鉄道ホビダス

龍ヶ崎線4号機のこと。

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▲竜ヶ崎市歴史民俗資料館前庭で保存展示されている龍ヶ崎線4号機。ホームを模した見学台と片持ち式の屋根が備わっている。'93.8.13
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3年ほどまえにもご紹介したことがありますが(アーカイブ「龍ヶ崎、あのころ」参照)、首都圏在住の私鉄ファンにとって、関東鉄道竜ヶ崎線は路線延長こそ4.5㎞と短いものの、手軽に非電化ローカル私鉄を味わえるありがたい路線です。

090311n002.jpgこのミニ路線にも1971(昭和46)年4月まではささやかな貨物列車が設定されており、2輌のディーゼル機関車(DB11、DC201)と2輌の蒸気機関車(4、5)が残されていました。もちろん1965(昭和40)年に常総線からDB11が転入して基本的に無煙化が達成されていたものの、1969(昭和44)年にDC201が導入されるまでの間は、DL検査時の予備として蒸気機関車の出番も残されていました。残念ながら目にすることはかないませんでしたが、趣深いかつての龍ヶ崎駅構内で煙を上げる4号機や5号機の写真を目にするたびに、もう少し早く生まれていれば…と、どの世代のファンにも共通の思いを抱いたものです。
▲端正な顔立ちの前面。小さな前照灯がチャームポイント。'93.8.13
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▲保存開始当初の展示場全景。最近ではこちら側の植栽が伸びてしまってこのように足回りまで写し込むことは難しくなってしまった。'93.8.13
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幸いなことに、龍ヶ崎に最後まで残された2輌の蒸気機関車、4号機と5号機はともに解体されることなく現在でも保存されています。鉾田線からの転入組で、もとをただせば宇都宮石材軌道の出身である5号機は栃木県のおもちゃのまち駅駅前に、そして龍ヶ崎生え抜きの4号機は地元・龍ヶ崎市の歴史民俗資料館前庭に保存され、まさに収まるところに収まった感があります。

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▲展示場全景(左)。キャブ屋根回りやコールバンカの緩やかな曲線など、川崎なりの意匠が感じ取れるバックビュー(右)。'93.8.13
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4号機は1925(大正14)年7月川崎造船所製のCタンク。ナスミス・ウィルソンを祖とする1100系の流れを汲む21t機で、臼井茂信さんは9600形の設計で知られる太田吉松の監修によるものとされています(『機関車の系譜図』)。非常に均整のとれたプロポーションは模型向きでもあり、先般完成した『昭和の鉄道と暮らし ~エコーモデル・その世界~』でも阿部敏幸さんが、最も好きなのがこの4号機とワフ50の編成で、それこそが「城新鉄道の求める情景」だと記されています。

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▲現役当時の4号機の姿を三谷さん撮影のポジでお目にかけよう。後ろに続くのはワフ15+ハ3+ハ2+ハフ10。'55.5.22 P:三谷烈弌
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歴史民俗資料館では非常に状態良く保存管理されていますが、非公式側がホーム、公式側が植栽となっていて、足回りは少々見にくくなってしまっています。なお、この資料館内の展示も見るべきものが多く、お越しになった際は4号機のみならず、ぜひ館内にも足をお運びになることをお薦めします。

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