鉄道ホビダス

EF55ファン感謝祭 大盛況。

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▲10時25分、高崎駅2番線に「快速さよならEF55横川」号が入線。隣には大先輩EF55の最後の雄姿を見送るべくC58 363が待ち受けている。'09.1.18 P:桃根 医(『鉄道おもちゃ』編集部)
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昨日18日(日曜日)、ついにEF55がラストランを迎えました。上野発の最終となった17日(土曜日)は、上野駅ホームに1500人を超える見送りのファンが詰め掛けたそうですが、本当の最終となった昨日の「快速さよならEF55横川」号の出発式も、高崎駅2番線ホームが埋め尽くされるほどの人出でした。

090119n001.jpg「快速さよならEF55横川」号=9137レの高崎発は10時36分30秒。出発に先立ち2番線ホームでは高崎駅長とタレントの木村裕子さんによる花束贈呈が行なわれ、定刻、駅長の出発合図とともに、あの特徴的なホイッスルを鳴らしてEF55はホームをあとにしました。高崎支社の粋な計らいで隣接する線にはC58 363が待機し、去ってゆくEF55に向かって長笛を一声…見送るファンの「さようなら」「ありがとう」の声とともに、実に感動的なラストシーンとなりました。
▲EF55のストリームラインとC58。長年にわたって高崎で“同じ釜の飯”を食ってきた両雄に別れの時が迫る。'09.1.18 P:名取紀之
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実はこの汽笛吹鳴にも拘りがあり、高崎運輸区の横田区長は「はじめから全開で鳴らさず、吹き始めと終わりになるべく哀愁と余韻を残すように」と指示を出されていたそうで、まさにそのとおりの心に残る音色の出発シーンでした。

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▲発車時刻10時36分発が刻々と迫り、高崎駅長と木村裕子さんの出発合図でEF55はついに最後の旅路へ…。'09.1.18 P:桃根 医/名取紀之
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EF55の発車を見送ったのち、11時から東口特設会場でJR東日本高崎支社主催による「EF55ファン感謝祭」が開催されました。及ばずながら私も出演することとなり、タレントの木村裕子さん、JR側からは高崎運輸区の横田区長、同区電気機関車運転指導員の高荷さんの4人でのトークショーが始まりました。

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▲出発を見送ったのち、高崎駅東口広場では「EF55ファン感謝祭」が始まった。寒い屋外のテントにも関わらず、驚くほど多くの皆さんにお出でいただいた。'09.1.18 P:桃根 医
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▲「EF55ファン感謝祭」の部品販売コーナーでは思いもかけない品々が販売され大好評を博した(左)。右は「お宝鉄道部品抽選会」の出品グッズ。旧高崎鉄道管理局のEF55準鉄道記念物看板も! '09.1.18 P:小山 剛(RM)
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トークショーと言っても、せっかくお集まりいただいたファンの皆さんに多少なりとも実りのある話をと事前に打ち合わせを重ねていただけに、戦前の品川-大崎-蛇窪(信)-目黒川(信)-品川ルートでの方転の話や、いまだに残る戦時中(昭和20年8月・沼津機関区)の機銃掃射の弾痕の話など、通常のイベントとは一味違った内容になったのではないかと思います。

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▲トークショーには高崎運輸区の横田区長(中央)、高荷指導員(右)、木村裕子さん、それに私の4人が出演。前日の「さよならEF55碓氷」号のハンドルを握っておられた高荷指導員からは、長年にわたってEF55を運転してこられた方ならではの貴重なお話も。'09.1.18 P:桃根 医
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このトークショー、出演している私にとってもとりわけ興味深かったのは2エンドの運転台を使っての運転の実際で、自ら長年にわたって運転してこられた高荷指導員ならではの臨場感溢れる体験談には、会場の皆さんも一心に聞き入っておられました。ちなみに高荷さん(高崎第二機関区=高二と同じ読みなのも運命的なものを感じますが…)が回想されるには、雨の日の運転が一番たいへんだったとか。なんとEF55のワイパーは両エンドともに今もって“手動”なのだそうです。マスコンを握り、ブレーキ弁に手を掛け、砂ペダルに足を置きながら、なおかつ小さなワイパーを手で動かす…そのご苦労たるや想像を絶します。

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▲お宝鉄道部品抽選会(左)やクイズ大会(右)もたいへんな盛り上がりだった。クイズは全8問、少々難し過ぎたかも…。'09.1.18 P:桃根 医/小山 剛
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090119n010n.jpg引き続いてノベルティー・グッズのもらえるクイズ大会を行ないましたが、これまたたいへんな盛り上がりとなりました。しかし、少々問題が難しすぎたのか、ストレートに正解される方は少なく、主催者側もやきもき…。ご参考までに問題例を上げると…「現在、高崎にある転車台、実は別の機関区にあったものを移設したものですが、元々はどこにあったものでしょうか」(→正解「山北機関区から昭和19年に移設したもの」)、「JR東日本が保有しているD51 498、C57 180、EF55 1を古い順に並べてください」(→正解「EF55 1(昭和11年)・D51 498(昭和15年)、C57 180(昭和21年)、「JR東日本が所有している新幹線・在来線の電車をすべて連結したらどのくらいの長さになるでしょうか」(→正解「新幹線電車936輌、在来線電車10,734輌で、およそ238キロメートル」=JRによる数値)。
▲抽選会は木村さんと私が交互に当選者を発表。抽選箱の中には驚くほどの応募券が入っている。'09.1.18 P:桃根 医
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▲復活以来長年にわたって走り続けた上越線と信越本線、そしてその中心であった高崎を前頭部の飾り帯に合わせて象形化した秀逸なデザインのヘッドマーク。高崎車両センターの愛情溢れるこの手作りヘッドマークを掲げて、EF55はついにそのファイナルランを終えた。'09.1.18 P:名取紀之
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13時からは同じ会場で「お宝鉄道部品抽選会」が開催されました。EF55は横川12時13分発の後回9136レでちょうどその13時00分に高崎駅9番線に戻ってきました。横田区長の業務用携帯電話に「定(時到)着」の一報が入り、EF55 1はその瞬間、足掛け73年に及ぶ“本線仕業”を終えたのでした。

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