鉄道ホビダス

東急デキ3021が上毛電気鉄道へ。

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▲長津田車両工場の天井クレーンに吊り上げられるデキ3021。この工場の開設とともに長津田の地にやってきたデキ3021だが、ついに住み慣れた地を去る日がやってきた。なお、東急の車籍は1980(昭和55)年に抹消されており、以後は機械扱いとなっていた。'09.9.24 東急電鉄長津田車両工場 P:RM(高橋一嘉)
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本誌312号で東急長津田車両工場の入換車(デキ3021、ED30 1、デワ3043)引退の報をお伝えいたしましたが、このうちのデキ3021が縁あって上毛電気鉄道で保存されることとなり、先日約37年間にわたって過ごしてきた長津田の地をあとにしました。

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▲超低床トレーラーに載せられて工場建屋を出るデキ3021。'09.9.24 東急電鉄長津田車両工場 P:RM(高橋一嘉)
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9月24日、長津田車両工場の建屋内に引き込まれたデキ3021はパンタグラフを外され、天井クレーンに吊られて待ち構えた超低床トレーラーへと載せられ、一般道を終の棲家となるであろう群馬県の上毛電気鉄道大胡車庫(アーカイブ「上毛電気鉄道大胡車庫を訪ねる」参照)へと向かいました。

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▲搬送にあたっては高さ制限からパンタグラフが取り外された。'09.9.24 東急電鉄長津田車両工場 P:RM(高橋一嘉)
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デキ3021は1929(昭和4)年川崎車輌製(製番31、ただしメーカー側資料では1930年3月製)の40t機で、東急電鉄の前身である東京横浜電鉄のデキ1として就役しました。いわゆる大東急時代に電動貨車に準じてデキ3020形デキ3021に改番され、戦前・戦後を通して東横線唯一の電気機関車として活躍を続けてきました。同系機には製造番号1番違い(製番32)の弟、高畠鉄道デキ1(のちの山形交通高畠線ED1)や、伊勢電気鉄道デキ501・502(のちの近畿日本鉄道デ1・2/製番26・27)がいます。
(詳しくは『新ディテールファイル』参照)

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▲準備完了、長津田車両工場をあとにいよいよ上毛電気鉄道を目指すデキ3021。'09.9.24 東急電鉄長津田車両工場 P:RM(高橋一嘉)
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上毛電気鉄道では、次の日曜日10月18日に「上毛電鉄感謝フェアイベント2009」を開催しますが、その際に保存車として仲間に加わったデキ3021も初めてお披露目される予定です。

091011nfig.jpg■上毛電鉄感謝フェアイベント2009
このイベントではデハ101を臨時運行するほか、大胡電車庫においてデハ101、デハ104、さらに東急電鉄より搬入予定のデキ3021の写真撮影会などを予定している。
■日時:2009(平成21)年10月18日(日) 9:30~16:00
■実施内容
●大胡会場 大胡駅徒歩1分
○デハ101・デキ3021・デハ104写真撮影会
○電車庫見学会(登録有形文化財)
○鉄道グッズ販売(東武博物館、東急電鉄、上信電鉄、わたらせ渓谷鐵道、上毛電鉄 によるグッズ等の販売)
○ミニトレイン運行(2015年の公共交通をつくる会)
○軌道自転車・人車体験乗車
○車輌の洗車体験
○犬釘打ち体験
○制服撮影会
○上泉伊勢守コーナー
○東京スカイツリー(建設中)写真パネル展示
○東武鉄道旧57型車輌台車展示
○五代目堀込小源太&上州桂会の八木節と踊り
○食べ物・飲み物コーナー
●西桐生会場 西桐生駅
○買場紗綾市(かいばさやいち)
 桐生の織物関係及び食品の販売
○伝統的建造物群保存地区の紹介パネル展示
○近代化遺産のパネル展示
○市内の近代化遺産めぐり
 モデルコースのパンフレット配布
※当日は上毛電鉄一日乗り降り自由の切符『ワンデーフリー切符』を発売(大人用800円・小児400円)。この『ワンデーフリー切符』は10月・11月の土曜、日曜、祝日および10月28日の「県民の日」の計22日間発売する
(都合により内容を変更することもある。)

■10月18日(日) デハ101臨時運行時刻表
            大胡 9:50→西桐生10:27
 中央前橋11:52←大胡11:32←西桐生10:55
 中央前橋12:00→大胡12:18
            大胡13:20→西桐生13:57
 中央前橋15:22←大胡15:02←西桐生14:25
 中央前橋15:30→大胡15:48
(混雑の場合は乗車できないこともある。)

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▲デキ3021のお披露目を一週間後に控えた上毛電気鉄道大胡駅。公開当日はこのデハ104の撮影会も予定されているとのこと。'09.10.10 上毛電気鉄道大胡 P:名取紀之

土壇場で解体を免れ、上毛電気鉄道という新天地で保存されることとなったデキ3021ですが、実はこのレスキューには、故吉川文夫さんの天国からのお導きがありました。その辺の経緯はまたいずれお伝えできる機会が来るかも知れません。

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