鉄道ホビダス

EOS 7Dで498を撮る。 動画付き

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▲91.128キロポスト「川久保踏切」アウトカーブから試9733レを狙う。200㎜(35ミリ換算320㎜)、縦位置手持ちという少々意地悪な設定で高速連写を試みた。露出条件が厳しくISO感度を640に設定、いわゆる“面撮り”のためそれほどの高速シャッターは必要なかろうと、シャッター感度優先AEで1/400(実勢1/395)を選択した。250W前照灯を正面から捉えるためオートフォーカスが幻惑され、露出も乱れるのではと懸念したが、結果はご覧のとおり、高精度のデュアルクロスセンサーとAIサーボAFがあいまって全コマ見事にピントの芯を捉えている。レンズの個体特性か、画面左下(スノープラウ部)にゴーストが出たのは少々残念。
■撮影データ:'09.9.30 10:26:19?20 上越線八木原-渋川(試9733レ) Canon EOS7D EF70~200㎜F4L IS USM 1/395 F4 露出補正EV0.7 200㎜ オートホワイトバランス JPEGラージ
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昨年12月に陸羽東線「SL湯けむり号」の運行を前に故障し、一時は復帰まで一年と取りざたされていたD51 498号機が、この9月から「SLみなかみ号」として本線復帰しています。しかも平日にも乗務員の訓練運転が行われていると聞き、こちらも発売直前のキヤノンEOS 7Dの“試運転”に高崎へと向かいました。今回エスコートしてくれたのは「よみがえれボールドウィン実行委員会」の木村一博さん。地元・沼田市の林業機械化センターで活動を繰り広げている木村さんだけに、上越線高崎~水上間はさながら庭のようなもの、これほど心強いナビゲーターもいないでしょう。

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▲上越線沿線はすっかり秋の装い。日本の原風景を感じさせるはざかけの向こうをD51 498が快走する。流し撮りを狙おうとISOを100に設定、シャッター速度優先AEで1/125を選択したが、予想より列車速度が遅く、もう一段スローを切れば…と反省。蛇足ながら、このポイントは晴れていると逆光になる。逆サイド東側からが定番だが、背景が空となるため、曇天の空に白煙が溶けてしまうのを嫌いこのポジションを選んだ。気温が低めなこともあって、3キロあまり続く連続10‰の最終区間を登るD51 498は予想通りの完全燃焼の白煙を披露してくれた。
■撮影データ:'09.9.30 11:10:25 上越線渋川-敷島(試9733レ) Canon EOS7D EF-S15~85㎜F3.5~5.6 IS USM 1/128 F5.0 露出補正EV0.7 46㎜ ISO100 オートホワイトバランス JPEGラージ
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「IMAGE MONSTER」のキャッチコピーを冠せられた高性能デジタル一眼レフカメラEOS 7Dは、約1800万画素のCMOSセンサー搭載で約秒8コマの高速連写が可能、しかも動画撮影機能も充実しています。最速約秒8コマは最上級機種のEOS-1D MarkIIIの約秒10コマに匹敵するポテンシャルで、しかも外付けバッテリーを取り付けることなく活用できるのは嬉しいかぎり。まさに鉄道写真のために誂えられたスペックとさえ言えましょう。

091020nn101.jpg今回の上越線は取説片手のおぼつかない撮影ではありましたが、さっそく高速連写機能の恩恵に預かることができました。しかもミドルクラスのEOSでは最多となる19点AFセンサーと、被写体との距離に加えて縦横方向も追従するAIサーボAF IIがあいまって、迫り来るD51 498の正面をがっちりと捕捉、全コマまったくピントを外すことなく連写することができました。AFが幻惑されがちな前照灯が入るだけに、正直言ってかなり不安があったのですが、この成果は驚きです。

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▲水上手前の撮影名所「諏訪峡」で定番ショット。ほぼ標準レンズ画角でのオーソドックスな撮影で、スチルとしてはやや面白みに欠ける。こんな時、動画に切り替えられるポテンシャルを秘めているのは嬉しい限り。ちなみにこの時点での気温は17℃。D51 498はきれいな白煙をたなびかせてくれた。紅葉の名所としても知られる諏訪峡だが、地元の方の話では今年の紅葉はとりわけ期待できそうだという。
■撮影データ:'09.9.30 11:59:28 上越線上牧-水上(試9733レ) Canon EOS7D EF-S15~85㎜F3.5~5.6 IS USM 1/512 F4.5 露出補正EV0.7 29㎜ ISO640 オートホワイトバランス JPEGラージ
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そしてもうひとつ。一眼レフ黎明期から体験を積んできている私たちの世代にとって、なにより嬉しいのは視野率約100%、倍率約1.0倍のファインダーです。従来はごく一部のプロ用機材でしか実現していなかった“見たままの世界”が、ようやく身近なものとなってきたのです。
EOS 7Dとの二人三脚は始まったばかり。あいかわらず取説片手に、今度はどこへ行こうか、嬉しい悩みが続きそうです。

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▲これまでのEOS 5D Mark II、EOS Kiss X3にも動画撮影機能が搭載されているが、EOS 7Dではこの機能がさらに進化。HD、SD画質では60fps(frame per second)を実現し、鉄道のような動きが早い被写体でも滑らかな映像を記録することができる。動画撮影を開始する際も「ライブビュー撮影/動画撮影」切り替えスイッチを動画側にあわせ、ピントを合わせてスタート・ストップボタンを押すだけで、操作性もきわめて良い。
今回は水上の転車台で転向するD51 498の姿を動画で記録してみたが、そのクォリティーは驚くべきもの。なお、水上転車台での転向は従来時計回りだったが、見学スペースから正面が見られるように反時計回りに変更するありがたい配慮がなされている。

※上の画像をクリックすると、EOS 7Dで撮影したこのシーンの動画がご覧になれます。
(Macの場合は再生できない場合があります)

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