鉄道ホビダス

名残の「門デフ」C57を撮る。(上)

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▲門デフは斜め上から見下ろした角度も美しい。薄暮の三川発車を陸橋上から1/15で流してみた。拡大してみるとおわかりのように、幸い正面ナンバープレート部はきれいに止まった。'09.3.18 三川 試8233レ(PENTAX K20D DA17-70㎜F4AL SDM/48㎜ 1/15 f4 AWB)
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季節はいよいよ春。復活蒸機のシーズン到来です。今年で運行10年目を迎える「SLばんえつ物語号」も4月4日(土曜日)が営業運転初日。先週、新津~会津若松間で試運転が行なわれ、『国鉄時代』の山下とひさしぶりに磐越西線を訪れました。

090320n00910周年のアニバーサリーということもあって、営業運転時には復活当時の姿、つまりは標準デフ+長野工場式ドーム前手すりに戻されるそうですので、磐越西線内で「門デフ」を拝めるチャンスはこの試運転時を逃すとしばらくなさそうです。しかも昨年末のクリスマストレイン時に装着されたスノープラウはそのままというのも魅力的です。歴史的には門デフ装備のC57でスノープラウを装着したのは豊岡・福知山時代のあの11号機のみ。それだけに門デフ+スノープラウ、さらにヘッドマークなしと、まさに“三拍子”揃ったこの試運転は千載一遇の好機です。
▲この日は気温20℃近い快晴。3月半ばの新潟とはいえ、沿線はすっかり春の装い。'09.3.18
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朝一番の上越新幹線で新潟へ。今回のお供はペンタックスのフラッグシップ機K20Dに、広角・標準系ズームDA17-70㎜F4AL SDMと望遠系ズームDA55-300㎜F4-5.8EDの2本。せっかくの“三拍子”ですから、なによりも門デフらしさを表現することに主眼を置いて撮影を開始しました。

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▲一見普通の写真のようで、実は流し撮りというテクニックがある。1970年代初頭のいわゆる“SLブーム”の頃、さながら被写体が浮き出すかのような中速シャッターの流し撮りに目を奪われたことがあるが、その再現を狙ってみた。とはいえそれほど列車速度は速くないとふんで1/90にシャッター優先AEを設定、一発必中で振ってみた。これまた最大に拡大してご覧いただくとおわかりのように、意図通りにうまく流れている。こういったオーセンティックな絵柄は見ていて飽きがこず、さらに中速シャッター流しの"小技”を効かせるとより一層愛着のある一枚となるはず。'09.3.18 咲花?東下条 試8226レ(PENTAX K20D DA17-70㎜F4AL SDM/39㎜ 1/90 f11 AWB)
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▲上の写真の後追い。残雪の山々をバックに築堤を行く姿を流してみた。もともと2シーンを狙うつもりでポジションを決めたが、モードラは使わずこちらもひとコマ切り。つまりこのポジションでは上下の作例2枚しかシャッターを切っていない。なお、2枚とも流しながらもロッドの位置は気にしている。'09.3.18 咲花?東下条 試8226レ(PENTAX K20D DA17-70㎜F4AL SDM/39㎜ 1/90 f11 AWB)
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仕事がら毎日多くの作品に触れ、しかも能書き(!)を垂れねばならない立場だけに、では自分の写真はどうなんだ…と突っ込まれると言葉もありませんが、その点は承知のうえで、多少なりともご参考になればと、今日と明日の2回に分けて今回の撮影行の成果をお目に掛けたいと思います。

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