鉄道ホビダス

2008年7月 1日アーカイブ

こんにちは、副編まるはねです。先日のブログでも書きましたが、5月末より3週間ほど突然に休みをいただきまして、その間いろいろなところ(グアムとか海外には行ってませんよ…!)で「鉄分補給」してきたので、順を追ってご報告していきたいと思います。

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まずは友人たちとドライブで訪れた、群馬県川場村の保存蒸機、D51 561のお話です。川場村と言っても、ピンと来ない人の方が多いんじゃないでしょうか。なにしろ鉄道路線は走っていませんからね。最寄り駅は上越線の沼田駅、そこからバスで30分くらいかかるところです。クルマなら関越道の沼田ICから約10分ですので、アクセスするならこちらの方が現実的かもしれません。で、この鉄道のない村になんと「動くD51」があるというのです。ここらへんは名取編集顧問のブログでも取り上げられたことがあるのでご存知の方も多いかとは思いますが、一応あらましを申し上げると、ここにはかつて20系客車を利用した「SLホテル」があったんですね。ですが客車は経年劣化により取り壊されて、D51と、約150mほどの線路が残されていたというわけ。

一時はかなりボロボロだったという561号機。きちんとレストアされて見応えがあります。部分的に長野型への改造が進行中。

とはいえ長年静態で放置されていたD51を動くようレストアするにしても、往年と同じくボイラーを焚いて蒸気を上げてというのは実はボイラーの認可の問題とかいろいろあってハードルは高い。そこで発想の転換。要はシリンダーに高圧の「気体」を送り込むことができれば、何も火は焚かなくても良いのではということ。つまりコンプレッサーを新たに搭載して、その圧縮空気で走る「空気機関車」にしてしまったのです! 

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このテンダーに積まれているのがコンプレッサー。

このとんでもないアイデアを実現したのは、ここの機関士さんにして技術主任にして管理責任者にしてその他もろもろを兼ねておられる恒松(旧姓大日方)孝仁さん。元長野機関区で機関士を務めた猛者でらっしゃいます。しかし疑問なのは、コンプで発生する程度の気圧と容量で、この巨体が動くの?ということ。通常蒸機のシリンダー圧力は10kg/cm2以上必要ですが、このコンプが送り込む空気はたった2kg/cm2なのだとか(コンプの性能的にはもっと出せるのですが…)。バルブギア廻りの摩擦抵抗やらを考えるとこの圧力で動くのは信じがたい(経験豊富な技術者や学者の方も、最初は否定的見解だったとか)のですが、恒松さんの愛情と努力とアイデアによって見事「動態」に復活! すごい人がいるものですね~。

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この人が恒松孝仁さん。蒸機を動かすことへの情熱は誰にも負けません!

さて「空気」で動いているなら、煙突から煙は出ないのでは?と思いますが、さすがに煙の出ない蒸機では観光資源として物足りないというわけで、実は「煙を出すためだけ」に、火室で枯れ草(!)を燃やしているそうです。もちろん、焚き火のような「ぼ~」っとした煙ではなく、ちゃんと走る時にはブラストに連動して「ボッボッボ」とリズミカルに吐き出されます。しかもこの枯れ草の材料集めも、恒松さんご自身で行なわれているのですから、全く頭が下がります。走行距離こそ「日本一短い(公式パンフで自ら記載)」ですが、込められた技術と情熱は本線を走る復活蒸機にも決して負けないのではないでしょうか。

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長野型に欠かせない集煙装置が既にストックされています。デフは標準型を新製する予定だとか。

このD51 561号機は北海道から来たカマなので、切り詰めデフを初め、各部に北海道型のディテールが見られますが、恒松さんの目標は、これを思い出深い長野型に改造することなのだとか。コネを駆使して秘蔵の部品を確保し、その日が来ることを嬉々として語る恒松さんとお話をしていると、なんだかこちらまで元気をもらうようです。

確かに走る距離は短いのですが、何より間近で迫力を感じることができますし、停車中にはキャブに乗らせてもらうこともできます。そしてもし訪ねたら、話好きの恒松さんにいろいろと聞いてみると良いでしょう。きっとあんな話こんな話、楽しい時間を過ごせること請け合いです。すぐ近所には施設の充実して大変人気の高い「道の駅 田園プラザ」もありますので、特にご家族連れの方などにはドライブ先としてオススメしたいと思います。

最後に、動く模様を動画でアップしました。デジカメの動画機能で撮ったものですのでお粗末ですが何よりこの楽しさを感じていただければ幸いです。

D51 561動画をダウンロード

ホテルSL(川場村観光開発公社)HPはこちら!

(オマケ)川場村ではこんなものも見られます! 消火栓ホースの物置として活用されている「丹頂鶴」の電話ボックス。

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P:まるはね(2008.6.1撮影)

2008年7月   

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