鉄道ホビダス

『わが国鉄時代 1』が完成。

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先日もお知らせいたしましたが、日々皆さんからお寄せいただいている「わが国鉄時代」の単行本化第一弾、その名も『わが国鉄時代 1』が完成いたしました。すでに小社特約店店頭には並んでいるかと思いますが、今日は編集を担当した『国鉄時代』の山下より、内容のご紹介をさせていただきたいと思います。

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「銀河」と「あさかぜ」 ▲急行「銀河」(左の20系)で東京に戻る途中、横浜駅に停車中「あさかぜ」が追い抜くという放送を聞き、急いでホームに降りて写真を撮りました。'78.3 P:本荘裕二さん (『わが国鉄時代 1』より)
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2005(平成17)年7月27日に石橋良章さんに「真岡機関区」をご投稿いただいたのが、ブログ「わが国鉄時代」のスタートでした。それから3年半、1月30日現在、約900枚もの写真が撮影時のエピソードとともにアップされ、一大アーカイブに成長いたしました。これもひとえにご投稿いただく皆様のお力添えあればこそ。本当にありがとうございます。

090128n004.jpg写真の数だけ思い出もあるわけですから、個人の記録であると同時に、当時の熱気や憧れを語り継ぐ、レイルファンすべての財産ともいえます。パソコンのモニターで気軽に見られるのがブログのいいところですが、この宝物をやはりインクの匂いのする一冊の本にまとめたいというのが、「習性」にも似た編集者の「欲」のようなものです。そしていよいよ1月30日『わが国鉄時代 vol.1』が発売される運びとなりました。
夜の札幌駅 ▲左は「利尻」、右は「狩勝」。夜の札幌駅は道内各地へ行く夜行列車で賑わう。周遊券を片手に、明日はどこへ行こうかと迷ったのも懐かしい思い出。'74.8.23 P:宮村昭男さん (『わが国鉄時代 1』より)
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ご投稿いただいた写真は、撮った直後の快哉が伝わるような会心の作はもちろんのこと、時が経って見て初めて気づく温もりのある風景も少なくありません。機関士に見送られながら家路につく汽車通学の小学生、機関区の脇のドブではザリガニ釣の子供たちが盛んに糸を垂れ、長時間停車する普通列車の機関士はホームにしゃがんでアイスクリームに舌鼓…。この本は決して「写真集」という型にはまらない、撮影者の「青春記」なのです。

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吹雪を突いて ▲この年は旧型客車最後の冬と言われており、雪の中を行く列車を撮りに行きました。しかし旧客よりも雪の中を高速で疾走する特急列車の迫力に魅了され、クハ481(ボンネット)の撮影がメインとなってしまいました。'85.1.5 北陸本線倶利伽羅 P:田中一弘さん(左ページ)ほか (『わが国鉄時代 1』より)
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巻頭に「蒸機全廃後の“自分探し”」をご執筆いただいた前原誠司民主党副代表も、汽車の思い出を反芻しつつ次なるターゲットを捜し求めた世代。京都から四国まで友人と自転車に乗ってDF50を撮影に出掛けたくだりはまさに輝かしい青春の1ページです。編集長の名取は35頁の「103系海水浴臨」を同じ日に平塚駅ホームの助勤アルバイトとして扱っていますし、私も143頁の「C62+C59のさよなら列車」を同じ日に沿線で撮っています。ページをめくるたびに撮影者の思い出を通して、遠い日の記憶が甦ってくるのは時代を共有した者の特権ですが、若きレイルファンの方々にも当時の熱気や憧れがひしひしと伝わってくるはずです。

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▲今回の付録の「日本国有鉄道案内図 昭和39年 北海道」。白熱灯の車内でこの路線図に見入った体験をお持ちの方も少なくないはず…。

特別付録の「日本国有鉄道案内図 昭和39年 北海道」は客車などの客室妻板の額に入っていたものを復刻いたしました。国鉄線だけでなく寿都鉄道、定山渓鉄道、歌登町営軌道などなど私鉄もまだ各地に残っていた時代、現在の路線図と比較すると隔世の感があります。
「vol.1」となっておりますとおり、ブログの充実とともに巻を重ねていきたいと思います。皆様のご投稿を毎日お待ちしております。

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