたいと思います。8月も残すところあと3日ということで、夏休み企画としてお送りします。
さて、先日、編集長名取から「面白いもの見せるよ」と台紙に貼られたままの3枚のステッカー(写真左上)を渡されました。
「こ、これは…。」
そう、これらは知る人ぞ知る伝説の「有鉛」、「高速有鉛」、「混合」ステッカーの未使用品。これらステッカーはガソリンを燃料とする自動車のガラスの裏から貼る、いわゆる裏貼りステッカーです。4ドアセダンの場合ですと後席ドアの三角窓部分に貼ってあることが多かったようです。右上写真は「高速有鉛」ステッカーを貼った実車の例ですが、これは編集長名取の愛車、1963年式のオースチン(Austin)1100で、もちろん現役のクルマです。
これらステッカーについては、クルマ好き、特に旧車系が好きな方はお馴染みのものでしょうが、若い世代の方にはほとんど馴染みのないものと思います。特に若い世代のいない小誌編集部内でも、これらステッカーの実物を初めて見たという者は私を含め多数派でした。話は1970年代に遡ります。当時のクルマのガソリンには、エンジン部品の保護や異常燃焼の防止などを目的として4エチル鉛が添加された、いわゆる「有鉛ガソリン」が使用されていましたが、鉛公害が社会問題となったことから、当時の通産省、運輸省が中心となってガソリンの無鉛化が進められることとなりました。そして、1975年2月からレギュラーガソリンが無鉛化されたことにより、無鉛ガソリン仕様車と有鉛ガソリン仕様車を区別するため、これら3種類のステッカーと「無鉛」ステッカーの計4種のステッカーがガソリンを燃料とする自動車に貼られるようになったのです。
編集長名取から渡されたステッカーは貴重な未使用品であり、そもそも裏貼りステッカーであることから台紙を剥がしてお見せすることができませんので、上記のようにステッカーのイメージイラストを掲載してみました。「有鉛」はプレミアム(ハイオク)ガソリンを使用前提の高級乗用車、「高速有鉛」はエンジンに鋳鉄もしくはアルミ製バルブヘッドを使用している乗用車とアルミ製バルブヘッドを使用しているトラック、「混合」は鋳鉄製バルブヘッドを使用しているトラックに貼られていました。
1970年代半ばまで製造されたガソリン車は全て有鉛ガソリン仕様でしたが、その後、現在まで製造されているものは無鉛ガソリン仕様となっています。もともと有鉛ガソリン仕様で製造されたクルマでも、無鉛ガソリン仕様のエンジンに変更する(もしくはバルブヘッドを調整する)か、無鉛ガソリンに専用添加剤を入れることなどで無鉛化を進めました。1980年代後半には国内での有鉛ガソリンの製造・販売は終了しましたので、当然これらステッカーを貼ったまま現在使用しているクルマでも、何らかの無鉛化対策は行なっています。
趣味的な見地から言えば、要はこれらステッカーは「往年の名車たちのしるし」みたいなものなのです。
…ということで、有鉛・高速有鉛ステッカー的なクルマの新製品をどうぞ。
トミーテックが送る「トミカリミテッドヴィンテージ(TLV)」と「トミカリミテッドヴィンテージ・ネオ」は、往年の名車たちをテーマにした1/64スケールダイキャスト製モデルです。8月発売の各新製品、トップバッターは「トミカリミテッドヴィンテージ×日本交通2MODELS Vol.2」です。今回は日産セドリック130型スタンダードタクシー仕様(黄色/赤帯)とプリンスグロリアPA30型スーパーDXハイヤー仕様(黒色/白屋根)の2台セットです。グロリアは今回が初登場となる最初期型がモデルです。
プリンスグロリアPA30型スーパーDXハイヤー仕様と日産セドリック130型スタンダードタクシー仕様のリアビュー(左写真)。いずれも昭和40年代前半から中盤にかけて登場し、昭和40年代一杯に活躍が見られたモデルかと思います。セドリックのタクシーは、タクシー灯の桜のNマークや「日交」の文字が美しく印刷され、取り付け部分も細く非常に実感的な仕上がりとなっています。パッケージは薄い繁華街の線画上に2台の精密イラストが描かれており、往時の活躍が偲ばれます。(税込価格:3,255円)
お次は「トミカリミテッドヴィンテージ トヨペットコロナ1500」。ベージュと赤があります。1964~70年に販売されたRT40型がモデル。最大の特徴が「アローライン」と呼ばれるスマート感溢れるボディスタイル。フロントマスクに傾斜が付けられており、無駄のない直線的なラインで構成されたボディは非常に人気を博し、ライバル車であった日産ブルーバードと「BC戦争」と呼ばれる販売合戦を繰り広げました。タクシーにも多く使用されましたが、乗用車を含め、蒸機が終焉を迎える直前の国鉄時代の駅前写真に写りこんでいるケースが多いクルマでもありました。製品は「アローライン」のボディをよく再現しているほか、細身のタイヤも相まって秀逸な出来栄えです。(税込価格:各1,260円)
最後は「トミカリミテッドヴィンテージ・ネオ トヨタカリーナ1600」。白色はスタンダード(STD)、茶色はデラックス(DX)がモデルです。プロトタイプは1970~77年に販売された初代カリーナのマイナーチェンジ後の姿。このモデルは、同時に登場したスポーツカー「セリカ(初代モデル)」と同じメカを持つスポーツセダンとして登場し、その駿足ぶりがウリでした。当時の若者に人気があったクルマです。製品では最大の特徴である縦型テールライトも雰囲気良く再現されていますが、初代カリーナそのものがこのような小スケール自動車モデルとして製品化されることがこれまでなかったことから、製品化自体が快挙となるでしょう。(税込価格:各1,260円)
投稿者 トラック・バス編集部 : 2008年08月28日 20:06

