鉄道ホビダス

台湾の旧型客車を探して(4)いざ東部幹線へ

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またまた、お待たせしてしまいました(龍)の台湾旅行記「台湾の旧型客車を乗りに行く」前回は空港に到着、高速バスに乗り換え台北市内へ向かう途中地図とは違う風景に、あせり出す小生、さてその続きは…


ガイドブックのページがフニャフニャになるぐらい、手のひらに汗をかき始めた。
バスの車内を見渡し、方向幕の裏面確認窓などないか探すが、日本と勝手が違い、そんなものはない。あっちこっち見渡して見ると客窓に半透明フィルムで「中正機場(空港)~台北站〈駅〉」と書いてある、行先は台北で合っているようだが、まだ不安が残る。
ガイドブックに広域地図がないかページをパラパラとめくってみる、巻頭に折込み地図に気を取られ、ほかのページの地図をよく見ていなかった、中ほどに見開きの地図を見つけ、もう一度地図の中の空港と台北の位置関係を確認した。
すると桃園、亀山、という先ほど通過した地名が目に入った、「ここか」、しかし松山空港と台北市街の間を外れかなり遠い。いったいこのバスは何処へ~?と思っていると地図上に中正國際機場と言う字が目に入った、「へーこんなと,ところにも空港が・・・待てよ、さっきの客窓に貼ってある透明フィルムの行先表示は“中正機場”・・・と言うことは、小生の乗った飛行機が着陸したのは・・・松山空港ではなく中正機場。

後々ガイドブックを良く読んでみれば、日本と同じように国内線と国際線の発着空港がそれぞれ分かれているとのこと。人まかせで旅行計画を立てていたため、ここでも仇となって返ってきた。

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バスは夕方の交通ラッシュの高速をひた走り、やがて大きな川「淡水河」を渡り、高速から一般道へ、そしていよいよ台北市街へ入って行く、沿道には、赤基調の袖看板や電信柱に野放図に絡みつく電線など、東アジア独特の雰囲気。そして日本でもおなじみのコンビエンスストアが目に付く、日本以上に店舗競争が激しいのか、隣りどうしにコンビニがあり、さらにはす向かいにコンビニ、通りをかえしてまたコンビニと、過当競争で共倒れなど起さないのか少々心配だ。 


バスは喧騒をぬけ、台北站へ、大きな国会議事堂のような建物だ。線路は全て地下線発着で、過去には地上ホームであったろうが駅周辺に地上駅時代を偲べるものは何もない。

まだ外も明るいので、しばらく駅舎内を見学することに。大きな駅舎は4方向からそれぞれ左右対称な作りで中心に吹きぬけのロビーのようになっており、それぞれの隅に飲食店や物販店が入り、ロビー中心に券売所がある。料金表などを見てみるが、地図方式と違い。日本で言う「あいうえお」順なのか、地名も大雑把にしか覚えてこなかった小生は何処へどう行けばさっぱり判らない、先が思いやられる。




▲台北站の券売所。手前が近距離の自動券売機、奥が長距離の窓口となる。


しばらく飲食店の様子などのぞいてみるが、回転寿しに、ミスタードーナッツ、そしてJRの「NEWDAYS」と同じ様に台湾鉄路局合弁のセブンイレブンがある、まったく日本の駅の様子と変わらない。
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歩き回っていると、台鉄直営の鉄道グッズショップもありのぞいてみる。日本とくらべ鉄道趣味がまだ一般的でないためか、鉄道にまつわる、ありとあらゆる物が売っている、定番とも言えるキーホルダーに携帯ストラップ、レールの文鎮、鉄道風景写真集、そしてNゲージの鉄道模型まで、台湾にとっては鉄道趣味の最前線がこのグッズショップなのだろうか。店員も年配の鉄道員OBと言った雰囲気の店員である。小生もストラップと鉄道雑誌を購入、鉄道OBの店員さんは、まごつく小生に、すぐ日本人だと分かったらしく、「ニヒャクゴジュウゲン・・・アリガト」と片言の日本語で対応してくれた、台湾で最初の買い物に、少々嬉しくなる。

駅前を出て通りを行くと「站前地下商店街」と書かれた地下道へのスロープがあった。なんとも分かりやすい「站=駅」、それ以外は日本語の熟語と同じ標記である。同じ漢字圏のありがたみと、日本と同じ熟語の使い方に親しみが沸き、緊張感がだいぶ薄れる。
地下商店街には、ブティックや飲食店が入りやはり、ここも日本に居る錯覚を持つほど海外に居るという感じがまったくしない。
その中にアニメのグッズショップがあったので覗いて見ると、日本でもブームの食玩などが陳列してある。値段を見るとほぼ為替レートの通りではあるが、生活物価感覚で考えると日本で300円~400円のものが800円~1000円くらいの感覚だろうか、この物価格差が日本で安く食玩を買えるわけだが、こちらでは、ちょっとした高級ホビーなのではないだろうか。
 
さて、明日はいよいよ本題の旧客を探しに行く旅である。インターネットやら本などで調べた結果、東部幹線にまだ残っている様子、それと東部幹線なら途中、瑞芳から平渓線に乗り、商店街をディーゼルカーが走りぬけ、映画やCMのロケ地にもなった、十分という街の商店街にも行って見たい。

 翌日、7時にホテルを出て、朝食は露店で買った韮の沢山入った中華まんとご飯で目玉焼きとキャベツの漬物を撒いた良く分からないが、安くてボリュームのある食べ物を買い、台北站へ。

昨日料金表を見た限り、さっぱり分からなかったので、「旅遊服務中心」(トラベルサービスセンター)で、聞けば、切符まで用意してくれるだろうと思い、ガイドブックの地図で平渓線の辺りを指差し、「ここへ行きたい」と身振り手振りで意思を伝える。
すると嘱託職員らしきおばちゃんが一生懸命にガイドブックの地図と時刻表を指を差し、行き方を教えてくれたのだが、結局は切符は券売所で買えとのことらしい。
券売窓口で筆談、「自強号、瑞芳、平渓線往復、車票、大人1枚」とメモに書いて窓口に出すと、まず観光客向けの平渓線フリー切符が出され、自強号は満席だと窓口氏は手を振った。
他にないか?と身振りで聞いてみると、その前に発車する急行列車に相当する呂光号(台湾文字では呂に草冠が付きます)の車票を手渡され、腕時計を指差し、「発車時間が迫っているので早く行け」とせかされた。
走って乗り場に続く階段を降りる、地下には2面4線のホームがあり、次発の呂光号発車時刻が電光掲示されていたので、停車している列車に乗り込んだ、車輌は日本で言う14系座席車風。リクライニングシートで車端部には湯沸し器などの厨房がつく、車内をしばらく見学。




▲呂光号車内の様子。




▲ホームに停車する呂光号。瑞芳にて。

デッキ部の客扉が手動であることにしばし夢中になっていると、発車ベルも鳴らずに、ゴトンと連結器がきしみ、ゆっくりと静かに列車は動き出した。
近代客車ながら開け放たれた客扉から速度と共に徐々に強く流れ込む風、景色はしばらく、地下区間ではあるが、日本では経験しづらい思いに、改めて台湾の鉄道に乗っていると言う充足感に満ち足りた。

つづく

2006年5月   

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