鉄道ホビダス

『「SL甲組」の肖像』第4巻好評発売中。

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▲ローカル線と侮るなかれ、7m85㎝という驚愕の積雪を記録したこともある飯山線の冬は、まさに白魔との闘いの毎日だ。C56を蹴って飯山機関区の苦闘が続く。 (『「SL甲組」の肖像』第4巻より)
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2003(平成15)年2月号でスタートした本誌連載「SL甲組の肖像」もまもなく7年目に突入しようとしております。線路端でカメラを構えていた私たちファンにはうかがい知れない蒸気機関車乗務員のご苦労と矜持を、全国各地の「甲組」と呼ばれた腕利きの機関士OBの皆さんを訪ね、その聞き取り取材をもとに後世に残そうというこの企画は、これまでに3冊の単行本となり、名誉なことに日本図書館協会選定図書ともなって、趣味界のみならず大きな評価を頂戴しております。

090902h1.jpgその単行本『「SL甲組」の肖像』の最新・第4巻が好評発売中です。今回収録した機関区は、北は宮古機関区から南は鳥栖機関区までの12機関区・支区。大型機を蹴って幹線特急を受け持つ仕業から、深山幽谷の支線に分け入ってゆく運用まで千差万別ですが、本書を読み返してみると、それぞれの線区がそれぞれの苦難を抱えながら、それを「甲組」をはじめとする皆さんがただならぬ技術と熱意で克服してきたことが知れます。
■第4巻掲載区所
広島第二機関区(山陽路に「広二」あり)/瀬野機関区(西の函峯を押し上げる)/飯山機関区(果てなき白魔との闘い)/中込機関区(遥かなる高原鉄道)/一ノ関機関区(ここより陸中、巨人機D62とともに)/釜石機関区(地獄の仙人峠越え)/宮古機関区(慟哭の区界峠)/盛岡機関区北上支区(奥羽の脊梁を越えて)/亀山機関区(鈴鹿の峻険加太を制す)/横川機関区(碓氷の険、関守の庫)/門司機関区(関門を守るのは俺たちだ)/鳥栖機関区(門鉄最長運転距離の誇り)

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▲宇田賢吉さんに山陽本線の蒸機全盛時代を語っていただいたインタビュー記事は必見。糸崎機関区の構内配線図なども併載。 (『「SL甲組」の肖像』第4巻より)
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今回の単行本化にあたっては、単に再録にとどまることなく多くの資料を追加しております。また、これまでにもご好評をいただいている取材秘話ともいえる「出会った人びと」も区所ごとに挿入、本編に登場する“武勇伝”がさらに身近なものとなって読み返せると思います。

090902n003.jpgさらにこの第4巻では『鉄路100万キロ走行記』(グランプリ出版)や『電車の運転』(中央公論新社)などの著作でも知られる宇田賢吉さんのインタビューを収録しており、必見です。糸崎機関区を皮切りに、岡山機関区や岡山運転区で蒸気機関車、電気機関車、電車と各種の動力車を自らの手で運転されてこられた宇田さんは、古くからのファンでもあり、今回は自ら撮影されたドラマチックな写真の数々もご提供いただいております。また、あわせて『広鉄運転80年のあゆみ』より「特急を牽き、急勾配に挑む」を6ページにわたって載録しております。糸崎機関区でのC62 2号機の性能試験や、C52にまつわる苦心談、瀬野機関区の自動自連解錠装置の開発など、興味深い歴史が満載で、蒸気機関車ファンのみならず引き込まれることうけ合いです。
▲C59やC62が席巻していた頃の山陽路に燦然と輝く名門機関区が広島第二機関区だった。 (『「SL甲組」の肖像』第4巻より)
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▲これまでほとんど知られていない小本線(現・岩泉線)の“山上げ”と称される特殊な運転方法も、自ら体験された元宮古機関区機関士・岩城徹雄さんの詳細な記録で再現。単行本化にあたって資料とともに収録している。 (『「SL甲組」の肖像』第4巻より)
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『「SL甲組」の肖像』第1巻、第2巻、第3巻も好評発売中です。ぜひこの機会にお揃えください。
第1巻
盛岡機関区/小郡機関区/人吉機関区/東京機関区/青森機関区/夕張鉄道/追分機関区
第2巻
長万部機関区/倶知安機関区/熊本機関区/宮地機関区/中津川機関区/郡山機関区/郡山工場/高崎第一機関区/名寄機関区/原ノ町機関区/平機関区
第3巻
小樽築港機関区/豊岡機関区・和田山支区/福知山機関区/沼津機関区/福島機関区/長野機関区/直江津機関区/新得機関区/鷲別機関区/美唄鉄道/鉄道聯隊/水戸機関区
各巻 定価2,800円(税込)

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