鉄道ホビダス

トワイラしてきました 〜南方貨物線〜

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相変わらず胃や肺が痛み、病院送りも時間の問題な(ね)です。ここ最近取材やらで名古屋に行くことが多く、つい先日の名古屋取材でちょいと気になる物件と遭遇したので今回はそのお話。廃墟や廃線といった「トワイライトゾ〜ン」が大好きなので、遭遇した途端に思わず叫んでしまいましたが、新幹線が東京から名古屋に近づくあたりで見える橋脚と高架の数々…そう、「南方貨物線」です。こちらは大府〜名古屋貨物ターミナルを結ぶ貨物専用のバイパス線として計画され、1967年から着工。26km程ある全区間のうち半分近くの高架が完成したものの、国鉄の財政難で1980年代初頭にそのまま工事が凍結。その間にも物流は鉄道からトラックへと変わり、完成させても利用価値がないことから結局使用されることなく解体することになったようです。総工費は当時で約350億円。そして解体費も総工費並にかかると言われており、最近ではトラック輸送による排気ガスの問題から鉄道貨物が見直され、一時は再建、さらには「あおなみ線」のような旅客線化も検討されたようですが、再建するにも数百億…。結局解体するほかなく、現在解体作業が進んでおります。
 解体中のPC製橋脚を見る限り、工法も最近のもので、その当時としても高い技術・工法で建設されていたように見受けられます。しかし皮肉なことに今回の解体にも、最新の解体技術がふんだんに使用されているようです。ただ単に解体・撤去するのではなく、橋脚内の鋼線(鉄筋)の強度・耐力を計算し、小刻みにスライスして撤去したり、仮設の桁を設置し、路面を吊り上げ、隣の高架橋に水平移動して、残った橋脚を撤去するなど云々…文章では表現しづらいが、とにかく解体技術もスゴいんです。とはいえ見せ物ではないので、現場を見る際は工事の邪魔にならないように安全な場所でササっと見ましょう。

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▲笠寺駅から分岐した南方貨物線の高架はここで建設が止まってしまったようだ。
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▲一見建設中の橋脚に見えるが解体中なのである。東海道新幹線と並走するこの区間は凍結直前にできたようで、このようにPCも綺麗である。
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▲東海道新幹線のラーメン橋脚の方が貧弱に見えてしまうほど立派な貨物線の橋脚(新幹線の橋脚は耐震補強済ですので念のため…)。
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▲この上の赤い仮設桁が、下の路面を持ち上げ隣に水平移動する(…と思われる)。解体にも高度な技術が数々採り入れられているのである。
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▲解体の終えた場所から早速住宅が建設れている。
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▲東海道線笠寺駅付近を行く211系3連。この手前(ライトグレーの部分)に高架が存在した。ここで本線と合流する予定だった。(P7点共:ね)

2006年4月   

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