鉄道ホビダス

「くしろ海底力モニター見学会&体験会」報告。(中)

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▲パウダースノーを巻き上げながら走るD401のロッド。'09.2.21 太平洋石炭販売輸送臨港線春採-知人 P:釧路臨港鉄道の会
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2日目は、「石炭基礎講座編」として炭鉱と関連施設の訪問をレイルファン向けにアレンジした行程で、釧路市博物館の石川孝織学芸員にも同行解説していただき、釧路の石炭産業について理解を深めてもらいました。ただ、残念ながら全道的に強風が吹き荒れ、前日の大雪もあって釧網線は終日運休となり、釧路川鉄橋でのSL撮影や釧路コールマインの選炭工場を見下ろす丘への訪問もできなくなりました。

090301n003そうとなれば行程を組み直し、まずは線路の排雪を兼ねて知人駅の除雪に向かう太平洋石炭販売輸送の単機運転を狙います。春採駅に連絡をとると時刻未定ながら単機運転があるとのうれしい情報が入り、千代の浦漁港のポイントで春採発車の連絡を待って、パウダースノーを巻き上げながら走るロッド式D401を撮影できました。
▲除排雪のため運転されたD401。1964(昭和39)日車製の今や貴重なロッド式DL。'09.2.21 太平洋石炭販売輸送臨港線春採-知人 P:釧路臨港鉄道の会
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すぐに釧路コールマインの坑外軌道を見下ろす丘へ移動、地吹雪の構内でナローELとバッテリーロコが続行する、地元の私たちにも信じられないような光景が目の前に広がりました。大雪の関係かもしれませんが、「社員さんのサービス?」との声があがったほどで、強烈な地吹雪に耐えながら撮影する皆さんには、最高のプレゼントでした。

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▲地吹雪に耐えながら撮影しているとELとバテロコが続行する奇跡的な光景が広がった。'09.2.21 釧路コールマイン坑外軌道(敷地外から撮影) P:釧路臨港鉄道の会
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続いて釧路製作所へ移動し、近代化産業遺産に指定されている雄別鉄道の保存機8722号を見学しました。思いがけない大歓迎を受け、展示場周辺の駐車場や作業場を全て空けて到着を待っていてくれました。ご用意いただいたコーヒーやお茶で温まりながら、当会会員の奥山さん(三菱大夕張鉄道保存会会長)から8722号が注目される理由など詳しい解説を聞きました。また維持修繕費を集めるために8722号オリジナルポストカードやグラスを販売されていて、皆さんも趣旨に賛同して買い求めていらっしゃいました。ちなみに同社2階の総務課で声をかけてもらえれば個人撮影OKとのことで、グッズも常時販売しています。企業の財産として8722号を大切に守られている姿が伝わってきて、地元のファンにとっても何よりもうれしいことでした。

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▲近代化産業遺産指定で説明版も新調された釧路製作所の8722号(左)。通常は撮影しにくい駐車場側(右)からも撮影できるよう配慮いただいた。'09.2.21 釧路製作所 P:釧路臨港鉄道の会
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▲目の前でELやバテロコを撮影。'09.2.21 釧路コールマイン坑外軌道 P:釧路臨港鉄道の会
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▲先ほど公道から見たELが目の前を行ったり来たり。バテロコも姿を見せてくれた。'09.2.21 釧路コールマイン坑外軌道 P:佐藤邦弘
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釧路臨港鉄道の廃線ルートに沿いながら移動し、国内唯一の坑内掘り炭鉱・釧路コールマインでの「視察研修会」になりました。中国やベトナムからの海外技術者がわが国の高い採炭・保安技術を学ぶ場としての役割を担いながら、商業採炭を続けている同鉱について、座学と紹介VTRで理解を深めた後、炭鉱の社員さんと同じ作業服やヘルメット、安全灯などの装着体験があり、皆さん大いに盛り上がりました。全員で記念撮影をし、鉱業所の窓から坑外軌道を俯瞰した後、特別に線路のそばへ移動し、ELとバッテリーロコを目の前で走らせてもらいました。

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▲石炭を満載し春採湖畔を行くシャトルトレインを撮影。'09.2.21 太平洋石炭販売輸送臨港線春採-知人 P:釧路臨港鉄道の会
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090301n010こののち、青空の下、春採湖を見下ろすおなじみのポイントと千代の浦漁港で運炭列車を往復撮影、坑内電車や採炭機械が保存されている炭鉱展示館で坑内採炭について理解を深めてもらい、昨日のリベンジで春採駅を再訪して形式写真を撮りました。
▲坑内電車や迫力ある採炭機械が展示される模擬坑道を見学。'09.2.21 炭鉱展示館 P:佐藤邦弘
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最後に、海へ続くように見える米町踏切や知人貯炭場、家庭用炭の販売所などを訪問し、盛りだくさんの行程を無事終了、その夜は参加者と地元ファンの交流の場として当会主催の懇親会(自由参加)を開きましたが、SL冬の湿原号の現役機関士Kさんも駆けつけていただき、貴重なお話や体験談を伺うことができました。
(つづく)

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