鉄道ホビダス

京阪3000系がグッドデザイン賞を受賞。

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▲在来車の塗色変更もどんどん進んでいる。寝屋川車庫にずらりと並んだ新塗色車たち。左から6000系6006F、9000系9005F、3000系3001F、8000系8005F、7000系7002F、5000系5557F。'09.10.28 寝屋川車両基地 P:高橋 修
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「開業100周年」という記念すべきアニバーサリーイヤーを来年に控え、中之島線開業や車輌塗色のドラスチックな変更など、なにかと話題の多い京阪電気鉄道ですが、このたび、その中之島線4駅と、同線開業に合わせて就役した新型3000系車輌が「2009年度グッドデザイン賞」をダブル受賞するという栄誉に輝きました。

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▲グッドデザイン賞を受賞した3000系。中之島線開業に合わせて8輌編成6本が就役している。'09.10.28 寝屋川車両基地 P:高橋 修
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3000系は現在、おもに中之島と京都を直通で結ぶ「快速急行」として使用されており、車輌全体の基本デザインコンセプトは、世界的なブランドである京都と、大阪の文化ゾーンである中之島を結ぶという京阪沿線の風土である「文化・風情」の香りに、「現代的感覚」を融合させた「風流の今様」とされています。外観は、「風流の今様」を具体的に表現するため「花鳥風月」、特に月をモチーフとし、フロントフェイスに円弧状のデザインが取り入れられています(アーカイブ「京阪新3000系誕生」参照)。

091029n7091-1000.jpgグッドデザイン賞(Gマーク)を主催する財団法人日本産業デザイン振興会は、この3000系を、「変更できる個所を最大限生かし、デザインテーマを継承しながらダイナミックに変更し新しいイメージを作り出している。インテリアも大胆なテーマを生かしながら細かなところまで行きとどいた造形をしている点は評価に値する」と2009年度の授賞を決定しました。
▲3000系側面の京阪新ロゴとグッドデザイン賞ロゴ。'09.10.28 寝屋川車両基地 P:高橋 修
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091029n7096-1000.jpgいっぽうの中之島線は、昨年10月19日に開業した営業距離約3.0㎞で、建設にあたっては「償還型上下分離方式」が採用され、中之島高速鉄道㈱が施設保有し、京阪電気鉄道㈱が列車運行を担当するという新たなスキームが採用されています(アーカイブ「開業を控えた京阪中之島線を見る」参照)。駅デザインのテーマは「水都大阪のゲートステーションの構築 ―水辺への導入空間― 」。4駅の共通コンセプトとして、川面を流れる「水」を象徴する素材として「ガラス」を、また公園の木々や街路樹などを表現するのに加え、国際都市があるがゆえに求められる「和」の感覚や、「大人の街」中之島を象徴する素材として「木」を用いているのも特徴です。また、各駅のホーム壁には、それぞれの街を代表する素材を使用することで差別化を図り、車窓からの風景を演出しています。
▲ドア横に貼られたグッドデザイン賞ロゴ。'09.10.28 寝屋川車両基地 P:高橋 修
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▲開業100年に向けて新時代の到来をアピールする新塗色車のラインナップ。最奥に在来塗色車が見える。'09.10.28 寝屋川車両基地 P:高橋 修
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財団法人日本産業デザイン振興会はこの中之島線の授賞理由を「中之島線は堂島川と土佐堀川に囲まれた東西3キロ程に、京阪本線からの乗り入れや多くの鉄道との連携により、今後大阪の行政、経済、文化の中心的役割を果たす都市のインフラとして期待されている。川沿いに建つ4つの駅は地上の出入り口部分、そして地下のコンコースから改札、ホームに至る環境はシンプルな表現ながら天然木などを使用して高い質感と表情を出し、景観との調和を達成している。特に煩雑になりがちなサイン、ファニチャー等情報掲出のまとめ方は、機能性もさることながら独自性にも優れ、今後の公共交通のあり方を示唆するものである」としています。

京阪3000系は、鉄道友の会が主催する2009年のローレル賞にも輝き、京阪にとっては開業100年を前にしてこれまた嬉しいダブル受賞となりました。

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